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2021年8月13日

雪組「Fire Fiver!」感想

ゲ キ ア ツ !!!!!!!!!!!

なショーでした、最初から最後まで…いやホント、途中息ができなくなったし気付いたら汗かいてた。どういうこと。
まーとにかくドチャクソに萌えたし燃えました!!体感5分、というよりもう5秒よ。あっという間の秒速ショーです。
稲葉先生、素敵なショーを本っっっっっっ当にありがとうございました!!!好きです!!!!
というわけで、場面ごとの簡単な(?)感想というか、萌えたぎった思いをぶつけた文です。


●Jungle King(プロローグ)

まずねぇプロローグのジャングル!好きです!!
熱帯雨林っぽい少しねっとりした妖しい雰囲気から始まって、ジャングルキングのさきちゃんが登場するとリズムも曲調も激しくなって…ショーの主題歌としてはまぁ、ちょっと覚えにくいかな…?と思うけど(笑)私はめっちゃ好きです!!新たな王の誕生を祝うファンファーレ的な金管と、パーカッションのリズムがとにかく熱くてかっこいい~!!
お衣装もね~、皆が着ている真っ赤で情熱的な衣装も好きだし、さききわが着ている黒と金の羽根がいっぱいついてるお衣装も超~~好き…ゴォーージャス…なんかちょっと、「ソロモンの指輪」で水さんが着てた黒い羽根のお衣装を思い出しました(でも後で映像見返したら全然違ったwww)

ただあの黒×金のお衣装、滅茶苦茶重そうだな…とも思ったので、あの衣装のひらめちゃんを優雅にリフトするさきちゃんすっげぇな!?と思いました。
そして総踊りになったところで、あーさのお衣装が他のスターさんたちに比べて明らかにキラッキラなのがよく分かって、何かもうこの時点で泣きそうになりました。ああ~あーさが二番手さんのお衣装着てるよ~って思って、何か感極まっちゃって…早いよ…!!(笑)
まぁでもそれ言ったら、初日は冒頭でさきちゃんが登場した時点で「(´;ω;`)ブワッ」て来ましたけどね…!ひゃーさきちゃんがトップさんだよぉぉぉ…!!と思ったら感無量ですわ…ウッ…!!

プロローグから滅茶苦茶熱くて激しいので出演者の方々は大変だと思いますが、「ファイヤー!!祭じゃー!!」という熱(伝われ)がさききわの大劇場お披露目をお祝いしている感じもあって、エネルギッシュで素敵なプロローグだったなと思います!


●Jungle Opera

初日前に歌劇8月号の座談会を先に読んで、「ジャングルのオペラハウスってなんやねん??」と思ってましたが…たしかに、オペラハウスでした(笑)
モーツァルトの「ドン・ジョヴァンニ」をモチーフにしたコミカルで華やかな場面で、あーさのちょっと間抜けな色男ぶりと、彼を奪い合う娘役さんたち(+α)のやり取りが楽しかったな~!!娘役さんたちはお姉さまチーム(ドンナ)とお嬢さんチーム(フィリア)に分かれていたけど、必ずしも上級生がドンナではなかったりするのもちょっと面白かったですw
あとこの場面の初めにあーさが「♪私は神に選ばれし男~」みたいなことを歌うのを聞いたら、「1789」のアルトワ伯も思いだしてしまって…(笑)こういうナルシスティックでちょっとアホっぽいキャラ、好きなんですよねぇ…あーさの美貌ならモテるのも分かりみしかないしさ…髪型はちょっと、その、だいぶ、個性的だけど(そこがまた可愛いよ!)

そしてオチとして?いや、真打としてとして?登場するプリマドンナのにわさんがまた面白くって!!www
にわさんがスカートをたくしあげて爆走するところで足元が見えるんだけど、靴下の色がマチネ・ソワレで違っているのもオシャレだな~と思いました(笑)たしかマチネがパステルカラーの緑とピンクのボーダー、ソワレは濃いめの緑と黒のボーダー柄だった気がする…違ってたらすみません!
にしても、まさかにわさんとあーさのキスシーンを見る日が来るとはなぁ…思いませんでしたね!!(笑)


●Concrete Jungle

ショーの情報がちらほら出始めた時から、めっちゃくちゃ楽しみにしていた場面でした!!
さきちゃん率いる雪組の男役たちがスーツにハット姿で、ジャズナンバーに合わせて踊るなんてもう絶対絶対かっこいいに決まってますやん…しかも振付が三井先生だなんてもう、鬼に金棒、天下無双すぎますやん…見る前から自分が呼吸困難になるのが分かるわよ、こんなん!!(笑)
あーん稲葉先生、スーツ群舞の場面を作って下さって本当にありがとうございます!!!

というわけでもう音楽が流れ始めた瞬間からドキドキして、後方セットの階段にゴールドのスーツを着たさきちゃんが現れた瞬間にはもうテンションマックスで弾け飛びそうになってました。脳が。
いやもうだって出てきただけでかっっっっっっこいい…!!!そこにいるだけでかっこいいのに踊り始めると更に更にかっこいいんだよ~~~勘弁して欲しい!!!!

ただこの場面、ちょっと残念に思っていたのが「あーさはこの場面に出ないんだろうな」ということ。
座談会の中で出てきた
・直前があーさメインの場面であること
・さきちゃんの「あーさが女性に囲まれた(ドン・ジョヴァンニの場面のこと)後でこちらは男祭で!」という話しぶり
から、そう思っていたんですよ。
さきちゃんとあーさがスーツ姿で並んでカッコ良く踊る場面を見たかったから、そこはちょっと残念だなぁって。

…そしたらさーーー!!??
スーツの場面が始まって少し経ってから、下手から颯爽と歩いて来るイケメンがいるじゃあないですか!!!!

そう!!
朝美の!!!!
絢さんですよ!!!!!

え、あーさも!?この場面に途中参加なの!?早変わりすごいね!!??
と内心動揺しまくっていたら、まるで「遅れて悪い」と言うかのように群舞に合流したあーさが、さきちゃんと組んで踊り始めたんですけど……。

は………………………???????

ちょ、ま、本当に、意味が分からない。待って待ってプリーズ?
何で、この遅れてきたイケメン、当り前みたいにさきちゃんと組んで踊ってんねん???
はい、何故なら二番手スターだからです!!ヒュウッッッッッ!!!!!

もうねぇ、頭の中がパニックよ!!観劇前にプログラムチェックをしなかったので、マジでこの場面にあーさは出ないと思っていたんです!!
それが!出てきた上に!!さきちゃんとペアダンスを踊ってる!?は!?私をころす気なんです!!??というかしんだ!!頭の中で「お前はもう死んでいる(CV.神谷明さん)」って声が聞こえたわ!!!!!
いやもうめっちゃカッコ良かったし萌えたぎった…男役×男役の、スマートでストイックな雰囲気の中で大人の色香が漂うような、そういうダンスが本当に大好きなので…それをさきあさで、いきなり見せてもらえるとは思わなかったよぉぉ…!!
稲葉先生本当に本当にありがとうございます!!!

だってのぞさきの時はさぁ、男役同士でショーで組んで踊る場面って本当に全然無くてさ…よ~~~やく「シルクロード」の大世界で滑り込みギリギリセーフ!!みたいな感じだったのに!(それもすっごく短い時間だった)(私には永遠の15秒でしたけどね!)
それがいきなり、お披露目公演でガッツリ二人が組んで踊る場面を見られるなんて思ってなかったんだよ…CHの方も関係性てんこ盛りのスタートダッシュを切ったってのに、ショーの方も初っ端から凄いよぉぉ…興奮しすぎてしぬ。まだ中詰も見ていないのに(笑)

そんなわけで、さきあさのペアダンスに大興奮して思考回路がショートした末に、銀橋にずらっと並んだ男役の皆さんがあまりにもカッコ良くてまた頭が沸騰し、滅茶苦茶楽しかったけど記憶が吹っ飛びまくる場面でございました。
本当に興奮しすぎて「とにかく最高だった!!!!!」ということしか覚えていないから、早く円盤が欲しい…(笑)


●Arabesque

男役のスーツ祭に息も絶え絶え…と呆然としているうちに始まる中詰!
こちらもスパニッシュなので情熱的なんだけど、お衣装の色味は落ち着いたトーンだったので皆さんシックな色気があって素敵だったなぁ!
男役さんは黒の上下にサッシュの赤が差し色で、こちらは定番という感じだったけど。娘役さんのスパニッシュドレスが上品なインディゴブルーで、その上に黒いボレロをはおり、大きな花の髪飾りとサッシュは赤、という組み合わせがとっても素敵でした!!インディゴ×暗めの赤の組み合わせって合うんだな~と勉強にもなりましたわ。
幕開きがひらめちゃん率いる娘役さんたちの群舞っていう構成も素敵だったなぁ~!場面ごとにパッと色が変わるショーが好きなので、スーツ男役群舞⇒スパニッシュ娘役群舞って流れもとても好きです。

それと、この場面で使われているファリャの「火祭りの踊り」は、元々好きな曲だったんですがますます好きになりました!狂詩曲「スペイン」とのミックスアレンジもすごく素敵だったし、ショーのテーマと場面にきちんと合う選曲がまたいいなぁと。偉そうな言い方になっちゃって恐縮なんですが、稲葉先生がショーで選曲するクラシック音楽ってセンスがいいなぁと思います。
元がクラシック音楽だから著作権に引っかかて音源差し替えになる…という心配があまりないところも好き(笑)

で、盛り上がったところでマタドール姿の!さきちゃんが!!ご登場!!!ひぃぃぃぃ白マタドール様よー!!!!!(白目)
さきちゃんはスタイルがいいからさぁ、何を着ても似合っちゃうんだけど…その中でも、スーツ、タキシード、マタドールは三強だと思うんですよ…(あ、黒燕尾は別格で…)(笑)
「ル・ポァゾン」の時のマタドールもめちゃんこ好きだったけど、今回のマタドールもめっちゃカッコ良かったよ~!!
あ、でも「SUPER VOYAGER!」の時の黒マタドールもめちゃめちゃ好きなので、いつかまた黒バージョンも見たいです!!強欲!!


●Arabesque Rockette

中詰めが終わると、いよいよ今回のショーの目玉であるさきちゃんを中心とした71人でのロケット!!もー本当に見どころがてんこもりすぎるショーだぜ!!
まずは下級生の子たちが、ゴージャスな金×ピンクのダルマ衣装にコルドベスハットという華やかな姿で出てきて踊りだすんですが…かせきょー君がきたァーーーー!!!!!!
一人ダーッと飛び出してきてセンターで華麗に踊りだすのを見て「え、もしかしてかせきょー君?」と思ったらやっぱりそうでした。ヒェーーーすごい、もうどんだけ期待のホープやねん…いやでも分かる、かせきょー君が本当に凄いってのは「ほんまほ」の時に目の当たりにしたのでよく分かるよ!!何ならCH本公演でも「主な配役」に入ってくるかも?と思っていたくらいだし。
本当に期待の新人だなぁ、と改めて思ったので抜擢のプレッシャーに負けずに今後も頑張って欲しい…!!

で、若手のダンスが一段落したところでやっぱり金×ピンクのお衣装を着たさきちゃんが登場するんですが。その時ずらっと左右に並んで迎える下級生たちの、一番さきちゃんに近い場所でお迎えしてるのもかせきょー君よね?(多分、違ってたらすみません)
尊敬しているというさきちゃんのトップお披露目公演で、こんなに近くでお迎えできるって…かせきょー君も嬉しいだろうなぁ…と勝手に胸がいっぱいになりました。本当に、憧れは道しるべだよね…じわ~…。

そうこうしているうちに上手・下手からどんどんアラベスクの組子が出てくるので、上級生探しを始めるものの…何しろ人数が多いし、動きも速いし、ハットもかぶってるから難易度が高い!!高難易度の動画版「ウォーリーを探せ」かよ!?と思いつつ、何人かは見つけられてニヨニヨさせて頂きました(笑)
で、ロケットの前に色んなフォーメーションでさきちゃんとアラベスクの子たちが踊って、さきちゃんとアラベスクのひらめちゃんも組んで踊ったりするんです、が。
…そんな二人を見つめる人物が、下手に一人…あ!あれは!!

アラベスクのあぁーーーーさだ!!!!!!!wwwwwww

ちょっと細かい部分うろ覚えですが…あーさが一旦下手にはけるかに見せかけて立ち止まり、くるりと振り返って戻ってくるやいなや、さききわの間に割って入るという。で、そのままひらめちゃんからさきちゃんを略奪愛(笑)すると、さきあさでデュエダン?し始めるっていう…は、はああああああ!!!???
しかもあの、ひらめちゃんと楽しそうに踊っていたさきちゃんがね、あーさが割って入って来た時「え!?」ってびっくりした顔はするんだけど、強引に絡んでくるあーさに「しょうがないなぁ」って感じでふっと笑って一緒に踊りだすんですよ…イチャイチャしながら…え、何これは…マクキャロ…?????

この瞬間、私の魂はマクキャロの銀河へと旅立った………。

いや~本当に、何度びっくりさせられるんだこの公演!?命がいくつあっても足りんわい!!!
マクキャロ沼にずっぶずぶに浸かっている身(現在進行形)として、「いつかショーのひと場面とかで、あーさが女役でさきちゃんとまた絡んでくれたら嬉しいな~」とは思っていました。思っていましたけど、も。
いきなり初っ端で来るとは思ってなかったんだってば……。
男役同士で踊るさきあさも、男役と女役として踊るさきあさも、どっちも観られるショーって私得が凄過ぎるんですけど…え、そんなに前世で徳を積んでたのかな、私???

稲葉先生が「ロケットでさきちゃんの美脚を見せるか否か本当に悩んで、劇団中の色んな人に聞いて。でもやっぱりお披露目だし、さきちゃんは男役で一人ドンといてもらうことにした」と座談会でお話しされているのを読んだ時、「あーでもさきちゃんの超絶足長ダルマも見てみたかったけどな~!!」と思ったんですよ。滅多に見られるものではないですし。
でも、実際に見てみて、さきちゃんが男役で良かったー!!!!!ってめちゃめちゃ思いました。じゃなきゃあんなマクキャロっぽい絡みは見られなかったもん~!!!
もう稲葉先生に何度感謝しても足りない…今からでもお中元送った方がいい???

しかし、さききわの間に割って入るあーさってお芝居の方でも観たばかりなのに、ショーの方でもまた観られるとはねぇ…しかもこっちはさきちゃん狙いっていう(笑)
で、そんなこんなで71人ロケットになっていくわけですが…もー、人数が多すぎてやっぱり目が足りませんでしたwww
だってまずさぁ、トップのさきちゃんがセンターでロケットボーイって時点で凄いじゃん!?この方そもそも、下級生時代もロケットに参加した回数って少なかったはずですよね!?それがトップになってロケットやってるの、凄ない!?
で、さきちゃんの両サイドにはひらめちゃんとあーさがいて。3人とも下級生時代はそれぞれ別の組にいたし、同期でもないから一緒にロケットをしたことなんてないじゃない。それがさー!今この場で3人並んで手をつないでロケットしてるの!!凄ない!?
なのでまぁ、誰がどこにいるかを探すのは半ば諦めつつ、さききわあさの並びを楽しませて頂きましたわ~!!楽しかった!!

稲葉先生は、お芝居目当てで初めて宝塚を観る方も多いだろうからと大人数でのロケットを企画されたそうだけど、初めての方から長年のファンの方まで楽しめる場面だったんじゃないかなと思います。
とにかく華やかなのもあるし、一つ前の公演まではロケットの人数も少なくて寂しかったからさ。組子のほぼ全員が揃ってロケットをするって、新生雪組のお祝いとしてもすごく素敵な場面だったと思います!!

…そして、ロケットが終わったあとのエイトシャルマン的な場面で、男役スターたちが次々とさきちゃんに絡んでいく中、がっつり足を絡ませていたあーさにまたニヨニヨしましたwww


●Fire Bird

一転、しっとりとした場面。ひたすらに熱い場面が続くショーの中で、ちょっとホッとできるような、でも切なくて美しい場面ですね。
元々この場面の語り部(歌手)はじゅんこさんだったみたいですが、あすくんになったんですね。じゅんこさんの歌も大好きなのでやっぱりちょっと残念ではあるものの、代役があすくんになったのは嬉しい~!!あすくんの優しく、温かく、情感豊かな歌声のお陰で、とっても素敵な場面になっていたと思います。
あやなとひらめちゃんがカップル役というのもちょっと新鮮な組み合わせで面白かったし、しっとりと踊る二人と抒情的な場面の雰囲気がとても良かったです。

そして、ひらめちゃんが儚い命を散らし…たところへ火の鳥さきちゃんが登場!!衣装が凄い!!!
そこへどんどん炎の組子たちが登場してきて、最後には雪組生全員で炎の翼になり、新しい世界へはばたく…と、また壮大だなー!!本当によくこんなに盛り込んだな!?ってくらい盛り盛りゴージャスなショーですよね、Fire Fever!でも盛大にお披露目をお祝いしてもらえるのは本当に嬉しい!!!

この場面では退団者の方々が前に出て踊るところもあって、晴れやかな笑顔で踊る皆の顔を見ていたら私の胸も熱くなったよ…。
あゆみさん、たっちー、エミリちゃん、りさちゃん、すずなちゃん、もっちー…みんな退団してしまうんだなぁと思うと改めて寂しくなってしまったけど、この公演が6人にとって最高に幸せな退団公演であることを、そして千穐楽まで完走できることを心から祈っています…!!


●New Fire

あがちんを中心にした若手だけのダンスシーンはもう、皆はじけまくってました!!滅茶苦茶ハードなショーの終盤とは思えないくらいパワフル!!これが…若さか…(笑)
全員で踊る場面はエネルギッシュでカッコ良かったし、2~3人で踊る見せ場がそれぞれにあるのもいいなぁと思いました。
そして中心で踊ってるあがちんのダンスはやっぱり凄い~!!あがちんのダンスはジャンプがかっこいいなぁといつも思うのですが、今回も全身のバネと跳躍力をいかして踊りまくってらっしゃいました。
え…これ、本当にショーの終盤の場面…???ひ~~凄すぎる…!!
ただダンスが激しいからか、衣装の羽根が結構落っこちちゃうみたいでちょっと心配になりました。踏んづけて滑って怪我とか、万が一でもあったら怖いからさ…何かしら対策が取られるといいなぁ。
そしてこの場面でもかせきょー君の存在感は凄かったです。ひ~本当に、恐ろしい子…!!(月影先生の顔で)


●Finale

New Fireの子たちが踊っている後ろで、さきちゃんと娘役さんたちが大階段でスタンバイしてるのが見えるから始まる前からソワソワしちゃったフィナーレ(笑)
で、さきちゃんが娘役さんたちが踊る中で、娘役さんが一人ずつさきちゃんに絡んでいくところがあるんですけど。
まずみちるちゃんと踊っている所でグッと来て、次にりさちゃんと踊るので更にグッと来て、最後にあゆみさんと踊るのを見たらもう、感情が大爆発ですわ…ウウォオォォォありがとう、ありがとうございます…組替え・退団前にさきちゃんと組んで踊る3人が見られて本当に嬉しかったです!!
これ多分、千穐楽に見たら号泣だと思うわ…ははは…。

その後入れ替わりで男役さんたちが大階段を降りてきて今度は男役群舞になっていくんですがー。
大階段の中央でさぁ、さきあさが!二人で踊ってるのが!!もう眩しくて!!!
さきちゃんもあーさも、ここまで来たんだなぁ…ともう何度目か分からない胸熱大フィーバーですわ…男役スターさんは特にさ、一つ一つ階段を上っていく姿を見守っているような感じがあるからさ。ホント、感慨深くなっちゃいますね…うっグスッ!!

さききわのデュエダンは、お衣装も振付もちょっと変わっているというか、今まであまり見たことのない感じが新鮮でとても素敵でした!!
デュエダンの音楽って色んなジャンルの既存の曲をアレンジして使うことが多いから、太田先生のオリジナル書き下ろし曲でってのも凄いなーと!!お二人の歌もダンスも「これぞ宝塚」というロマンチックさに溢れていて、キラキラしていて素敵だったなぁ…大劇場お披露目、改めて本当におめでとうございます!!

ただお衣装が多分あれ、絡まりやすいんだろうな…キラキラしていてとっても綺麗なお衣装なんですけど、ちょっとした動きでラメ部分とかが引っかかってしまうのか、衣装さばきも大変そうでした。1回、ひらめちゃんのスカートがさきちゃんのお衣装に引っかかっちゃったのを見てドキッとしましたが、二人が並んでターンして一旦離れた時にはもう解決していたのでさすがだなー!!と思ったよ。

そして、あっという間にパレード…。
初日、二番手羽根を背負って大階段の上に立つあーさの姿が見えた瞬間に「良かったー!!!!おめでとうございます!!!!!」という気持ちで胸がいっぱいになりました。いや、ここまでのご活躍を見れば二番手になったんだって!分かってますけど!!でも羽根を見るまでは安心できないみたいな気持ちがやっぱりあったからさ…!!本当に嬉しかったし、ホッとしました!!!
そして最後の最後に一際大きな羽根を背負って、組子全員に迎えられながら大階段を降りてくるさきちゃん…何度でも言います、本当に本当におめでとうございます。あの一生に一度の瞬間に立ち会えたこと、客席から拍手でお祝いの気持ちを届けられたことは、私の一生の宝物です。おめでとうございます、そして最高に素敵な笑顔をありがとうございました!!!

しかしあれだ。
最後の銀橋でさ、トップ&二番手とトップ&トップ娘役がお辞儀し合うじゃないですか。
あれね、本当に大好きなんです。どの組のパレードでも、お互いへの敬意が伝わってきて最高に心ときめく瞬間なの。
だからね、さきあさとさききわが初めて銀橋でお辞儀をし合う瞬間を、それはそれは楽しみにしてたんです。そしたら、

さきあさ、お互いへのお辞儀せず。

えっ、そんなことってある!!!!!?????wwwww
初日は1階下手端っこにいたので、二人が何をしてたんだか全然見えなかったんですが、とにかくお辞儀はしなかった。そして、二人がお辞儀しなかったことに動揺して、さききわのお辞儀をちゃんと見損ねるという…。
え、ええーーーー!!!!????そんなことって、ある!?(笑)
何かもう最後の最後までさきあさに振り回されたショーでございました…なんてこった!超楽しかったけど!!


翌日、センター付近の席で観て、さきあさが花火みたいなシャンシャンの棒をお互いにくっつけ合わせていたことがようやく分かりました。お互いにめっちゃ良い笑顔で「ウェーイ!!」って感じでそりゃもう楽しそうに。
え、何この人たち、手持ち花火で遊ぶ小学生みたいなことをしていたの!?銀橋で!?お辞儀もせずに!!??

可愛いかよ!!!!!!!!!(頭を抱える)

はー…あかん…さきあさ沼がますます深まる音が聞こえるわ…(ズブズブズブ…)
というショーの感想でした!思いが溢れすぎて超長文になりましたが、読んで下さった方ありがとうございましたー!!

2021年8月12日

雪組「CITY HUNTER」キャスト別感想

※作品全体の感想は前の記事に書いております。


☆冴羽獠@彩風咲奈

まずは大劇場でのトップお披露目!!おめでとう!!!ございます!!!!!一ファンとして、さきちゃんが宝塚大劇場にトップスターとして立つ初日を拝めたこと、本当に本当に嬉しいです!!!おめでと~!!!!!!!
…だがしかし、初めて宝塚で好きになったスターさんが、自分が幼い頃に心ときめかせていたキャラクターを…それもあの冴羽獠を演じる日が来ようとは…更に更にそれがトップお披露目公演となろうとは…。
「るろうに剣心」を観劇して「斎藤一役の人、カッコ良かったな~!!」と呑気に思っていた5年前の自分に教えてあげたい。いや、教えたところで「うそでしょー!?」と大爆笑するだけだろうけど(笑)

でもね~~~…実際に観劇するまで、本当に複雑な気分だったんですよ。
冴羽獠というキャラクターが元々大好きで、アニメで獠を演じられていた神谷明さんも大好きで。そして神谷さんが、とても深い愛情を冴羽獠というキャラクターに注いで来られたことも存じ上げていて(ご自身が代表を務める事務所の名前を「冴羽商事」にしていたり、2019年公開の劇場版アニメでは20年ぶりに冴羽獠を演じるために1年かけて声の準備をされていたり、とかね)。
そんな「神谷明さんの冴羽獠」に長年ときめいてきた自分が、神谷さん以外の獠を受け入れられるのか?というのが本当に自分でも分からなかったんですよ。
フランスの実写映画は海外作品というのもあって、完全に割り切って楽しめたんだけどもさ(笑)

「さきちゃんの大事な大事なお披露目公演、是が非でも応援したい!!」という気持ちと、「女性が演じる宝塚版冴羽獠を、自分は受け入れられるのか??」という気持ちの間でグワングワン揺れながら、迎えた8月7日。
幕が開いて、スポットライトを浴びながら舞台に登場したさきちゃんは……冴羽獠でした。
本当に、腰を抜かしそうなほど、冴羽獠でした。
勿論、低い声を出していてもやっぱり女性だし、腕も体も細いんだけど…立ち姿、歩き方、アクションシーンでの機敏さとクールさ、美女にデレデレしている情けない顔から一流のスイーパーの顔になる時の切り替えの早さ、そして人間としての優しさと温かさ。もう全部が私が大好きな冴羽獠だったんですよ…!!え、すごない!?すごいな!!??
さきちゃんが公演特集のインタビュー中で「稽古期間中、家では漫画を読み、アニメを必ず1日1話見るようにしています」とコメントしていたけども…冴羽獠という役に真剣に向き合って、原作漫画やアニメのイメージも大切にしながら役作りをされてきたのがとてもよく分かって、もうそれだけで「冴羽獠を演じて下さってありがとうございます!!!!!」という気持ちになりました。
私はさきちゃんファンだからさ~~贔屓目はあると思うんだけど…宝塚版冴羽獠を演じてくれたのがさきちゃんで、本当に良かったよぉ~!!!!!

そしてタカニュの稽古場情報で、「『CITY HUNTER』といえばこの曲!という曲も歌います」って話があったので「Get Wild」は絶対歌うだろうな~!!と期待していたんですが。
まさか!!「STILL LOVE HER」まで聴けるとは!!!思っておりませんでした!!!!!超~~~嬉しかった!!!!!
「CITY HUNTER」のアニメで一番有名な曲は「Get Wild」なんだけど、同じTMNが歌っていた「STILL LOVE HER」も名曲として名高いのですよ…私も大好きな曲なので、あれをさきちゃんがソロで、しかも銀橋で歌うのを見た瞬間、興奮で頭が弾け飛ぶかと思いました。場面としては切ないシーンなんだけど、もう頭は大フィーバーですよね…だって嬉しかったんだもの~!!さきちゃんの歌も凄く良かったなぁ…元々アニメの曲とは思えないくらい、歌詞も場面にぴったりハマっていたし。
そして「Get Wild」の方もめっちゃカッコ良かった~!!まさか前半で歌うとは思っていなかったけど(笑)振付がめっちゃカッコ良くて、ジャケット脱ごうとする振りのところで毎回頭がパーンッ!!しました。うう、あれを観るためだけでも何度でも劇場に通いたい…。

お衣装も、原作でもお馴染みのジャケットスタイル(色は違うけど)や、ダボっとしたコート姿だけでなく、ラストシーンではビシッとフォーマルを着てくれてたのもすごく嬉しかったしカッコ良かったよ~!!
色んな意味で、「今まで見たことがない彩風咲奈」の姿に沢山の新しい発見やときめきがあって、ますますさきちゃんが好きになりました。そしてこれからますます進化していくであろう姿も楽しみでありません!!
次に拝めるのは東京公演、ワクドキしながら関東でお待ちしております!!


☆槇村香@朝月希和

ひらめちゃんも雪組トップ娘役としての大劇場お披露目、本当におめでとうございます!!!!!!!!!
演目にもドキドキしていたけど(笑)何より社会情勢的な不安が大きかったので…さききわお披露目公演の幕が無事に開いたことに、心からホッとしました。

…で、ひらめちゃんが演じた香についてなんですけども。
うーーーーーーんごめんなさい、彼女を悪く言うつもりは全然全く毛頭無いんだけど、私には最後までひらめちゃんが槇村香には見えませんでした。
ひらめちゃんが香という役に全力で挑んで、滅茶苦茶頑張ってくれていたことはとても良く伝わってきたんですよ!宝塚のトップ娘役が、ショートカットにブルゾン&ジーンズ姿で、トップさんをハンマーで殴る女の子を演じるなんておそらく前代未聞でしょう。そんなちょっと(?)とんでもない役を、活き活きと、それでいて可愛らしく演じていたひらめちゃんは凄いと思う。

でも、やっぱり私が思う香のイメージとは違ったんだよなぁぁ~~ぁぁ~~~……まぁ、脚本のせいもあるんですけどね。
終盤のストーリー展開についてもだけど、香の口調もイメージと違ってさ。香って、見た目はボーイッシュでイケメンと間違われたりもするけど、口調はそこまで男っぽくないと思うんだよなぁ。「おれ」という一人称も原作初期に使っていただけで、基本的には「あたし」だったし。ひらめちゃんの香が「おれ」と言うたびに、「香ってこんなキャラだった??」という違和感がすごくてモヤモヤしちゃったのよね…。
原作を知らずに見れば、こんなにモヤモヤすることも無かったかもしれないんだけど…私はヅカファンになるよりずっと前から「CITY HUNTER」ファンだからさぁ…そこはもうしょうがない。

あーやっぱり私は、ひらめちゃんにヒロインとして「CITY HUNTER」に出て頂くなら「依頼人の美女」として登場して欲しかった…!
で、さきちゃん演じる獠と淡いロマンスをはぐくむ姿が見たかったよ…今回で言えば、アルマ王女的な役どころで、宝塚の娘役らしいロマンスが見たかった…だってそういう、たおやかなひらめちゃんの方が好きなんだもん…。
ただまぁそうなっちゃうと、宝塚版の香の扱いをどうするかが難しくなるからなぁ…うーんナントモカントモ。
とにもかくにも、次の大劇場公演でまた素敵なひらめちゃんに会えたら嬉しいなと思います。


☆ミック・エンジェル@朝美絢

まずは二番手男役就任(って言い方でいいか分からんけど)、本当に本当におめでとうございます!!!!!!!
さきちゃんがトップになる時、二番手はあーさであって欲しいとずっと(それこそワンスでさきあさをこじらせる前から)思っていたから本当に本当に嬉しい…うう、おめでとう!!そしてありがとう…!!!!!

しかし、さきあさがトップ・二番手として演じる初っ端の関係性が「元相棒で、親友で、仕事の面でも恋愛面でもライバル」という、牛・豚・鶏のミックスグリル盛り合わせプレートみたいになるとは思わなかったわ…最初からてんこ盛りか!!ありがとう、全部好きです!!!(笑)
ミックも原作よりおちゃらけているというか…「ちょっとおかしな日本語を使う変わったアメリカ人」キャラに変わってたけど、これはこれでありだな~と観ていて楽しかったです!何よりもう、はっちゃけてるあーさがめっちゃ楽しそうで!!(笑)
サリナに抱き着こうとして避けられた流れで何故か筋トレを始めたり…この辺ちょっと、「20世紀号に乗って」の時にひたすら筋トレしていたブルースさきちゃんを思い出しましたwww
ショーパブ「ねこまんま」の場面も、ホステスちゃんたちにデレデレしっぱなしのさきあさって新鮮だったし、可愛かったなぁ~w

獠とミックは似た者同士の親友だけど、パートナーへの接し方の違いがハッキリ出ていたのも良かったです。
ただ、これは脚本のせいだけど、ミックが何で香に惚れているのかが全然分からなかったのが勿体ないな~と思いました。「WONDER LAND」のナンバーで、最後に獠と香の間に割って入るミックがめっちゃカッコ良かったから余計にそう思う。

そしてミックは終盤が本当~に美味しいポジションだったよね~!!Wスパイって何!?かっこよすぎない!?
しかも海原の指示で獠を殺そうとしていると見せかけて、獠が海原を撃つ手助けをするって何あれ、カッコ良すぎでしょ…獠とのあの息の合ったコンビネーションぶりとか、や、やめて~!!そういうの萌えたぎっちゃうから勘弁してくれぇ~!!!!!(笑)

結局当て馬で終わってしまうポジションだけど(原作では最後に恋人ができるけど、さすがにそこまではねじ込まれなかったw)、めちゃくちゃカッコ良くて情に厚い、とても魅力的なミック・エンジェルでした!
しかしあのストライプのスーツは…センスもちょっと…と思うし、スイーパーなのに目立ちすぎだと思うから、アメリカに帰ったら新しいスーツを新調してほしいなと思います。NYの五番街とかでさ(笑)


☆槇村 秀幸@綾凰華

まずビジュアルの作り込みが凄い!!ポスター画像の時から凄かったけど、舞台に立っても100%マジ槇村…!!!
どこかもっさりしたビジュアルなのに、一たび舞えばキレッキレに踊る槇村!!(笑)
すごい、すごいぞあやな~~!!!

槇村はストーリー上、序盤でどうしたって死んでしまうので出番が滅茶苦茶少なくなってしまうのでは…と観劇前はちょっと心配だったのですが。
どっこいそこは宝塚、狂言回し的に登場したり、亡霊として登場したり、バックダンサー(笑)としても大活躍してたり…直接他のキャラクターと絡む機会は少ないけど、しっかり存在感のある役どころになっていたし、槇村の優しい雰囲気とあやなの柔らかい雰囲気がマッチして凄くハマってたと思います。サングラスのせいでお顔がよく分からなくなっちゃうのは勿体ないんだけど、原作のビジュアルがまんまあんな感じなのでそこはしょうがないね…。

槇村も終盤で解釈違いのキャラになってしまったのが残念なんですが、あやなの槇村は凄く良かったです!!
「ヴェネツィアの紋章」でさきちゃんと親友役をやったのが上手く活きてたんじゃないかな。獠との信頼関係もすごく自然な感じで良かった思います。
惜しかったのは、殺されてしまった時の獠とのやり取りが無かったこと。原作のあの、槇村の亡骸を抱きとめながら亡き友のための復讐を誓う獠がめっちゃカッコ良くて好きなので、舞台でも見たかったんだよね。うーん、そこがちょっと残念だったな!


☆海坊主@縣千

待って、マジで海坊主なんですけど。

えええええ~~~凄い!!そりゃ頭はスキンヘッドじゃなくてバンダナだし、筋骨隆々とした大男ではないけれども。
でも歩き方も、身のこなしも、しゃべり方も、全てに海坊主らしさが出ていました!!ちょっと前まで世界一可愛い犬(ほんまほのモプシー)だったのに…!!!!!すごい~~あがちん凄過ぎるよ~~!!!!!!!!

獠との関係や、美樹さんとの関係もきちんと描かれていたし、海坊主が一番原作通りのキャラクターだった気がする(笑)
終盤、アーミー服を着て獠と一緒にユニオン・テオーペへ乗り込むところなんか本当に海坊主すぎた。補正をしているにしても、完全に体形まで海坊主でした。す、すごすぎる…。

一方で、喫茶「キャッツ・アイ」のマスターをしている時は本当に可愛くてさ~!!!あのだっさいピンクのエプロンがまた最高でwww
お皿を拭いてるだけなのに割っちゃうところとか、ネコが苦手なネタとか、すごくベタなんだけど面白かったし、あがちんの海ちゃんにはいっぱい笑わせてもらいました!ありがと~、とっても楽しかったよ!!
最後の最後でああいう形で顔出しがあるのも素敵だったな!サングラスが海坊主のトレードマークとはいえ、あんなにかっこいい男役スターさんが最初から最後まで素顔を出さないってやっぱり勿体ないし。
さき獠ちゃんの「お前実はキラキラ宝塚系だったのか!!」という台詞も良かったし、本当にめっちゃキラキラなメイクをしていたあがちんも可愛かったです!!

そしてそんなあがちんが、新公では獠を演じるというのも楽しみでなりません!!
あがちんの獠ちゃんもきっとかっこいいんだろうな~ワクワク!!


☆野上冴子@彩みちる

待って、マジで冴子なんですけど。

もうね、みちる冴子が出てきた瞬間、心の中で「冴子タンキターーーーー!!!!!!」とお祭状態ですよワッショイワッショイ!!
ビジュアルから立ち姿から口調から、もう完璧な冴子でした…いや~びっくりしたァァァ…!!
みちるちゃんは大好きだけど、ああいう「大人の色っぽい女性」のイメージはあまり無かったので…冴子役は合わないかもしれないなぁとちょっぴり思っていたんですよ。
…本当に申し訳ありませんでした、1000%マジ冴子様でいらっしゃいました。
スリットの入ったタイトスカートの下にナイフを仕込んだガーターベルトを付けているところも最高…そう、冴子といえばナイフだもんねー!!
獠ちゃんに色仕掛で迫って無理難題を押し付ける時も、色気はあっても下品な感じはしなくて凄く良かったなぁ~!

そしてさきちゃんとのデュエットナンバーがあったのも凄~く嬉しかった…曲も振付も可愛くて、最後はみちるちゃんの方がさきちゃんをリードしているようなポージングになるのもキュンとしたよ~!!
獠と冴子の関係性もよく伝わって来たし、組替えを控えているみちるちゃんが、お芝居でさきちゃんとしっかり絡む役どころだったのも改めて嬉しくて…うっ、寂しいけど、良かったなぁ…。

子役から大人っぽい女性までしっかり演じ分けられる、芝居上手なみちるちゃんがいなくなってしまうのはすごく寂しいし痛手だなぁ…と思うけど、月組さんでもきっと素敵に輝いている姿を見られると信じているので!月組に行っても応援するからね…!!
でもそれまでは、みちるちゃんの犬…じゃない、冴子たんの犬になるさき獠ちゃんの姿にニヤニヤさせてもらおうと思います!!(笑)


☆アルマ・ダヤン@夢白あや

ぷ、プリンセーーースッ!!!!!!!!好きです!!!!!!!!

はぁ、はぁ、ちょっと興奮しすぎた…夢白ちゃんのアルマ王女、どストライクで好みでした!超~可愛かった!!
配役が出た時に、原作通りの設定で考えていたので役の比重的に…どうなん??とちょっと疑問だったんですが、その辺はまるっと設定が変更されていたのね…なるほどですね…。
サリナの設定変更はモヤッとするというかもう気の毒なんですけど…アルマ王女の方は良かったと思います。だってときめいちゃったんだもん(笑)
まぁ、アルマ王女をサブヒロインにするために、サリナもああいう役どころになっちゃったんだろうけどねぇ…ホント、だったら最初から名前を変えて別キャラクターとして出せばよかったのに、ブツブツ…(笑)

幼い頃に獠から貰ったペンダントを大切にしている、という設定も良かったんだけど、私がズキュンッ!!と来たのは、誘拐されたと偽って二人でデートした「ローマの休日」みたいな場面。
獠と夢を語り合うアルマ王女が、「目を閉じてください」とお願いして獠に不意打ちのキスをするところのね、背伸びしてる足元!あれ!!最高だった!!!あれこそがキュン♡の神髄ですよ!!!!お姫様が精一杯の勇気で背伸びしている、あの感じ!!!!!
っかーーーーたまらん…最高だ…私はああいうのがたまらなく好きなんだ…本当にあの場面をありがとうヨシマサ…そこだけは本当にお礼が言いたい…そこだけは…(笑)

あと、さきちゃんとのデュエットがすごく綺麗なハーモニーだったのも新発見で、びっくりしました。
夢白ちゃんは歌声も綺麗なのは知っていたけれど、さきちゃんと声質が合うのかな?とっても素敵なデュエットだったので、またいつかさきちゃんと一緒に歌って欲しいなぁ…。
夢白ちゃんの今後のご活躍をますます楽しみにしております!!


と、ここまで書いて大分疲れたので(笑)以下箇条書きでざっくりと~。

●はっちさんの海原、途中からのキャスト変更とは思えないくらいハマっていたし渋カッコ良かった~!!じゅんこさんの海原も楽しみだったのでキャスト変更は残念だったんだけど、後任がはっちさんで本当に良かったです。さきちゃんとの銀橋でのお芝居や歌もすごく迫力があって、もうさすがでございました…本当にありがとうございました!!

●まなはるのジェネラル、銀髪でいかにも悪役!!って感じなんですけど。全員でダンスを踊るオープニングナンバーで、マシンガンが見えてしまわないようにマントの裾を持ちながらターンする姿にキュンとしました。ネタバレ回避のためにちょっとおしとやかに踊るジェネラル、とっても素敵です。

●オリキャラの政を演じているしゅわっちがもう、可愛くて愛おしくて…!!!!あのチンピラファッションも、ひまりちゃんの葉子に振り回されているというか一人で空回りしているところも可愛くて…!!キャッツ・アイであがちん海坊主と一緒にお客さんに絡む…いや、接客するところも大好き!!葉子ちゃんと幸せになってねー!!

●北尾役のはいちゃん。北尾がキャラ変されてたことはショックだったけど、悪役のはいちゃんは超素敵だったよ~!!周りの人間全部虫けらとしか思ってないんだろうな!って感じが最高でした!(誉めてます!)でもタカニュのMCで「キティちゃんの眼鏡ケース可愛い~!北尾の眼鏡を入れようかな」と話してたのを思い出す度にちょっとほっこりしてます。あんなことしてるけど、眼鏡ケースはキティちゃんかもと思うと…wwwww可愛いwwwww

●「何で(踊る大捜査線の)織田裕二がいるんだ?」と思ってよく見たらかりあんだったし、役名まで織田隆治だった。え、そこ狙っちゃうのヨシマサ!?というか、「ほんものの魔法使」で「何でトート閣下がいるんだと思ってよく見たらかりあんだった」というのをつい最近経験したばかりだったのでますますツボでしたwww格好こそ織田裕二のパロディ風だったけど、冴子の部下役としてすごく良い味出してたし、可愛かったな~!!

●声だけ聞こえる総理役は誰なんだろ~、とプログラムを見たらしゃんたんだったのでちょっとびっくり!良い声だったよ~!!…でもアレ、ネタとしてはどうなのかなぁってちょっと気になりました。台詞の内容から現実の総理を皮肉ってるのはすぐ分かるから、笑ってる観客も多かったけど…あの台詞で一瞬頭が現実に引き戻されるし、ちょっと嫌な気分にもなっちゃって個人的には微妙な演出でした。

●あ、あと忘れちゃいけねぇ、新宿の勇梨こと叶ゆうり氏!!!(笑)出てきた瞬間「知ってた!こういう感じになるって、知ってた!!」と爆笑でしたwwwただ、「ルパン三世」の時にせしこさんが着ていたあのセクシーワンピースを、ゆうり氏が着る日が来るとは思ってなかったですね…(笑)元々女性なのにちゃんとオカマに見えるところも、さすがでしたわぁ…。


ざっくりと言いながらめっちゃ長い…(笑)最後まで読んで下さった方、どうもありがとうございました!!

雪組「CITY HUNTER」全体感想

2021年8月7日~8月9日までの5公演、雪組「CITY HUNTER」を宝塚大劇場にて観劇して参りました!!
脚本に納得できなさすぎて、先に文句を色々書いちゃったんですけど(詳しくは前の記事を見てね!)…全体的には面白かったし、さきちゃん(彩風咲奈)&雪組ファンとしてはとても楽しめました!!

原作の魅力でもあるコミカルさ、かっこいいアクションシーン、そして作品の根底にある人間ドラマ。そこに宝塚らしい要素も加えつつ、賑やかで明るいけれど時にダークでシリアス、そして遊び心満載の作品に仕上がっていましたね。
いや~本当にね…上演が決まった時は色んな意味でどうなることかと思いましたけども…(笑)
ふたを開ければちゃんとシティーハンターだったし、ちゃんと宝塚だったし、さきちゃんは冴羽獠でした!!凄かった~!!!

ただね、ちょっと…いやだいぶ内容を詰め込みすぎだったなぁとは思う。配役が出た時点で「キャラ多すぎない!?尺は足りるの!?」と心配だったけど…やっぱり全然、足りてなかったと思うよ!!!(笑)
有名キャラだけではなく、ちょっとマイナーなキャラも登場するので原作ファンはニヤッとできるんですが。逆に、原作を知らない方が見るとキャラが多すぎて混乱しちゃうんじゃないかな。新しいキャラが登場しても、一体誰なのか説明が全然無いまま話がどんどん進んでいってしまうので、置いてけぼりにされてしまう方も多いのでは??
実際、一緒に観劇した身内(シティーハンターを全く知らない&宝塚もそれほど詳しくない70代女性)は、「ごちゃごちゃしていて話が全然分からなかった」と言っていたので…でしょうね、ははは…。
歌劇8月号の座談会でヨシマサ先生が「(獠の父である)海原の出てくる話が見てみたいと原作サイドの方がおっしゃって、そこから始まっていったところもある」とコメントしてましたけども、それなら獠VS海原をクライマックスに据えて、アルマ王女メインの話でまとめた方が良かったと思うなあ。一本物ならまだしも、2本立てのお芝居であの内容はどう考えても詰め込みすぎ。女優と息子のエピソードは削ってもらって、獠、香、槇村、そして海原という物語の核となるキャラクターたちの人物造形や関係性をもっと丁寧に描いて欲しかったです。
エンジェル・ダストも凄く重要なアイテムなのに、滅茶苦茶軽い扱いだったし…あれじゃどれだけヤバい代物なのか、獠がどれだけあの麻薬に苦しめられてきたのかが全然伝わらないよ~勿体ない…。

じゃあキャラクターが多い分、原作ファンなら手放しで喜べる内容だったかといえば…それもまた微妙で。
私は元々漫画やアニメが大好きな二次元オタクなんですが、漫画を実写化する時にキャラクター設定を変えられてしまうことに抵抗がある派なんですよ。いや抵抗があるというか、正直地雷です。原作を改変しないと舞台化できないのならば、そもそも舞台化しようとしないで!!と正直思う。
もちろん、理にかなった改変なら話は別です。今回でいうと、原作の「もっこり」が「ハッスル」に変わったのは「なるほど、すみれコード対策よく頑張った!!」と膝を打ちました(笑)「ハッスル」でもニュアンスは伝わるもんね。
ただ、原作のキャラクター設定を大幅に変えてしまうのであれば、もうオリジナルキャラクターにしてほしいんですよね…。
眞ノ宮るい君が演じた北尾警視正や、妃華ゆきのちゃんのサリナ、夢白あやちゃんのアルマはどれも原作にも登場するキャラクターだけど、性格も外見もまるっきり別人でした。
ネタバレになっちゃうけど、正義感に溢れた善良なキャラクターを、同じ名前と職業のまま悪役に変えてしまうって酷くない!?もうそのキャラである必要がないじゃん!!原作のキャラをモデルにした創作キャラなら、せめて名前を変えて別人にしてくれー!!
こんなん、もしも自分の推しキャラでされたら一生宝塚を恨むレベルだかんね!?推しへの愛を舐めるなよ!?たとえ原作者が変更を許したとしても、ファンは絶対許さんからな!!??

そして前回の記事の繰り返しになってしまうけど、「このキャラはこんなことしないぞ!?」という解釈違いがメインキャラで散見したのが残念だったなぁ…。
ヨシマサ先生には、小手先の芸(小ネタ)に走る前にストーリーの骨組をしっかり作って頂きたい…。まず大本のストーリーをしっかり作ってもらった上で、小ネタで楽しませてもらいたいんですよ…!!小ネタはあくまでオマケなんだから、そこばっかりに力を入れられても困るんだよ~!!

あ、でも獠とアルマ王女の淡いロマンスはとても素敵でした!というか、個人的にはあの二人(というかアルマ王女)にこの舞台でのほぼ全てのときめきが詰まってました(笑)
もう滅茶苦茶性癖に刺さったわ…「カリオストロの城」みたいな、お姫様と騎士って関係にわたしゃ弱いんだ…。二人で新宿の夜景を眺める場面はすごくロマンチックだったし、最後の別れの場面も獠の優しさや温かさが溢れていてキュンキュンしました!

あと、脇を固める準レギュラーキャラの冴子や、海坊主&美樹さんは凄く良かったです!!
冴子のナイフや海坊主のバズーカーの再現度も素晴らしかったし、キャラの再現度も素晴らしくて!海坊主なんて普通の舞台でも再現が難しいだろうに、宝塚でどうやって出すのさ!?と誰しも思っただろうに、めっちゃ海坊主でしたわ…いかついけれど、中身はめっちゃ優しくてピュアで可愛い海ちゃんそのものでした。感動した。

そして今回、小道具・大道具さんの芸の細かさやネタの仕込み方は本当に素晴らしかったですね!!スカステの「ステージ・ドア」で是非特集して欲しかった~!!
香のハンマーも場面によって張り紙で文字を変えていたり、新宿の街頭で配るチラシにはちゃんと原作のイラスト(冴羽商事のチラシには獠の顔、RN探偵社のチラシには麗香の顔)が描かれていたり、獠が冴子に貸しを作ってるツケチケットには全て「ハッスル♥︎」と書かれていたり(前方席の時にオペラで真剣に確認してしまったw)。あと香が獠に残す書き置きに、原作でお馴染みのカラスの絵が描かれていたって話も聞いたので、細かい部分で本当に色々ありそう(笑)
ちょっと嬉しかったのは獠の愛車である、赤のミニ・クーパーが登場したこと!しかもナンバーが獠ちゃんの誕生日である「03-26」になってるのがまた!ニクイ!!(獠の誕生日については胸キュンエピソードが満載なので、原作未読の方は是非読んでくれ~!!)

映像演出も上手いな〜と感心しきりでした。新宿の場面ではアルタの大型ビジョンのイメージだったのかな?「MY CITY(平成元年当時、新宿駅東口にあったファッションビル。現在のルミネエスト新宿)」ならぬ「YOUR CITY」のセール広告や、「平成ベルばら」や「ジタン・デ・ジタン」といった当時の宝塚歌劇の広告が映るのも面白かったなぁ。あと北条司先生(らしき人w)が32年後の舞台化を宣伝してたり!
そして大事な伝言板!場面によって書かれている内容が違っていたんですが、「9/13と11/14は千秋楽!!」と普通に宣伝(?)が書いてあったりもして。これは日替わりネタとかもそのうち生まれそうだなと思いました(笑)

色々書いちゃったけど、雪組の皆さんが活き活きと舞台の上で生きているのが伝わってくる舞台で、組ファンとしてはとっても嬉しかったです!!やっぱり組子全員が出演してるって嬉しいし、ありがたいなぁ…。
ただ、ストーリーやキャラ変でモヤモヤする部分が沢山あったのは残念だなぁという話で。東京公演で演出変更があると嬉しいんだけどなぁ…でも少し変えるくらいではどうにもならないから難しいかな…グスン。
とりあえず今は、宝塚での公演がつつがなく千穐楽を迎えられるよう祈ります。なんたって大劇場トップお披露目公演なんだもの。
もーホント、世の中早く落ち着いてくれー!!

キャスト別感想もちょこっと書きたいんですが、ここまでで大分長くなったのでまた改めて〜!

2021年8月10日

雪組「CITY HUNTER」の終盤の展開に納得できなかったので書いた文(ネタバレ有)

 宝塚版「CITY HUNTER」を観劇しまして、終盤の展開(脚本・演出)にど~~~しても納得できなかったモヤモヤを消化したくて書きました。


ちなみに、私自身は子供の頃から「CITY HUNTER」が好きで、原作、アニメ、仏実写版映画はどれも好きだし、「新宿プライベート・アイズ」劇場公開時には新宿の映画館まで観に行ったくらいにはファンです
そして宝塚の方も大好きと言いますか、もうズブズブに沼ってるというか、宝塚版で冴羽獠を演じた彩風咲奈さんの大ファンでございます…ハイ…。

なので今回の舞台化は、楽しみと不安が入り混じりまくったまま初日を迎えました。
実際に見てみると原作からの変更点は色々とあったものの、全体的にはコミカル&アクションシーンも満載で面白く、宝塚版として楽しめるエンタメ作品になっていたと思います。

…でもね!どうしても受け入れられない展開だって!あるんだよ!!人間だもの!!!(みつを)

というわけで、以下は舞台&原作のネタバレてんこ盛りの感想というかダメ出し文ですので、これからご覧になる方やネガティブな感想は見たくないって方はご注意くださいませ。



多分、もう舞台をご覧になった方ならお分かり頂けると思うんですが…納得できないのは、物語の終盤で香が兄の仇と対峙する場面。
舞台版では、香の兄・槇村秀幸を殺害したのはユニオン・テオーペの幹部・ジェネラルということになっているのですが、クライマックスで香がジェネラルに銃を向けるんですね。「アニキの仇!」と言いながら。
まぁ、そこまでは百歩譲っていいんですけど…問題は、香が本当にジェネラルを撃ってしまうこと。
この展開、原作を知ってる人は少なからず「か、解釈違いなんですけどー!!??」と心の中で叫んだんじゃないかと思います。
私はしばらくポカーンとしてしまって、「いやいやそんな、これは後で絶対何かしらのフォローが入るはず………って最後まで入らないんかーい!!」と心の中でちゃぶ台ひっくり返してました。
ええそりゃもう、勢いよく。



※以下、香の銃に関する原作エピソードについてザックリ解説してます。
 これから原作を読もうって方はご注意くださいね!

*****************************************************************


舞台冒頭、香が銃を撃つけど全然的に当たらない、という描写が入ります。
これは原作でも有名なエピソードで、香の銃はどれだけ正確に狙っても絶対に的には当たらないんです。何故なら、わざと違う方向に弾が飛んでいくように獠が調整しているから。
そしてこれは、冴羽獠という男の不器用な優しさと愛の深さを示す物凄く重要な設定なのです。

舞台本編でも触れられていましたが、元々獠は香の兄である槇村秀幸(以降槇村)とコンビを組み、シティーハンターとして仕事をしていました。
しかし、槇村はユニオン・テオーペという麻薬密売組織からの勧誘を断ったことで、彼らに殺害されてしまいます。獠はすぐさま槇村殺害を指示したユニオンの幹部を仕留めると香の元へ向かい、兄が殺されたことを告げます。そして香もまた組織から狙われるだろうことを示唆し、槇村が香の誕生日に渡そうとしていた指輪を彼女に渡すと、遠くへ逃げるように諭すのです。しかし香は、気丈にも「あたしがあんたの新しい相棒になる」と宣言。ここから獠と香の物語は始まっていく…というのが原作のざっくりした流れ。

ただ獠は、香とコンビを組んでからずっと、彼女を闇の世界の仕事に関わらせていていいものか悩んでいました。香の幸せを思えば、危険な仕事からは足を洗って表の世界に返してやるのが一番だと頭では分かっている。それでも香とコンビを組んで仕事をしていくうちに、彼女がかけがえのない存在になっていくことにも気づいていた。
香を表の世界に返したい気持ちと、ずっと一緒にいたい気持ちの間で揺れていた獠。
そんな彼が、「香がいつか表の世界に戻る日がきても、人を殺していない綺麗な体でいられるように」という思いで持たせていたのが「最初から照準が狂っていて絶対に当たらない銃」なんですよ。そして獠はこのことを香本人にも、友人知人たちにも長い間ずっと黙っていました。
しかしある時、香はそれを知ってしまい「自分は獠に本当のパートナーとして認められていないのだ」と激しいショックを受けます。思い悩んだ香がすったもんだの無茶をしたことで(詳しくは原作コミックを読んでね!)、獠はようやく本心を打ち明けました。香を自分のそばにおいていていいのか、ずっと悩んでいたことを。
そして、「おまえがずっと俺のもとにいたいと思うなら、パートナーとして受け取って欲しい」と照準を直した銃を差し出すんですね。香も獠が自分を想って悩んでくれていたことを知り、涙を流しながら銃を受け取る…そんな香に獠は「もうお前に無謀なことはさせない。この銃で人を殺させるようなこともさせない!!」とこれからもずっと彼女を守り抜くことを誓う、というまぁ何とも心震えるエピソードなんですよ。
くぅ~~~~っ、獠ちゃんかっこいい!!!!!
(ちなみにこの香の銃は、元々兄の槇村が愛用していた銃っていうのもエモエモのエモポイントね…)


*****************************************************解説ここまで!



まぁそういうわけで、

・香が(舞台版での)兄の仇とはいえ、銃で人を殺してしまったこと
・獠がその場にいながら香を止めなかったこと(原作だったら確実に獠が先にジェネラルを撃って仕留めていると思う)
・槇村(亡霊)が現れて香が銃を撃つアシスト的役割をすること

の全てが解釈違いすぎて本当~~~~にしんどい。
原作も宝塚もどちらも大好きだからこそしんどい、しんどいだよぉぉぉぉ…!!!!!

最初に観た時は、「え、いやいやそんなまさか…香の弾はジェネラルに当たってないでしょ??」って思ったんです。当たったとしても急所は外しているとか、そんな感じだろうと。
そしたら展開的にどう見ても香の銃弾でジェネラル死んじゃってるっていう……。
う、嘘だろ!?嘘って言ってくれよ!!原作の獠ちゃんが約6年(原作で香がパートナーになってから、上述のエピソードが登場するまでの年月のこと)もの間、守り通した香の手を!銃を渡してもなお「汚させはしない」と誓った香の手を!!そんな簡単に汚させちゃうの~!!??
ショックがバカでかすぎる…とても受け入れられない…しかも槇村が銃を撃つ手助けとかありえないでしょ…自分を殺した相手への復讐を香に望むような男じゃないぞ、槇村はー!!??
香もさ、原作でユニオン・テオーペと決着をつけようって時に「兄の敵討ちがしたいのか」と獠に聞かれて、「敵討ちだなんて思ってもなかった…そんなことをしても生き返るわけでもないもの」って答えてるんですよ…香はそういう女でしょおぉぉぉぉ…!!??うわああああああん!!!!!

この場面における獠・香・槇村の描き方は、原作改変というより改悪だと思ってます。
それ以外はなぁ…原作の面白さと宝塚独特の世界観を中々上手く融合させていたと思うだけに、大事なクライマックスでこんな展開にされちゃったのが本当に残念だし悔しいし悲しい…。

ちなみにわたくし、8/7、8/8、8/9とぶっ通しで5公演観たんですが…(笑)
香が銃を構えている時、ミックもまた銃を撃とうと構えているように見えたので、実は香ではなくミックが撃ったのか?とも思いました。
なのでミックの指元もじっとオペラグラスで見ていたんですけど、どうも彼が先に撃ったようには見えなかったし、仮にミックが撃ったのだとしても、香が自分で撃ったと思っているままなら結果は何も変わらないと思います。
ミックが撃ったのであれば、獠がそれに気付かないわけないので「お前は槇村の仇を取ったんだ(=お前がジェネラルを殺した)」なんて言わないでしょう。なのであの台詞は、初めて人を殺してしまった香をフォローするための台詞だったんだろう…とは思う。だとしても獠だったらあんな状態の香りに「仇を取った」なんて言わずに、「もう何も言うな…」と黙って香を抱きしめるんじゃないかなって私は思うんですけどね。はっきりと言葉にしてしまうことで、罪の意識と言うのはより重くなるものなので。
しかもあの流れだと香が明確な殺意を持って人を殺してしまっているわけで本当に救いが無い…撃つにしても、せめて正当防衛的な流れにしてほしかったよぉ…。

で、その後の話の流れとして人を撃ってしまったことにショックを受けている香をミックが慰めるっていうのもさ~モヤモヤする~!!
獠ちゃんが何でフォローしてあげないのさ!?
なのでもしかして、ジェネラル殺害の一連の流れは全て獠が「スイーパーなんかやってる自分と一緒では、彼女は幸せにはなれないから」と香をミックの元へ送り出すための作戦的な何かなのか?とも考えました。獠とミックが交わしていた契約の中に、そういうやり取りが含まれていたのか、とか色々ね、考えましたわよ、ええ。
でも仮にそうだったとしてもさ、ミックは自分と同じ闇のスイーパーじゃん。で、ミックと一緒にいたら香はますます闇の世界の深みにハマるわけで(何しろ手も汚してしまったし)、獠と離れても何も状況は変わらないというかむしろ悪化してるじゃん!?何も意味ないじゃん!!??
というわけでこの案もどうかと思う。

そういえばユニオン・テオーペとの戦いが終わった後、獠がミックに「アドリブがすぎるぞ」という台詞があって、これが何を指していたのかがハッキリ分からないんですけど。
ふと、本当はミックがジェネラルを仕留めると事前に取り決めていたけど(だから獠はあの場面で銃を構えていなかった)、ミックが「自分のパートナーとして迎えるのであれば、香にもスイーパーとしての自覚を持ってほしい。そのためにも自分の手で兄の仇を取って欲しい」と考えて香に撃たせてしまった…とかだったらどうしようって考えちゃって…で、それを咎める獠の台詞が「アドリブがすぎるぞ」だったなら話の流れもつながる?とか思ってしまって。
いやでももしそんな流れだったら、獠はミックを絶対に許さないだろうから、さすがに無いと思うんだけど~思うんだけど~…!!
あ~~~モヤモヤする~~~!!!!!!

そんなモヤモヤが収まらないので、ラストの展開もハッピーエンドとして素直に受け止められなくて…いや、ハッピーエンドなんていらないって香が言ってたけど、そういう意味ではなく(笑)
香は人を撃ってしまったことにショックを受けて、それを慰めてくれたミックにちょっとほだされそうになったっていうのはまぁ、分かんないけど、分かる。でも何で獠の元に戻ることにしたのかとか、その辺がさっぱり描かれないのは何で??
空港で香は獠から「槇村からの預かり物」である指輪を受け取るけど、あれも唐突だったしなぁ…香が自分の元を離れるなら、その前に渡しておかなきゃって思ったのかしら?いやもっと早く渡しておきなさいよ!って話なんだけど。そもそもあれ、「指輪」って単語は多分出てきてないので、原作を知らない人はアレが何なのかも分からない気がする(舞台の冒頭で槇村が「これを香に…!」って掲げ持っているけど、指輪のケースなんて小さいから遠くの席からじゃ見えないし、初見でそのエピソードを最後まで覚えていられる人ってそんなに多くない気がする)
香が獠の元に戻ろうと決意するきっかけになるとしたら、タイミング的にあの指輪だったんだろうなーと思うんですが、指輪に関する説明もエピソードも全然無いから本当にわけが分からないんだよ。
いや、原作ファンからしたら香が獠の元に戻ってくることに理屈はいらないんですけどね(笑)
ただ舞台の内容だけで考えると、ラストで獠と香がまたパートナーを組む流れが腑に落ちなくて…香が人を殺してしまった重荷と今後どう向き合っていくのか、どんな覚悟を持って獠のパートナーを続けていくのか、せめてその辺をちゃんと語らせてほしかったな。
そういう描写も無く、原作にあるホトトギスの花のエピソードだけはあんな風に使って「これにて一件落着!」みたいに終わるのがホント…解せぬ……。原作の美味しいとこだけ都合良く使ってんじゃねーぞ…って、つい本音が出ちまった、いけねぇいけねぇ!!

そもそもなぁ…宝塚版では獠と香がコンビを組んだ経緯も曖昧だし、ミックが何故香に惚れているのかも説明が無いし、獠と香が本当は深い絆で結ばれた相棒であることを示すエピソードも少ない…というかほぼ無い気がする…。
終盤で獠がミック越しに海原を撃つ場面があったけど、互いの信頼関係があるからこそ成り立つああいうコンビネーションは獠と香でこそ描くべきだったと思うよ(中の人たちファンとしては滅茶苦茶美味しかったですけど…)(笑)


というわけで、以下はこんな展開だったら個人的には嬉しかったという妄想です!(笑)

まず、どこかのタイミングで香に「ユニオン・テオーペ…アニキの命を奪った奴らだ」みたいな感じの台詞を言わせて、ユニオン・テオーペとジェネラルに恨みがあることを印象付けしておく(この一言があるだけでも、獠・香・槇村の関係性が整理されて話が分かりやすくなると思う)

獠にパートナー失格と言われて落ち込んでいる香に、ミックが「それなら俺のパートナーになって欲しい」と誘う。香は自分を求めてくれるミックに惹かれかけるが、ミックに「だが俺のパートナーとなるのであれば…香もスイーパーとして生きる覚悟が必要だ」と言われて、人を撃ったことのない香は躊躇する。だが、獠を見返したい気持ちもあって、迷いながらもミックとユニオン・テオーペ襲撃へ向かう。

終盤で香はジェネラルを追い詰めて撃とうとするが、いざ照準を定めると怖くなって中々引き金が引けない。そこへミックが現れ、「香、兄の仇を討つんだ。君自身の手で!」と促す。香が震える手で何とか引き金を引こうとした瞬間…一発の銃声。獠が現れて、ジェネラルにとどめを刺す。香が何か言いかけると、獠は「…俺もこいつには恨みがあってね」とだけ言って事件は終幕。

ユニオン・テオーペは壊滅したものの、自分の手で兄の仇を討てなかったこと、獠に助けられてばかりの自分を不甲斐なく思った香は獠から離れる決心をする。すると槇村の亡霊が現れ、香に「本当にそれでいいのか?」と問いかける。香が「でもあたしは、アニキの仇も討てなくて…」とうつむくと、槇村は「仇なら取ってくれたじゃないか」と話す。香が驚くと、「獠と香。お前たち二人でシティーハンターなんだから」と槇村は微笑む。
それを聞いた香は、獠の元へ帰っていきそのまま舞台のラストシーンに繫がっていく…という流れ。


以上、妄想終わり!こんなん出ましたけど、どうでしょー!?(笑)
うーん…東京公演で多少でも演出を変えてもらえないかな…でも円盤で残るのは大劇場公演の方だろうし、東京で変更があったとしても遅いわけで~しんど~~い!!

と、脚本に納得できなさすぎて長々と書いてしまいましたが、ここに書いたのはあくまで個人の感想ですし、受け止め方は人それぞれだと思います。
主演の彩風さん筆頭に、出演者の皆さんは物凄く真剣に原作やアニメを研究してお芝居を日々深めてらっしゃるので、ご興味のある方は是非劇場で実際にご覧頂けたら嬉しいです。千穐楽(9/13)はライブビューイングやライブ配信もありますので!是非!!よろしく!!!

そして末筆ながら、さきちゃん大劇場トップお披露目本当に本当におめでとうございます!!!!!!!!!
こんな長文を最後まで読んで下さった方、どうもありがとうございました~!!

2020年1月19日

雪組「ONCE UPON A TIME IN AMERICA」キャスト別感想

※作品への感想(という名のダメ出し)はこちらの記事にて

☆ヌードルス@望海風斗

原作映画とのギャップに虚無顔になってしまった(※個人の感想です)ヅカ版ワンスですが、だいもん(望海風斗)の演技・ダンス・歌はやはり最高に素晴らしかったです。
とにかく歌が多い!!ちょっと心配になっちゃうくらい歌いまくってましたが、「ミュージカル」と冠したタイトルにふさわしい心に響く素晴らしい歌声を堪能しまくれたのはありがてぇことでした!!この歌が聴けるだけでも舞台を観に来る甲斐はあるよなぁ…。
きいちゃん(真彩希帆)とのデュエットも複数あったし、お二人の歌声を楽しむには最高の公演だったと思います。

…ただ申し訳ない、私はどーしても自分の中のヌードルス像と全然違うヅカ版ヌードルスに馴染めず!!最後まで違和感ばかりを感じてしまったので、だいもん演じるヌードルスが魅力的な人物とは思えませんでした…悲しい。
だいもんは大好きなんですよ!!
だから観劇していてときめいたり萌えたりする場面も沢山あったんだけど、それはヌードルスというキャラクターに対してではなく、いわば「中の人」であるだいもんへのときめきなんですよね。

やっぱり、ヌードルスを宝塚作品の主役に据えるのは無理があったんじゃないかなぁ…主人公ではあるけれど、なんせ寡黙だし「傍観者」のようなポジションのキャラクターなので。
台詞ではなく、表情や視線、ちょっとした仕草で感情を表現する人物というのは映像作品だからこそ映えるもの。多少大げさに表現しないと感情が伝わりにくい舞台演劇(なおかつスター制度がある宝塚)には、向かないタイプの主人公だったと思います。

ってことで前置き長くなっちゃったけど、「ストーリーはさておき、だいもんのここに萌えたよ!」ってところを!書きますね!!

まずオープニング!も~~~出てきた瞬間からかっこいい!!!
隙なく着こなしたスーツの上にトレンチコートを羽織り、目深にかぶったソフト帽から覗く横顔の美しさと背中のかっこ良さ…たなびく煙草の煙さえもセクシーダイナマイツ…これこれ、これぞ宝塚のギャングだよ~!!!といきなりテンションが爆上がりした瞬間でした!
このオープニングは翔くん(彩凪翔)やあーさ(朝美絢)もギャング姿でクールに踊るので、お芝居というよりはショーのワンシーンのようで楽しかったです。銀橋に雪組が誇るイケメン男役たちがズラーッと並ぶところなんか壮観だし、目が足りない~!!ってなっちゃった!
しかしこの場面もだいもんは「ヌードルス」としてのご出演なんですね。
てっきり「ギャングスター」という概念を演じているのかと思ったよ(だってキャラが違いすg…ンガックック!)

かーらーの少年時代のヌードルス!これがびっくりするくらい可愛いんだまた!!
ぶかぶかの洋服にもっさりした(笑)髪型が本当にお可愛らしくてね~…それに加えて将来の夢を語るキラキラした瞳、デボラとの二人きりの戴冠式と不意打ちのキス…幼い恋人のような関係を初々しく演じるだいきほにはキュンキュンしてしまった場面でしたわ~。

そしてキャストボイス等でも話題になっていた、一幕のラスト…!!
タキシードのタイをほどき、デボラを押し倒したが拒まれ、傷心のあまり真っ赤な薔薇をまき散らし、苦悶の表情を浮かべながらソファで足を組み天を仰ぐ…。

一連の流れのビジュアルが強すぎるんですけど…?????

なんかもう、薔薇を勢いよく引っこ抜いてウワーッ!!とまき散らす姿に圧倒されちゃいました。こんなに激情のままに薔薇をまき散らすのが似合う人を初めて見たかもしれないし、深く傷ついている時のだいもんの演技って最高に萌えるなと改めて実感。
ちなみに原作映画ではこの場面って陰惨な暴力シーンでもあるので、ヅカ版でどう描かれるか凄く気になっていたのですが…(笑)
ヌードルスの中の暴力的な衝動を、薔薇をまき散らすという耽美な表現に置き換えたのは上手いなぁと思いました(しかしあの別れ方なら、デボラのヌードルスへの愛はずっと残っていてもよさそうなのにな~~やっぱり脚本に納得いかんのだよな~…)

そしてそして、最後の壮年期がまた超~~~渋かっこよくてね…!?
若い頃とは違う落ち着いた雰囲気や、挫折を味わった男の孤独や哀愁を漂わせた姿…これ、これですよ!!私が観たかっただいもんのヌードルスは…!!!
ちょっとした仕草からもにじみ出る「男の哀愁」にグッと来たし、もっとそういう面を活かしたヌードルスを見たかったなぁ…。
ナウオンステージでだいもんが「映画のロバート・デニーロのように演じたかったけど、小池先生にもっと感情を出すよう指摘されて~」というようなお話をされていたのを見て、余計にその思いが募っております。私ももっとクールでちょっとニヒルな、渋みのあるだいもんのお姿を観てみたかったよぉ…。

でもスーツやタキシードの着こなしはさすがのかっこ良さだし、歌声も本当に素晴らしかったので、新年早々目と耳が幸福に包まれました!!色々思うところもあったけど、かっこいいだいもんを拝めて良かったです!!
東京公演も楽しみにお待ちしております~!!


☆デボラ@真彩希帆

デボラも映画とは大分違うキャラクターになってましたが、きいちゃんはこういう「一本芯が通った」女性役がとても似合うな~と思いました。
ヌードルスと惹かれ合いながらも、恋より夢を選ぶ。自分の選択を信じて進み、後ろは振り返らない。
何とまぁかっこいい生き様であることよ…でも恋と夢の間で揺れる姿に乙女心もきちんと感じられて、そこはさすが宝塚でしたね。

特にキュンとしたのは少女時代!も~すっごく可愛かったです!!
戴冠式ごっこの時に王冠を待つ横顔がウルトラソーキュートで、そらヌードルスも不意打ちキッスしたくなるわ…って思いました。
「皇帝と皇后」の歌もちょっと子供っぽく歌ってるのが可愛くてねぇ…その後の二人が辿る道に思いを馳せると、何とも切なくなる曲でもあるのですが。

ブロードウェイスター時代のきいちゃんも凄く良かったんですが、あの「あれ、私『1789』(もしくは古の紅白歌合戦)を観に来たんだっけ??」っていう衣装のインパクトが凄すぎて…(笑)
あ、でも制作発表会の時にも着ていた白いドレスは素敵だったな~!!あれは映画のデボラをイメージしたドレスですよね。とっても似合ってて綺麗だった~!!
そしてヌードルスに迫られて拒む時に薔薇を投げるのを見て「あの薔薇投げるものなんだ!?」とびっくりしていたら、その後だいもんが投げるというよりまき散らす姿にまたびっくりするという(笑)

あと印象的だったのが、壮年期にヌードルスと再会する場面。
少女時代の溌溂!キラキラ!とした雰囲気とはまるで違う、人生の酸いも甘いも噛み分けてきましたという大人の女性として登場してくる姿にドキッとしました。ここのヌードルスとの会話で「今、幸せか」という問いにお互いが「少しは」と答えるところ、とても良かったです。だいもんもきいちゃんも、お互いにこみ上げてくる感情を抑えてるんだろうなぁというのが感じられてね…だいきほコンビって歌だけでなく、お芝居もやっぱり好きだなぁと思いました。
この時着ていたジャケットも素敵だったなぁ~!デコルテがとっても綺麗で、元女優っぽさある~!!と謎の感動をしました。

ただこの場面でキャロルを労わるデボラの姿は見ていて辛かったな…。
キャロルがあんな状態になってしまった原因はマックスが死んだと思ったからで。そんなキャロルを見舞いながらも、デボラは実は生きているマックスの愛人に納まって何不自由なく暮らしているという…これじゃデボラが悪女みたいじゃない!?

きいちゃんの歌も演技もとても良かったですが、デボラとマックスとキャロルの関係性が最後まで引っかかってしまって…うーん、やっぱり脚本に納得がいかーーん!!!(また言っちゃったテヘペロ☆)


☆マックス@彩風咲奈

ビジュアルが鬼強い………(卒倒)

いや~~~少年期は滅茶苦茶可愛いし、青年期は滅茶苦茶かっこいいし、ビジュアル的には過去最高にときめきましたわ…え、さきちゃん(彩風咲奈)ってかっこよくない?かっこいいですね!!知ってた!!!!!

マックスはヌードルス以上に原作とはキャラクターを変えられちゃったので(詳しくは『雪組「ONCE UPON A TIME IN AMERICA」の脚本にガッカリした話』の記事を読んでくれよな!なっがいけど!!)、こちらもマックスというよりはさきちゃん自身に萌えまくりました…ウウ、サキナアヤカゼ、チョーカワイクテカッコイイ;;;;;

まず少年時代がホンット可愛くてね!?ぶかぶかの上着にキャスケットという服装も可愛いし、ヌードルスとバグジーのやり取りを見守りながら「どっちに付こうかな」と思案している時の様子がまためっちゃ可愛い…。
酔っ払いから懐中時計を盗む場面は舞台用にアレンジされてましたが、マックスの抜け目なさや大胆さが表れていてとても良かったな~!!少年時代のヌードルスとマックスがワチャワチャ仲良くしてる場面って凄く短いんだけど、のぞさき史上最高(多分)に無邪気可愛い二人が観られたのは本当にありがたかったです…欲を言えば原作のあのシーンとかあのシーンとかもっと見たかったけどね!!
でもこの場面だけでも、マイのぞさきメモリアルに加えられて良かった…じーん…。

一転、ヌードルスがバグジーを殺してしまって警察に捕まる場面は切なくてさぁ…ヌードルスを守ろうとするも、あっけなく警官に防がれるマックスが何かもう可哀想で…。
コックアイとパッツィにかける「…行こう」という短い言葉に、彼が味わった悔しさや無力感、そして権力に負けない強さを手に入れてやろうという決意すら感じられて、切ないんだけどめっちゃ萌えました!

で、青年期ですよ…スーツ&タキシード祭の青年期…。
も~~「暗黒街の若き顔役」なんて肩書背負っちゃってるからさー!?スーツのお仕立てが大変よろしいんですよ!!三つ揃いをスマートに着こなした姿が滅茶苦茶かっこいいし、オフィスの机に腰かける時がまたがっごいい…;;;;もう頭のてっぺんから爪先まで全てがパーフェクトでした…足を組む時の角度がまた良いのよ~~!!ただでさえ長い足が更に長く見えた気がする(笑)
あとヌードルスが戻ってきて「お前に悪の流儀を教えてやる」と歌うところの振付がめっちゃ好きです。ジャケットをバッと開けて脇の辺りのシャツがチラ見えした瞬間、「生きてて良かった…」と生の喜びを噛み締めました。は~ありがたや!!

そういえばマックスのヌードルスLOVEっぷりは映画よりかーなーり薄まってはいたけれど、出所に合わせて高級スーツを仕立ててプレゼントしたり、キャロルにヌードルスのチャームポイント(笑)を話し聞かせていたりと、何だかんだ大好きぶりが感じられたのは良かったです。…でもやっぱりヌードルスのお迎えは映画のようにマックス一人で行って欲しかったな…グスン。

そしてそうキャロル!キャロルと一緒にいる時のマックスが最っっっっっっっっっっっ高にカッコ良かったし萌え死にました…。
いや、やってることは酷いんんだけどね、怒鳴りつけるし手も上げちゃうし。
でも女性を手荒に扱うさきちゃんって初めて見たからすっごく新鮮で「こんな顔もされるんだ~!」とゾクゾクしたし、暴力的な面を見せながらもキャロルへの愛もちゃんと感じられるのがまたね…堪らん…ってなりましたね…!!!

クラブインフェルノで二人が踊っている時に漂う濃密な空気とか、大人のカップル感ムンムンでめっちゃ良かったな~!!
ハバナ祭の場面で、ナンパ男に絡まれていたキャロルを見て「俺の女に何してる」と助けに入る姿にも滅茶苦茶萌えたし、その後キャロルとずっとイチャイチャしてるのに更に萌えました…も~そのまま結婚してもらえませんかね!?二人とも白い衣装だし、祭の喧騒から抜け出したままチャペルに駆け込んでくれ~!!(笑)

観劇前に楽しみにしていたのぞさき萌え要素については見るも無残に期待を裏切られたわたくしですが、さきあさという新たな萌えの扉がパッカーン!!!!と勢い良く開いたのが、ワンスにおける一番大きな収獲でした。
ありがとう、マックス&キャロル…二人に滅茶苦茶萌えたおかげで、私は嘆きの炎で身を焼き尽くさずに済んだわ…(笑)
それだけに終盤の二人の姿は悲しくて「脚本ェ…」ってまたケチつけたくなってしまうけど、オタクらしく妄想補完しながら強く逞しく生きて参りたいです。頑張る!


☆ジミー@彩凪翔

出番はあまり多くないものの、物語のキーマンとして凄く美味しい役どころだったのではないかと思います。
全体を通して、翔くんのお芝居はとてもとても良かったですね!衣装こそ地味めだけど、あの美しい瞳からみなぎる意志の強さは圧倒的な存在感を放っていました。ストライキの場面で、上手く立ち回りながら労働者たちを扇動する姿はかっこ良くもあり、ちょっと恐ろしくもあって凄く良かったな~。

でもヅカ版でジミーの役が変化したことで、一番割を食ってしまったのがマックスだと思うんですよ…。それがやっぱり悲しくて、ジミーについてはあまり語れそうにありません。そんなこともある、人間だもの。みつを。
終盤のマックスとのやり取りは、原作映画通りの設定で見たかったと切に思います。
対等に渡り合ってきた男たちのパワーバランスが崩れた瞬間のヒリついた空気を、彩彩で見たかったんだよ~…エーン!!

そんな私の不完全燃焼っぷりを、フィナーレで全部吹き飛ばして下さったのは滅茶苦茶ありがたかったです!!!!!フィナーレの翔くん超~カッコ良かった~!!!!!
翔あさがシンメで歌って踊ると、あまりの美しさに目と耳が本当にびっくりしますね…何というありがたさ…!!
宝塚にフィナーレがあって良かった~!!と改めて噛み締めました(笑)


☆キャロル@朝美絢

「♪あなたに~会え~て~本当に~良かった~」と小田和正の名曲をあーさキャロルに捧げたい。
も~嬉しくて嬉しくて言葉にならないよ…!!ホンットに魅力的なキャロルを演じて下さってありがとう、あーさ!!!!!

キャロルも映画とは全然違うキャラクターになってましたが、彼女の場合設定が変わることは初期段階で分かっていたのでね。
ショックを受けるどころか、イケコ先生素晴らしいアレンジをありがとう!!と感謝したい唯一のキャラクターとなりました。
あ、でも最後はなーやっぱちょっと納得いかないけどなー…(笑)

キャロルはデボラとあらゆる面で対照的な女性として描かれていたけど、セクシーでコケティッシュな魅力を振りまきながらも、内面はとても繊細でマックス一筋ってところがもう最高でさ~!!
ある意味「男の理想」みたいな女性だなって思いました。いや女の私から見てもめっちゃ可愛くて魅力的でしたけども。
そしてそんなキャロルの姿が、「美貌(外見)が話題になりがちだけど、中身は更に更に魅力的」というあーさ本人にも重なって見えてね…イケコ、ええキャスティングするやんけ…と超上から目線で思っちゃったわ。
いやだって最初はさ~、今このタイミングであーさに女役振っちゃう!?ってびっくりしたもん…でも蓋を開けたら納得でした。これは確かにあーさに演じて欲しくなるの分かりみマックス(笑って欲しい所です)

歌姫という役柄もあって、一人で歌う場面も多かったですがこれがまたすっごく良かった!!
歌がどんどん上手くなっているな~とは以前から思っていましたが、単純に技術面だけでなく表現力も物凄く上がってるなぁと。いや~素晴らしい…。
しかも情感たっぷりに歌う内容がさ、「私が惚れた男」という超お惚気ソングっていう!!(笑)
この曲、前半の歌詞が「彩風咲奈の魅力を熱く語る強火担」て感じだったんで最初に聞いたときはホントにびっくりしたわ!!
しかもそれをしっとり艶っぽく歌ってるのがあの朝美絢様ってのがもう…ありがたすぎて涙出ちゃうね、はー…。

そして今回、何より驚いたのはあーさが女役として寄り添った時にさきちゃんが何万倍も輝いて見えたこと!!
さきちゃんファンとしては物凄い衝撃でしたし、「男役をよりかっこ良く見せるのが娘役(女役)」という言葉をこれ程実感したのは初めてでした。本当に、こんなに違って見えることがあるんだなぁ…。
これはあくまで私の主観の話ですので「全然そんなことなかったよ」と思われた方も大~勢いらっしゃると思いますが、これまでで一番かっこいい(自分比)さきちゃんのお姿をただありがたく拝むばかりでしたわ。

何かね…さきあさが並んだ瞬間に「うわ、思っていた以上にお似合い!!」とビジュアル的にもテンション爆上がりしたし、あーさが役柄としてだけでなくさきちゃん本人も慕ってくれていることが伝わってきて、も~嬉しくてしょうがなくなっちゃったんですよね!
そしてさきちゃんもあーさを心から信頼しているからこそ、全力でぶつかっていけるんだろうなと。
媚びるのではなく、互いに尊重し合っているお二人の良い関係がマックスとキャロルの姿から伝わってきて、萌えと尊みで頭が何度も大爆発よ…さきあさがこんなに良い相乗効果をもたらすとは本当に思ってなかったよ~~ウッウッ尊い;;;;

だからも~最後のサナトリウムの場面とか切なすぎてさぁ…ワンスで唯一泣けたのは、キャロルの一途さとあーさの演技力にでした。
記憶喪失のくだりも原作ファンとしては「どうしてこうなった???」と思わなくはなかったですが、ハバナの歌を聞いて記憶を取り戻すキャロルが愛おしすぎたのでそこはもういいです。
ただデボラのことを「この人ね、女優さんなのよ」と話す姿があまりにも悲しかったわ…。

も~マジで何でマックスとデボラを愛人関係にしてくれちゃったんだYOー!!??

そこがなければ、マックスもまだキャロルを愛しているけれど「彼女をそんな風にしたのが自分だと、知られるのが恐いんだ…」とキャリエール(@ファントム)みたいなことを考えて遠くから見守っているだけ…とか妄想もしやすかったものを。
いや、どんなにしにくかろうと妄想はするけどね。勝手に。

とりあえず、あーさキャロルが最高に可愛かったハバナ祭の場面が良いアングルで映像として残ることを祈ります。
そしてできればカフェブレで放送して欲しい(笑)


さて、メインの5人だけでまた滅茶苦茶長い感想文になってしまったので、あとはサクッと簡単に~。

●にわさん(奏乃はると)のファット・モーが滅茶苦茶ファット・モーだった!!ギャングの世界に深入りすることはないけど、ヌードルスたちとの友情も大切にしている温かみのあるお役がとても合ってました。少年時代のファット・モー役のたっちー(橘幸)も可愛かったし(スチル写真のケーキとのツーショット可愛すぎない?)、どちらのファット・モーも魅力的でした!

●まなはる(真那春人)コックアイのビジュアル再現度にびっくり…!!カラコンとメイクでそれっぽく見せてるのが本当に凄いなと。そしてやはり抜群の安心感…ハーモニカの演奏も素敵でした!

●あがちん(縣千)のパッツィー、そんなに目立つキャラでもないはずなのにあがたワールドが炸裂している気がしてさすがだなって思いました(誉めてます!)「ラジオもあるぜぇ」とドヤったり、「ダイナマイトだぁ!」とはしゃいだりしているところ、何か可愛くてキュンとしましたwフィナーレのロケットも、か…可愛かったよ!!(ド迫力だった…)

●あみくん(彩海せら)のドミニクが思った通りの可愛さだった~!!!何だか出てくるたびにバグジーに捕らわれている気がして「…あれ、ドミニクってヒロインだったか?」とも思いました。まぁ可愛いから仕方ないですね…(?)

●バグジーのしゅわっち(諏訪さき)もあっという間に殺されて退場してしまうけれども、チンピラのボスっぽさが出ていて凄く良かったな~。そしてしゅわっちはハバナ祭の時にキャロルにベッタベタ触りまくっていたのが最高だったよ!(笑)

●プロデューサー・サム役のカリ様(煌羽レオ)が最っ高でしたwwwあのコートの着こなし、そしてガウン姿…もうこってこてすぎて惚れ惚れしちゃいましたわ。そして短い時間でもワイルドビューティー(笑)として圧倒的な存在感を示してくれたりさちゃん(星南のぞみ)も素敵でしたね!!

●作曲家としてデボラを支える役どころだったあやなちゃん(綾鳳華)も可愛かった~!きいちゃんとは同期コンビでもあるから、二人がきゃっきゃしている場面はとても微笑ましかったです。

●最初と最後に出てくるロックンローラー男ことはいちゃん(眞ノ宮るい)とかりあん(星加梨杏)がめっちゃ可愛い~~!!ここも同期コンビをイケコ先生が意識されたのかな?こういう配役は嬉しいですね。

あと彩みちるちゃんがバービー人形みたいでとっても可愛かったし、叶ゆうり君はやっぱりギャングが似合うと思ったし(誉めてます)、久城あすくんと杏野このみちゃんの宝石屋夫婦も面白かったし、病院患者を熱演していたケンジさん(ゆめ真音)が何だか愛おしくてとても印象に残りました!
一禾あおくんに台詞があったのも嬉しかったな~!!ロケットでも大活躍だったし、これからのご活躍が楽しみです。

2020年1月13日

雪組「ONCE UPON A TIME IN AMERICA」の脚本にガッカリした話

※あくまで個人の感想です!!!そして原作映画のネタバレを含むよ!!!


2019年1月11日~12日にかけて雪組「ONCE UPON A TIME IN AMERICA」を観劇して参りました!
も~楽しみすぎて東京公演まで待ちきれず、9年ぶりくらいにムラまで馳せ参じましたよ!!久し振りの宝塚大劇場、とっても楽しかったです!!
土日は貸切公演が多いので、できるだけ多く観るならここしかなかったんですよねぇ…友人の協力もあり、無事3回観劇できて僥倖でございました。

で、感想なんですが…。
雪組ファンの自分としては滅茶苦茶楽しめたので大歓喜している一方で、原作映画ファンの自分としては怒りを通り越して絶望し、ひたすら「何でじゃー!?」とちゃぶ台をひっくり返し続けてる感じです。そのせいで観劇後は全然感想がまとまらなかったし、色々考えすぎて夜も眠れなかったわ!!(笑)
とりあえず、雪組ファンとして大歓喜!の部分は主にキャストに対する感想になるので、作品自体に感じたことを先に書こうと思います。
さっき書いた通り原作ファンとしては絶望したので、またダメ出し感想になると思いますがそれでもいいよって方だけどうぞ!長くなりますが!!
雪組への感想を見たいって方はキャスト別感想だけ読んで頂ければ幸いです!!後日書くので!!


さて。
原作のある作品を舞台化、特に宝塚歌劇として上演する場合、様々な困難や制約があることはわたくしも存じております。
元々の表現媒体が違うので物語や演出を変える必要は出てくるし、宝塚の場合スターシステムの関係で原作のキャラクター設定を変えたり、すみれコードに合わせて表現をマイルドにしたり…。その結果、原作とは大分趣の異なる作品に仕上がることもあるけれども、原作の良さを活かしたアレンジにより「宝塚版」として成功する例も多いと思います。
で、私の中でその宝塚版への昇華が上手い方といえばイケコこと小池修一郎先生でした。
「ポーの一族」や「るろうに剣心」は原作ファンとしても「ありがとうイケコ!!!」とお礼を申しあげたい出来でしたし、「エリザベート」や「スカーレットピンパーネル」はオリジナルに近いだろう外部上演版と比べてみると「宝塚版」としてとても上手くアレンジされていると感じました。
原作の面白さは踏襲しつつ、宝塚版としてよりドラマティックに、ロマンティックな作品に仕上げて下さる…イケコへのそんな信頼があったからこそ、先に原作映画を予習しても大丈夫だろうと思っていたわけです(そして軽い気持ちで原作映画を見た私が、どっぷりハマって大分ヤバくなっていたのは過去記事「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカについて考える①~③」をご参照くださいw)
おまけにイケコ先生が長年舞台化を夢見ていた大好きな映画だと言うじゃないですか!それを充実期を迎えている今の雪組で上演するっていうんだからメチャメチャ期待が膨らんじゃうじゃないですか!!

だからも~楽しみ要素がハチャメチャに大きかった分、今回の脚本・演出にはマジでガッカリしちゃったのよ、イケコ!!!!!!!!!!

以上です。
はー、言葉にして吐き出したらスッキリした!(笑)
ガッカリポイントは色々あるんだけど、大きくは

●ヌードルスとマックスの根本的なキャラクター像の変更
●デボラの心変わり
●アメリカという国の描き方

の3つかな~。
もうモヤモヤが止まらないからうだうだ書くぜ私は!!ここは私の感想ブログじゃい!!!思ったことを自由に書くわいワハハ!!!


●ヌードルスとマックスの根本的なキャラクター像の変更について

まずヌードルスとマックスについて。
ここはさ~…ホンッッッッッッッットに色んな意味で楽しみにしていたのでガッカリ感がマジ半端なかったっす。絶望っす。
1回目の観劇後は「はっ?????何でこうなったの??????」て疑問符しか出てこなかったもん…。

ヌードルスは元々寡黙で、感情の起伏をあまり表に出さない人物。
カッとなると自制が効かなくなる面はあるものの、基本的に慎重派で高望みしないし、争いも好まないタイプ。

なのでそもそも「いつか皇帝になりたい」なんて大きな野望を抱く人物ではないんですよねー!!!???

ヅカ版で子供時代のヌードルスとデボラが「いつか皇帝と皇后になりたい」と夢を語り合う場面、とても微笑ましくて可愛くてキュンキュンしたけど、「皇帝になりたい」なんて言いだした時点で「あっ、この人はもうヌードルスじゃないな」って思いました。
ヌードルスにも貧しい生活から抜け出したい気持ちはあっただろうけど、世界の頂点を目指すような野心家ではない。だからこそ超野心家のマックスとは反りが合わなくなっていったわけだから、このキャラ変更でもうラストシーンの面白さは半減って感じでした。原作映画ではヌードルスとマックスの違いが際立つからこその名場面だったのにね。

それでも、刑務所から戻ってきた時にヌードルスの野心家キャラが無くなっていたらまだ良かったんですけどねぇ…何で宝石強盗に乗り気で参加しているのか謎だったし、依頼主のジョーを裏切る場面でも映画版ほどマックスを強く糾弾することもなく(まぁ裏切りの前提条件自体変更されてたわけだけど…)
生きるためにコソ泥程度の悪事はするけれども、大金を奪ったり、人を平気で裏切ったりという悪には抵抗を感じるヌードルスのピュアな面や葛藤が無くなってたのは本当にガッカリしたな…。大人になりきれないピュアさがヌードルスの魅力だと思うし、その葛藤に苦しむだいもん(望海風斗)を私は拝みたかったよ~。

ヅカ版だと、ヌードルスは大金を貯めるためなら犯罪にも積極的に身を投じていく印象でした。イケイケドンドンなマックスのやり方にもあまり抵抗がなさそうな感じがしたなぁ。それは全て「皇帝」になってデボラを手に入れるためだから、まぁ愛のためではあるんだけれども…ギャングをやめて欲しいと願うデボラに、ギャング業で稼いだ金を平気で貢ぐヌードルスって魅力的かなぁ?そこに葛藤はなかったのだろーか?本当にデボラを手に入れたいなら、薔薇の部屋やティアラを用意するよりもそのお金で真っ当な事業を始めた方がよかったんじゃないの??

ヌードルスがギャング業に乗り気かそうでないかとでは、デボラの「足を洗って欲しい」という訴えへの葛藤が全然違うと思うんですよ。
映画のヌードルスはマックスの強引なやり方が自分には合わないと感じていたけれども、他に生きる術を知らないのでギャングをやめることもできないでいた。そこへデボラが「ギャングのあなたとは付き合えない」とNOを突きつけることでヌードルスの中に葛藤が生まれ、ドラマも生まれたわけです。
イケコは何でヌードルスを中途半端に野心家っぽくしちゃったのだろう…同じ貧しい境遇で育ったマックスやデボラたちのように大きな夢に突き進めなかったからこそ、ヌードルスの哀しみや虚しさは際立ったのに。


そして更に更に心底ガッカリしたのがマックスのキャラ変ですよ……はー………ため息が深い。
原作ワンスの一番の見どころは、最後の最後、ヌードルスが殺してしまったと思っていたマックスと再会する場面だと思ってます。
ここでマックスが、最初から自分の死を偽装して別人になりすますつもりだったこと、ヌードルスの密告すら彼の策略の内だったこと、「親友を救おうとしたはずが殺してしまった」という罪悪感を敢えてヌードルスに与えたこと、そして彼から金も女も奪ったことを告白する。
マックスはヌードルスを手ひどく裏切ったからこそ、他の人間に始末される前に彼に真実を打ち明け、自分に復讐するよう仕向けた。そして全てを知ったヌードルスはマックスの裏切りにショックを受けながらも、彼との思い出を大切にすることを選び、殺しの依頼は断った。
この時のマックスの「これ(俺を殺さないこと)がお前の復讐なのか?」という言葉に対し、「違う、俺の考え方だ」と首を振るヌードルスの答えが何とも切なく、哀愁を感じる名場面です。
マックスを裏切ったと思っていたヌードルスの方こそが、実はマックスに裏切られていた。
でもマックスの中にもヌードルスとの友情はずっと生きているんですよね。その象徴が、酔っ払いから奪った懐中時計。二人の出会いのきっかけとなった懐中時計を、マックスはヌードルスを裏切ってからもずっと大切に使い続けていた。そしてヌードルスもそれに気付いて、何とも言えない切ない表情を浮かべるという…。
お互いに裏切りながらも、確かな友情で結ばれてもいた2人の人間ドラマこそがこの作品の真骨頂…と思っていたのに。のに。


何で!!マックスはたまたま生き残っただけって話になっちゃったのーーー!!??


もうさー…ヅカ版でキャロルが「マックスが酔っぱらっていつか銀行を襲撃するって話してた」て言い始めたところで嫌な予感はしたんだけどさー…まさかマックスが本気で連邦準備銀行を襲撃する愚か者にされてしまうとは思いませんでしたよ…!!しかもダイナマイトで扉を爆破するって何!?馬鹿か!?馬鹿なのか!?「オーシャンズ11」だってそんな雑な金庫破りしなかったでしょ!!??アメリカの連邦準備銀行って日本で言えば日本銀行よ~~~!!!???
ホント何でだよイケコ~!!マックスはそんな馬鹿でも無鉄砲な人間でもないでしょ~!!??

一応説明すると、映画版のマックスは禁酒法がいずれ終わることは予見していて、その後のビジネスにも当たりをつけてました(ジミーと裏で手を組んでの運送業)
ただそれをヌードルスに反対されて、じゃあ連邦準備銀行を襲おうと言い始めるんです。4人ばかしの小規模ギャングで中央銀行を襲撃しようだなんて、どう考えても正気の沙汰じゃないですよね。
で、実際マックスはこれを本気で言ってたわけではなくて、実は裏で自分の死亡偽装を画策しており、ヌードルスの密告に合わせてトラック事故を起こして見事に偽装を成功させ、ロッカーの共有財産も奪い去ります。
そしてマックスはベイリーと名を変えて政財界で大成功し、ヌードルスは親友を殺してしまった罪悪感だけを抱えてNYを離れて身を隠した…という流れ。
まぁ細かく言えばマックス一人の力でここまでできたわけではないんだけど、悪事に関してはマックスがヌードルスの一枚も二枚も上手の賢い人物だったことは確かです。

それがまぁヅカ版では、無謀すぎる銀行強盗計画を本気で実行したら爆発事故に巻きこまれ、たまたま生き延びたのでジミーに助けを求め、そのせいで最終的にはジミーにやり込められるというただの小悪党に…悲しい…私が見たかったのはそんな小物のマックスじゃないよ…。
ベイリーになったのも保険証が必要だったからってそんな…なんつーちんけな理由だよ…!?
まぁマックスがそんな暴挙に走ったのはお金に困ってたからってことにされてたけど、それもイケコが勝手につけた理由だしさぁ…原作のマックスはやり手だから不動産投資に失敗して資金の焦げ付きなんて出さないよぉ…。

何より、マックスこそがヌードルスを裏切っていたという重大なエピソードを変えてしまったせいで最後の再会から決別への流れが全然面白くないし緊迫感もない!!!!!

まず、ジミーがマックスに死を迫って銃を置いていくのはまぁいいとして、その銃を丁度良いとばかりにヌードルスに渡そうとするのおかしくない?ヌードルスに殺して欲しかったのなら自前の銃を用意しておくもんでしょ!?何でたまたまジミーが置いてった銃を渡すのさ!?
このヌードルスに急いで銃を渡すところ、マックスがより一層愚かに見えるからマジで変えて欲しい…。

あと何でマックスがヌードルスに殺されたがったのかも分からないんですよね。ヅカ版だと裏切ったのはヌードルスだけだから、マックスの方にこそ密告され裏切られたことへの恨みがあるのでは?生き延びたことをヌードルスに25年も黙っていた理由もよく分からないし…(デボラとの関係があるから言い出しづらかったのかもだけど、再会したのは10年前と言ってたし、それまでの15年は何してたんだよって思う)
それをいきなり25年経って呼び出して、「生きてたことを黙ってて悪かった、殺してくれ」と頼むのも変だし、断られて「俺を見捨てるのか!!」とすがるのも全然意味が分からない…見捨てるんじゃねーよ、ホントにヌードルスにはマックスを殺す動機がないんだよ…だって映画みたいに裏切られてないんだもん…むしろ「あの時は裏切って悪かった。俺のせいでやけどを負わせた」って謝らなきゃいけないのはヌードルスの方じゃないの…!?
最後の「何もしてやれないが、諦めるなよ」というヌードルスの無責任な励ましもよく分からんし、細かいことを言えば初めてやって来た屋敷で「裏口から帰るよ」と教えられてもいない裏口から出てくのも分からん…何で裏口知ってるんだよヌードルス…。

マックスをキャラ変してしまったせいで色々と話の辻褄が合わないのに、場面の流れは映画通りにされてしまったせいで名場面が珍場面にされてしまった印象でした。
ホント何でなんだイケコよぉぉ;;;;;;;


あとこれは本当に分からないんだけど、純粋にストーリーとしてヅカ版のワンスって面白いですか…?
私はどうも原作との違いに違和感ばかり感じてしまうので、ヅカ版が物語として面白いのかつまんないのかもう分からんのよねぇ。
映画版で面白く感じたのは、マックスが実は生きていたという真相に至るまでの経過と、ヌードルスとマックスが再会した瞬間のカタルシスだったんですけど、それが舞台だと印象が薄い気がするんだわ…。まず舞台だと最初にヌードルスが「マックスたちはあの晩皆死んだ」とサラッと話すだけなので、初見だと印象に残らない可能性もあるんじゃないかなーと。映画ではもっと現在と過去を行ったり来たりするし、ヌードルスがマックスたちの墓を訪れる場面もあるので「ヌードルスだけが生き残った」という要素が印象付けられるんですよね。
まぁ舞台だと時間軸を行ったり来たりするのが難しいのは分かるんですが(「壬生義士伝」の時も大変そうだったし)、プロローグの壮年期の後は少年期→青年期→壮年期と時間軸通りに進んでいくから、原作映画の少しずつ過去の謎を紐解いていくような面白さも感じなくて。
マックスが生き延びたことも観客にはすぐにバラしちゃうしなー…たしかにヌードルスは知らないわけだけど、観客も知らないままラストシーンを迎えた方がドラマティックだったと思うんだけど。まぁマックスの裏切り自体無かったことにされちゃったから何を言っても詮なきことですがね!

ちなみに原作映画は最初にアメリカで公開された時、監督の意に反して制作会社が「物語を時間軸通りに並べ替えた」編集版が上映され、大不評だったそうです(監督は滅茶苦茶落ち込んだそう)
その後、監督が意図した「現在と過去のエピソードを行き来しながら、少しずつ真相が明かされていく」という編集版(今でいう完全版)が公開されて、こちらは大絶賛されました。
私はヅカ版観劇後、このエピソードを思い出して何とも複雑な気持ちになったのでした。イケコはこの映画を舞台化して、何を一番観客に伝えたかったのかなぁ…。


●デボラの心変わりについて

ヌードルスとマックスのキャラ変同様、デボラも映画とはキャラクターが変わったというかもう別人でしたね!(笑)
ただ、性格が丸くなったことやヌードルスへの好意をはっきり示すようになった点については特に何も思いません。舞台だし、宝塚だし、ヒロインだし、まぁこれくらいの変更はあるわよね~って感じ。

ただ、解せぬ…ってなったのは最後の最後、デボラがマックスを愛するようになっていたこと。
あれマジで分からないんですけど!!何で!?デボラはヌードルス一筋でしょ!!??

ヅカ版デボラはブロードウェイスターからハリウッドに進出し、始めは良かったものの後ろ盾を失って引退状態に。その後はチャリティー活動だけしている、という経歴になってましたが、映画では年をとっても女優を続けています。
そしてその陰にベイリー長官ことマックスがおり、二人は愛人関係で結ばれている。デボラはベイリー財団のチャリティー活動もしているけれども、それと引き換えのように女優としても活躍し続けているという、どこかビジネスライクな愛人関係として描かれていました。ヌードルスと再会した時も、ベイリー長官邸でマックスと再会すればヌードルスがショックを受けるだろうと心配して彼を止めようとしています。色々あった二人だけど、デボラの中にはまだヌードルスへの情が残っているんだろうなと感じた場面です。

それがヅカ版ではいつの間にかデボラがマックスを愛するようになっているという…えっ何でそうなったの???
偶然再会したマックスの話を聞いて、同情しちゃったとかそういうこと?でも連邦準備銀行の強盗計画なんてアホなこと実行して、たまたま生き延びただけの男ですよ??しかも政財界で成功したとはいっても汚職まみれだし、「真面目な人よ」なんてどっから出てくるんだその評価…。
女優業を続けられなくなって、行き場を失ったデボラをマックスが囲っているってんなら分かるんだけど…囲われているだけで愛情がないのであれば、マックスを励ますための誕生日パーティーを企画しようなんてしないよねー…。
デボラ→マックスへの愛はいつどこで何をきっかけに生まれたんだろうか…さっぱりわからん。

マックスの方は少年時代にデボラを密かに思っていたというエピソードがあったけど(これもヅカ版オリジナル設定だけど)、青年期のマックスは何だかんだキャロルを愛していて、デボラに未練なんてなさそうだったのになぁ。なのでヌードルスがマックスに「良かったじゃないか、恋が実って」と皮肉めいたことを言う時も、違和感バリバリで全然響きませんでした。
映画みたいにマックスがヌードルスを裏切ってデボラを奪ったのなら、皮肉りたくなる気持ちも分かるけどさー…マックスは裏切ってないじゃん。これじゃヌードルスがただ羨んでひがんでるだけみたいじゃん。っはー、響かんわー!!

映画でも、マックスが何故デボラを愛人にしたのかはハッキリしないところがあったけど、裏切られた絶望感をヌードルスに味わわせる大きな要素にはなってたんですよね。だからこそマックスの「俺を殺せ」という要求の動機にもなりえたし。
それがヅカ版では愛人関係になった理由がますます分からなくなってたし、その必要性すら感じなくなってたんですけど…せめてデボラは映画と同じように、「誰と一緒にいようと、本当に好きなのはヌードルス一人だけ」という一途さを貫いて欲しかったな。それが細やかな救いでもあったのに。
あの終わり方じゃ、折角再会した親友と初恋の人を再び失ったヌードルスがあまりにも可哀想でさー…夢も希望もありゃしねぇよぉ…。


●アメリカという国の描き方

ヅカ版で凄く違和感があったのは、「マックスがアメリカを憎んでいる」という描写。
これも何でそうなっちゃったんだ?要素でしたねー…だって原作映画は監督のアメリカ愛が溢れてたじゃん。

プログラムのコメント等から察するに、「移民の物語」が大好きなイケコが移民要素を強調したくて付け足しちゃったのかなぁという印象です。
全編を通して「ユダヤ系移民はアメリカでは生きづらい」ということがヅカ版では強調されていたし、ヌードルスも「ダビデの星よ~」とか「神よ~」とかやたら歌っていたけど、映画ではそこまで民族色って強くなかったので観ていて不思議でした。
たしかに1930年代という時代背景的にユダヤ系は特に生きづらかっただろうし、貧しい生活から社会への恨みが募っていったということはあると思うけど…レオーネ監督のアメリカの描き方には憧れと愛を強く感じたんですよねぇ。
残酷な面も汚い面もある、でもエネルギッシュな華やかさにも溢れているのが監督の描くアメリカ。明も闇もどちらも等しく魅力的な国。そしてヌードルスやマックスたちは、その国で激動の時代を必死に生きぬいた。
その姿に「アメリカへの憎しみ」なんて感じなかったんだけどなぁ。

ヅカ版のマックスが連邦準備銀行を襲おうとしたのは、この「アメリカが憎い」という感情も動機の一つになったのかな、とは思いました。
でもこれもイケコのオリジナル設定なんですよね~~~~!!
マックスの父親が精神病患者だったというのは原作通りだけど、「アメリカを呪いながら死んでいった」というのはイケコオリジナルなのでね…やっぱりよく分からないですね…。

これはあくまで私の解釈だけどさ~映画を作ったレオーネ監督はアメリカにめっちゃ憧れてたし大好きだったと思うんだよ~「♪God Bless America~」と思っていたと思うんだよ~~そんなアメリカをさ、何で登場人物たちに「どうしようもなく憎い国」って言わせたんだろう…ちょっと悲しい。
少なくともワンスという作品において、「移民たちの恨みの物語」を描かなくてもよかったんじゃないかなって思いました。だって原作にはないんだもの。ただでさえ尺が足りないんだから、原作にない主義主張は突っ込まずにイケコオリジナル作品でそのテーマを描いてくれないかなーって思っちゃったのでした。
イケコのオリジナルアレンジって好きなものも多いけど、このアレンジは何を狙ってたのかよく分からなかったです。

まぁもしかしたら、映画の原作であるハリー・グレイの本にはそういう描写があるのかもしれませんけどね(ヅカワンスのクレジットも原作はセルジオ・レオーネではなくハリー・グレイとなっているし)


というわけで、雪組のワンス脚本にガッカリしたという話でした。良いと思った所も沢山あるんですけどね~!!
ガッカリ感があまりに大きくて吐き出さないと消化不良でぶっ倒れそうだったもんで、ハハハ(笑)
良かった点はキャスト感想の方で書けたらいいなと思います。萌えポイントについても語りたい~。
こんなグダグダ長文に最後までお付き合いくださった方、どうもありがとうございました!!

2019年10月22日

花組「A Fairy Tale -青い薔薇の精-」感想

2019年10月20日、花組「A Fairy Tale -青い薔薇の精-/シャルム!」を観劇して参りました!
いやぁ何というか…お芝居もショーも内容的には「ウーン??」と首をひねってしまう点が色々あったんですが、どちらも最後には必死で嗚咽を堪え、肩を震わせながらべっちょべちょに泣いてしまったという(笑)

あー私、明日海りおさんと、彼女が率いる花組が大好きなんだなぁ…と改めて実感した。そんな公演でした。

とりあえず、お芝居の「青薔薇」を書こう~と内容を思い返してみたのですが。
一言で言うと、「超~華やかで美しく、出演者のレベルがめっちゃ高い学芸会」って感じの内容でしたね…!!内容うっっっっっっす!!!!(笑)
植田景子先生が、「みりおさん(明日海りお)を薔薇の精にする」という思いつきだけで作った舞台って感じ??
単純明快(すぎる)筋書きとか、どストレートすぎる(説教臭い)メッセージとか、穴だらけの設定とかとかとか。個人的な印象としては、景子先生が描きたい場面がいくつかあって、その場面と場面をつなぎ合わせて作った話なんだろうなと思いました。なのでつなぎ合わせで作った部分は穴だらけ、みたいな。

お話は「白い薔薇の精・エリュが、かつて出会った人間の少女・シャーロットに【忘却の粉】を振りかけないまま別れてしまったため青い薔薇の精にされてしまった。元の姿に戻るため、精霊が見える人間・ハーヴィーの手を借りてシャーロットを探す」ってだけの内容。
まぁ別に複雑なストーリーである必要はないけど、まず「青い薔薇の精にされる」ことがどれだけ恐ろしいことなのかってのがよく分からない。「エリュだけがどこか違う世界に囚われてしまっている」とかそういう事情があれば元の精霊に戻りたくなるのもまだ分かるけど、別に青くなっても精霊の仲間は常に一緒にいるし。エリュが罪を犯したせいで世界中の薔薇が咲かなくなった、とかそれくらい切羽詰まる事情があってもよかったんじゃない?と思う。
それか、「エリュにとってシャーロットとの思い出がつまった庭を、昔の姿に戻したい」って理由で精霊たちがシャーロットを探すなら分かるんだけど、荒れた庭に薔薇を咲かせたいと思っているのはハーヴィーたち人間側の事情として描かれてしまっている。
もう物語の動機が最初っから弱すぎるんだよな~!!精霊たちは「なんとなく困ってるんで助けて下さい」って感じでハーヴィーを巻き込んでいて、ハーヴィー気の毒だな…と思いながら観ていました。
ハーヴィーの職場に精霊たちがドヤドヤ押しかけてくる場面とか、最初吹き出すかと思ったわ…精霊たち、めっちゃ自由やないかい!!と思ってwww
精霊たちが閉じ込められた「ミスティワールド」とは一体なんだったんだ本当に…ロンドンまでは普通に来られるんやんけ…。

かと思えば、庭師のニックとシャーロットの母・フローレンスの関係や、ラストシーンのエリュとシャーロット&エリュとハーヴィーの会話はきちんと書き込まれている。「あぁ、景子先生はこの場面がやりたかったんだな」という場面と、それ以外の部分の落差が激しすぎるんじゃ~!!
謎の老婆の杖に留まっている小鳥が動いたりとか、探偵の場面でわざわざ「ベイカー街」って壁に住所を貼り付けたりとか、そういう細かいこだわりよりストーリーにもう少しこだわっておくれよ~!!??って感じでしたねぇ…小鳥はかわいかったけどさ。

ただ、舞台美術やお衣装、そして音楽はとっても美しかったし素晴らしかったです!!
ウィングフィールドの薔薇園の場面や、ロンドンの雑踏、ヴィッカーズ社のオフィス。
どれも19世紀末英国!という雰囲気がとてもよく出ていて、ヴィクトリア朝時代の英国好きとしてはも~たまりませんでした…そしてお衣装!!これがまた最高!!フロックコートとバッスルドレスを愛してやまないオタクなので、「Time is Money」の場面は大興奮でした!!ありがとう、ありがとう衣装の有村先生と衣装部の方々!!!
あと音楽もとっても素敵でしたね~。どの曲も旋律やハーモニーがとっても美しく、ちょっとセンチメンタルでぐっときました。
ストーリー的には「ウーン…」でも、視覚・聴覚的に楽しめる舞台だったのはとてもありがたかったです。

正直、素晴らしい芝居心と演技力をお持ちの明日海りお様の退団作としては勿体なさすぎる脚本でしたが…景子先生の「ハンナのお花屋さん」はすごく良かったのに、大事な大事な作品でどうしてこうなっちゃったのか悔やまれますが…でも主要人物の誰かが死んで悲しく終わる、とかよりは良かったかな。ラストシーンの美しさに少しは救われたような気持ちです。
さて、以下はキャスト別感想~。


☆エリュ@明日海りお

こ、こんなペラッペラなお役なのに何て素敵なお芝居をされるんだろう…;;;;;と色んな意味で泣けました。
みりおさんのあの美貌、そしてストイックすぎるほどの舞台への探求心と気高さ。「薔薇の精」というファンタジーな設定がしっくりきてしまうのも納得なのに、脚本の内容が薄すぎて…やっぱり勿体なかったなぁぁ…。
みりおさんが長年磨かれてきたスーツや燕尾服での男役芸はショーで堪能できたから、「薔薇の精」って役柄についてはまぁよしとするにしてもだよ。トップスターで!!それも大事な大事な退団公演なのに!!!ただ舞台に立っているだけ、みたいな場面が多いのはどーーーなのケイコ!!!!!先生!!!!!
まぁそんな立ち姿一つとってもお美しいし、歩いているだけでも本当にお美しいなぁ、優雅だなぁ…と惚れ惚れしましたけども。でもやっぱりみりおさんが宝塚の男役として舞台に立つ最後の作品なのだから、もっと深みのあるお芝居が観たかったなぁというのが正直なところです。

と、脚本への不満たらたらで観劇していたのに、最後の最後でハーヴィーに「君なら、この庭に素晴らしい花を咲かせられる、必ず」と話す台詞でべっちょべちょに泣いてしまったという…うう、あんな台詞ずるいよ~;;;;;
あの一言の台詞のためにここまでの90分があったんだろうな~と思うと何とも言えませんが、観られて良かったなとも思います。

みりおさん、今まで沢山のときめきと感動を舞台から客席へ届けて下さって本当に、本当にありがとうございました。
初めて「エリザベート」であなた様の姿を観た時の衝撃と感動。思えば、今の私のヅカオタライフはあの舞台から始まりました。
そして「ポーの一族」…幕が上がり、センターに背中を向けて立っていたエドガーの姿。背中を向けて立っている、それだけで鳥肌が立ったあの感覚。そして歩いている姿を見て胸がいっぱいになり、涙が溢れたあの感動は一生忘れないし、永遠に私の宝物です。
出会いに心からの感謝を。
大千秋楽のその日まで、輝きを増し続けるみりおさんを応援しております!!


☆シャーロット@華優希

可愛かった!!
トップ娘役お披露目作品で少女から老婆まで演じるって中々ハードでは…と思いましたが、どの時代もきちんと演じ分けできていたと思うし、お婆さんになってからエリュと再会する場面は泣けました;;;
なにしろ台詞が良かった…「心の奥にあなたがいたから、生きてこられた」という台詞はみりおファンの心の代弁になっていたと思うし、こんなに深い声も出せる方だったんだなぁと驚きました。
お衣装も可愛かったな~…白いバッスルドレスはとっても綺麗だったし、少女時代の花柄ドレスも、喪服の黒いドレスも可愛かった…途中で下着姿になるところはびっくりしたけど、あの時代の下着にも萌えるオタクとしてはドロワーズが見られて嬉しかったですね!!

ダンスと歌はお世辞にも上手いとは言えないし、何かと叩かれがちな娘役さんではありますが…彼女のお芝居は好きなので、これからも頑張ってほしいなと思います。


☆ハーヴィー@柚香光

すっげーー普通の人だ!!とびっくりするくらい普通の人を演じているれいちゃん(柚香光)が新鮮でした…!!
いや、直近で観てるのが花男の道明寺とCASANOVAのコンデュルメルで、どっちも濃かったから…(笑)
でもこういう普通の人って派手なビジュアルや勢いでは誤魔化しが効かない分、役者としての力量が試される役でもあるのかなと思います。
そしてそんな役を、丁寧に、温かく演じているれいちゃんの姿に胸が熱くなりました…素敵な男役さんになられたなぁ~;;;;

しかしニックおじさんのマイティ(水美舞斗)とも絡むかと思っていたら、台詞での回想だけだったのはちょっと残念だったな…れいまいで甥っ子とおじさんとか萌えるな~!と思っていたので(笑)
でもみりおさんとのデュエット曲は素敵だったし、最後の握手のシーンはすごくすごく良かったし。青いフロックコートの衣装もとても良く似合っていて素敵でした!!れいちゃんには青がよく似合うな~。いや、赤も黒も似合いますけど、何たって元がよろしいから…。

みりおさんから花組を引き継いで、れいちゃんがどんな素敵な花を咲かせるのか。
これからも見守っていけたらいいなと思います。


☆ヴィッカーズ社長@瀬戸かずや

あきら(瀬戸かずや)のおひげ×フロックコートは最!!!高!!!だな!!!!!!と改めて思いました。
いやホント、スーツも似合うけどフロックコートも滅茶苦茶似合う~;;;ほんとイケオジあきらのビジュアル、最高にカッコ良くて大好きです;;;;
やり手社長って役柄も似合いすぎて「わ、分かるwww」感満載でしたが、もっと嫌味な人間に描かれているのかと思ったらそうでもなくてちょっとびっくりでした。設定を確認したら父親から事業を引き継いだ2代目社長だそうで、そういうプレッシャーもあって仕事人間になってるって感じなのね。なるほど。
「Time is Money」の場面はとにかく華やかだし、曲も素敵だったし、フロックコート祭で滅茶苦茶楽しかったです!!
しかしヴィッカーズ社の社員、若いイケメンだらけで社長は顔で雇ってんのか!?て思っちゃった…www目の保養だったのでいいんですけどね!!


☆ニック@水美舞斗

庭師役だったので衣装は地味だったものの、素朴で温かな雰囲気がとっても良かったです!!マイティの爽やかな笑顔がとっても眩しかった…!!
雇い主の奥方に叶わぬ想いを抱いている…というちょっと切ない役でしたが、その奥方・フローレンス役の城妃美伶ちゃんとのお芝居が凄く良かったです。つい差し出しかけた手が届かないのがさ~切なくてさ~!!短い場面だけど、あの何とも切ない表情やお芝居があったからこそ、ニックの想いがハーヴィーに受け継がれていったんだろうなと。
フローレンスが描いた絵を、生涯宝物にしていたっていう話も素敵だったな~。
あ、あと薔薇をエア剪定(笑)している姿も良かったです!庭師の動きをすごく研究されたんだろうなぁ…めっちゃカッコ良くてたくましい背中でした。惚れる。


☆フローレンス@城妃美伶

とっても美しくて気品あふれる奥方様であらせられました;;;;
作品の中で彼女は「幸福の象徴」だったのかなぁ…穏やかで、優しくて、笑顔が似合う女性。そんな素敵な女性をしろきみちゃん(城妃美伶)がとても魅力的に演じていて凄く良かったです!!
彼女も本当はニックに惹かれていたのか、それとも深い信頼があっただけなのか…つい深読みしたくなるような、ニックとの関係性も素敵でした。
お花のついた白い帽子と、淡い紫のドレスも似合っていて綺麗だったなぁ………エーーーーン退団寂しいよぉぉ;;;;;
しろきみちゃんのお芝居も歌もダンスも全部大好き…なので退団はとてもとても寂しいけど、最後のお役が素敵な役で良かった…!!しろきみちゃんが美しい花娘として舞台に咲き誇る姿が見られて幸せです!!寂しいけど、最後まで応援し続けます…エーン…!!


最後に、印象に残った方々を箇条書きにて~。

●羽立光来氏の存在感がやっぱりびっくすぎるwww演じているのはコッテコテの成金男って感じなんですが、あのクルンとまるまった前髪がソーキュートすぎました!葉巻がまたよく似合ってて良かったし、最後の妖精姿とのギャップがまた最高でしたwww

●役名の「Misterious Lady」ってなんやねん…と思っていた乙羽映見ちゃん、ピノキオのブルー・フェアリーみたいでとっても素敵でした!!ドレスも綺麗だったし、歌声が本当~に素敵で;;;退団されてしまうのが惜しまれますが、美しい歌声を本当にありがとうございました!!

●帆純まひろくんの出番が多くて嬉しかった!!ハーヴィーのれいちゃんとずっと一緒にいるし、にこにこ見守ってしまいましたわフフフwww

●ドレスがめっちゃくちゃ好みで目で追ってしまった方がいたんですが、お顔を確認したら春妃うららちゃんで「ドレスだけじゃなくてお顔まで可愛い!!」と心臓撃ち抜かれました…青いドレスがとっても似合ってて素敵だったし、こんな奥さん私も欲しいってなったわ…。

●9歳のシャーロットを演じた都姫ここちゃんがやっぱり滅茶苦茶可愛い…花男の時にめっちゃ可愛い子だなと思ったけど、改めて見ても可愛い…花組は私好みの娘役さんが多いので今後も楽しみです(笑)

2019年10月19日

雪組全ツ「はばたけ黄金の翼よ」感想

2019年10月14日、雪組全ツ「はばたけ黄金の翼よ/Music Revolution!」の川崎公演を観劇して参りました!
私は「はばたけ」の過去公演も原作も全く知らなかったので、演目発表になった時のざわめきっぷりに「そんな有名作なの!?」とびっくりしたんですが…麻実れいさん退団作の再演として話題になったのもあるけど、

●主人公が2番手男役に鞭で打たれるシーンがある(しかも鞭で打つ理由が、主人公への愛をこじらせた故っていう)
●当時トップ娘役が不在だったので、ヒロインに若手男役が抜擢された

の2点で特にざわめいていた印象。ま、そりゃ~ざわつくわな!特に鞭!!(笑)
というわけで私も「誰がだいもん(望海風斗)を鞭で打つのかな~!?」と2番手キャラ・ファルコの配役を楽しみにしていたし、あーさ(朝美絢)に決まった時は「ウェェェェェェイ!!!!こじらせあーさ!!!!超楽しみ~!!!!!!!」と太鼓(エア)をドンドコ打ち鳴らして踊り狂う勢いで喜んだものです。
が。

…ファルコ、鞭打たないやんけ……(ショボン…)

問題のシーン、小柳先生演出で変更になっていたようで…なんてこった!!
あの美しい瞳に狂気を宿らせ、鞭を振るうあーさをめっっっっちゃくちゃ楽しみにしてたのに!!!!!!(笑)

でもまぁ全体的にはとても良かったです。王道ラブストーリーなだいきほがやっと観れた!!という多幸感がすごい…ここまで長かったよねぇ…。「20世紀号に乗って」もハッピーエンドだったけど、あれは映像に残らない作品だったし。
改めて、だいきほハッピーエンドおめでとうございます…!!「末永く幸せに暮らしました」で終われるだいきほは!ここにあった!!

女性キャラの人物関係が私には若干複雑だったものの(「●●の妹」とか「▲▲の娘」とかの説明に頭がこんがらがった…)、大筋は長年敵対している王族の王様とお姫様が政略結婚して、最初はいがみ合うものの段々と惹かれ合っていき…という「ザ☆少女漫画」な王道ストーリー。
しかも舞台が中世ってことでコッテコテなコスチュームプレイものかと思っていたら、そこはさすが小柳先生でした。中世のクラシカルでゴージャスな世界観は活かしつつも、お芝居のテンポや演出は現代的で、とても観やすかったです。
まぁストーリー後半~終盤のジュリオとビアンカには「それでいいんか!?」と若干モヤっとしたけど…時代のせいということにしておこう…。

ゴージャスな衣装や世界観は「これぞ宝塚」な雰囲気が味わえるし、ストーリーも少女漫画的な胸キュンポイントが多い。そして書き下ろしの新曲もあるから、だいきほのすんばらしい歌も楽しめる…と、「全国ツアーで初めて宝塚を観る方」にはうってつけなお芝居だったのではないかと思います。まぁその、チケット難すぎて初めての方でも観られる公演になってたのかは正直よく分からないんですけど…。
でもこの公演でまた全国に宝塚ファンが増えて、その中から未来のスターが生まれたら素敵ですね!
さてさて、以下はキャストごとの感想です。


☆ヴィットリオ@望海風斗

か~~~~~~~~っこいい!!!!!!!(ズキュウゥゥゥゥン!!)
ビジュアルは最初「うーん、微妙…」と思ってたんですが、中身があまりにかっこ良かったので最終的にはだいもんのヴィットリオ様にメロメロになりました…「カリオストロ(「ルパン3世」の時の)再びかな?」くらいに思っててどうもすみませんでした…。
冷酷で、自国の利益しか考えていない権力者。でもヒロインとの出会いで段々変わっていき…って役どころがまぁハマることハマること!俺様だけどピュアなだいもんが最っっっ高でした!!

好きな場面も沢山あったなぁ…クラリーチェに「この国で一番の剣の使い手を教師につけよう」と告げて呼び出して、教師として自分が行っちゃうところとか(「この国で一番の剣の使い手と言えば俺のことだ」というのがまた気障で俺様で最高~!!)
クラリーチェの命を救うために自ら剣を捨てて捕らえられ、牢に繋がれて鞭で打たれる場面とか(鞭を打つのがファルコではなくなったけど、鞭打ちの場面はあって良かった!美しいお方が鞭で打たれ苦しむ姿の背徳感よ…っか~!!たまらんばい!!)
そしてラストシーンの、旅立とうとするクラリーチェを無理に引き留めようとせず、「また戻ってくればいい」と言って背中を見せるところ!!最高!!台詞はうろ覚えなんですけど、ヴィットリオがクラリーチェの自由な魂を愛していること。無理に引き留めても彼女の心は自分のものにならないと思っていること。それでも最後には自分の隣にいて欲しいと願っていること…そういう様々な思いが伝わってきて、「キュン☆」を通り越して「ギュンッ!!!!!」と体がねじ切れる勢いで萌えました…あ、あんなに自信満々な俺様暴君だったくせして~!あーんな寂しげな背中を見せられたら堪らなくなっちゃうよ!!好きです!!!
なんだろう、まとめるとツンデレ暴君キャラ?あの望海風斗様のツンデレ暴君って最高じゃない??イエス、最高です!!(確信)

…しかしあの、あまりにも胸キュン展開が凄くてですね…お芝居を観ながら「私、夢小説を読んでいるのか?それか乙女ゲーをプレイしてるんだろうか…??」て感覚になりました(笑)
自分に刃向かってきたクラリーチェに「面白い女だ」と興味を示したり、「本当は最初に出会った時から惹かれていた」って告白したり…この辺がオリジナル脚本通りかは存じ上げないのですが、さすが乙女ゲー要素を宝塚に取り入れた小柳先生だな…と思ったのでしたw


☆クラリーチェ@真彩希帆

わ、私が観たかったきいちゃん(真彩希帆)の姿がここにある…!!!!!
と観劇中、思わずガッツポーズしそうになりました…私はですね、ずーーーーっと剣を振り回して戦うきいちゃんが観たかったんです!!あ、勿論ヒロインとしてね!!

ちょっと「はばたけ」の感想からずれますが、私はだいきほで「エル・アルコン」を観たいなとお披露目の頃から思ってまして。というのも、だいもんの「女は抱かれていればいい」という悪い男な台詞が聞きたくて堪らなかったのと、戦うヒロインとしてドレス姿で剣を振るうきいちゃんが観たかったからなんですが…もう叶わぬ夢だろうな、と諦めておりました。
でもその夢にとても近いものが!「はばたけ」で観られたんです!!しかも「エル・アルコン」とは違うハッピーエンドで!!!ううう嬉じい~;;;;;

きいちゃん演じるクラリーチェは、中世のお姫様でありながら「自分の生きる道は自分で決めたい」というとても現代的な感覚を持った女性。
ヴィットリオのために長い髪を切り、彼を救うために困難へ挑んでいく強さがある一方で、親の仇である男に惹かれていく自分に戸惑う少女らしい一面もあり…そんなヒロインをとても魅力的に演じていたと思います。
序盤でヴィットリオを「マントヒヒ!醜い豚!!」とののしるところはとっても可愛かったし、剣の稽古を受けるところも可愛かったし、髪を切って少年のふりをするところも可愛かったし、最後は自分の心に素直になってヴィットリオの背中に抱き着くところも可愛かった…つまり全部可愛かった…。きいちゃんがこんなにヒロインらしいヒロインを演じてくれて、あたしゃ嬉しいよ…。

歌声も相変わらずの美しさで…だいもんとのデュエット曲は新曲ですよね?
青木先生の素敵なメロディーとだいきほのデュエットも堪能できて、大満足でした!!


☆ファルコ@朝美絢

登場してきた瞬間、「美ーーーー!!!圧倒的に美ーーーー!!!!!美は!!!正義!!!!」と心の中で叫んでしまうくらい、めっちゃ美しくてかっこよくてヤバくて最高でした…ホント最高でした…(大事なことなので2回言いました)
プラチナブロンドのストレートロングヘアがとんでもなく似合っていたし、中世の華やかな衣装がまた似合うのなんの…!!あの黒地に金の装飾を施した騎士姿(?)が最っ高~~にカッコ良かった…何回でも言うけど本当~~~にカッコ良かった…。

「ひかりふる路」のサン=ジュスト、「壬生義士伝」の斎藤一、そして「はばたけ黄金の翼よ」のファルコ。
こんなに「滅茶苦茶顔が良いけど中身がやべー奴」がハマるあーさは本当に素晴らしいと!!思います!!!(誉めてます!!)
どれも私の萌えツボをざっくざく刺してくるから、観れば観るほど好きになってしまうよ~!!しかもどんどん上手くなってる&輝きが増し増しになってるんだよ~!!マジ勘弁してほしい…好きです!!!!!

ファルコはこじらせキャラとは聞いてたんですが、あーさの美しいお顔×ファルコのヤンデレキャラって組み合わせがもう強すぎてですね…。
ヴィットリオを心配するあまりクラリーチェを亡き者にしようとしたり、その件で国外追放されたら可愛さ余って憎さ百倍とばかりに敵国側に寝返って見たり、でもやっぱりヴィットリオを憎み切れずにクラリーチェ共々命を助けたり…ちょっと(?)やり過ぎな面もあるけど、本当にヴィットリオを大切に思っていたんだろうなと思うと、彼の辿った運命って切なくもあります。あんなにねぇ「♪ヴィットリオのために~」て歌ってたのにねぇ…。
でもその的外れな愛情と、報われずに堕ちていくところがまたいいんだよな~~~!!!!!!!

それだけに、こじらせすぎてヴィットリオを鞭で打つ場面が変更になってしまったのはやっぱり残念だな…ただ鞭で拷問するってだけなら他の作品でも見ることあるけど、こじらせた愛ゆえってのは中々ないだろうからなぁ~。うーん、観てみたかった!

あとこれはショーも含めてだけど、あーさがトップスターの主演作で二番手男役を務めていたことがとてもとても嬉しかった…!!今後ますますのご活躍を楽しみにしている身としては、この公演の評判が人事に結びつきますようにと祈るばかりでございます…はぁ…。
とりあえずファーストフォトブック、予約しまぁす…!


☆ジュリオ@永久輝せあ

「はばたけ」に不満があるとすれば、ジュリオが今一つよく分からないキャラだったってことかな…善人なのか悪人なのか、有能なのか無能なのか、最後までどーにも分からなかった。
序盤でビアンカと話している時は、妹・クラリーチェを敵国に嫁がせることに抵抗を感じていて、その姿に嘘はなさそうに見えてたんですけど。
その一方でヴィットリオを陥れるために兵を蓄えたり、ファルコを仲間に引き入れたり、ついにはクラリーチェを利用してヴィットリオを捕らえたり…。裏で手を引くグリエルモ伯爵の存在があるにしても、クラリーチェを心配して胸を痛めていたジュリオはどこにいっちゃったんだ??って感じでした。
婚約者のビアンカのことも大切にしていたはずなのに、ヴィットリオを罠にハメるために彼の寝所へ向かわせることを了承したり…うーん、時代背景的に女性が犠牲になることはあっただろうけど、それにしたってビアンカは可哀想だったし、最後に2人が結ばれる前にちゃんとフォローをしてあげてほしかったなぁ。

でもひとこちゃん(永久輝せあ)自身は衣装もよく似合っていてカッコ良かったし(羽根つき帽がめっちゃ似合ってた!)ビアンカ役の彩みちるちゃんと結ばれる姿が見られたのも嬉しかった!!
この公演で雪組の王子様姿も見納めか…と思うとやっぱり寂しいけれど、ひとこちゃんが花組でどんなスターになっていくのかも楽しみです!!頑張って欲しい~!!


☆ロドミア@朝月希和

だいもんに届かぬ想いを抱いているひらめちゃん(朝月希和)って役どころが新鮮だな…!!と最初驚きましたが、とっても良かったです!!
キャラクターとしては結構過激な行動に走ったりもしていたけど、それも全てヴィットリオへの愛ゆえ…と書いててファルコを思いだし、そういえばこの2人兄妹だった!!なるほど、兄も妹もヴィットリオをこじらせている「こじらせ兄妹」だったんだな!!と妙に納得した次第です(笑)
いやでもホント…血は争えない感が凄いというか、愛憎のふり幅が兄も妹も激しすぎるというか…この2人の親って、いったいどんな親なんだ???(笑)

それはさておき、ロドミアが酒場で歌う場面はひらめちゃんの歌声と妖艶な雰囲気がとても素敵だったし、最後にヴィットリオを守るために自ら毒を飲んだところは切ないけどかっこ良かった…;;;残念ながらロドミアの恋は実らなかったけど、ヴィットリオに彼女の愛がちゃんと届いたのは良かったねぇ…。

お芝居も歌もダンスもできるひらめちゃんがいなくなってしまう穴は大きいな…と改めてションボリしていますが、花組に戻られたら「マスカレード・ホテル」でヒロインですしね!応援するっきゃないや…!!(でもやっぱり寂しいよ~エーン…!!)


☆ジーノ@彩海せら

可愛い。
前から思っていたし知っていたけど、あみくん(彩海せら)は可愛い。ジーノの末っ子キャラ的な可愛さがあみくんに合っていてとても良かったし、ロドミアに憧れつつも全然相手にされないところも可愛かった!!
男役スターとしては可愛すぎたり、「少年」てイメージがつきすぎるのってあんまりよくないのかな?分からないけど、学年を重ねると段々大人っぽくはなっていくと思うので、今のうちにあみくんの少年役を沢山見ておきたい。そんな気持ちでいっぱいです。
あみくんも何でもできるタイプだから、将来は素敵な男役スターになるだろうなぁ…と思いつつも、今は少年役を!私は!!見たい!!

そして「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」ではドミニクを演じてくれるといいなと願っています!!(欲望に素直)


と、また大分長くなったのであとは簡単に~。

●久城あす君のグリエルモ伯爵もすごく良かった~!!あす君は悪役を演じても上手いんだなぁ…出番も多くて嬉しかったです!

●叶ゆうり氏が一瞬めっちゃかっこいい姿で登場するのにすぐ引っ込んでしまい、次の場面では酒場の主人の姿で出てきたもんだから「あの叶ゆうり氏は幻だったの…?」と思いました。プログラム確認したら幻じゃなかった、良かった!ボルツァーノ兵姿の叶ゆうり氏、もっとゆっくり拝みたかったわぁ…。

●舞踏会の場面で、有栖妃華ちゃんが歌手として出てきたのすごく嬉しかった~!!素敵な歌声をありがとう、ありすちゃん!!

●にわさん(奏乃はると)の教皇様、お供が二人いて何だか水戸黄門みたいだな…と思って観ていたんですが。ヴィットリオとジュリオの決闘シーンで、追い詰められたグリエルモ伯爵が「教皇も殺してしまえば問題にならない!」と言い始めたところで「水戸黄門で悪役が逆切れする時のパターンだ!!」と改めて思いました(すっごいどうでもいい感想だなと思ったけど書いておきたかった)

ショーの感想も書けたら書きたいな…大劇場版と大体同じ構成だったけど、印象はかなり変わったので。

2019年10月14日

雪組「ハリウッド・ゴシップ」キャスト別感想

※作品全体の感想は前記事に書いております。

☆コンラッド・ウォーカー@彩風咲奈

まずはさきちゃん(彩風咲奈)、KAAT芸術劇場での主演おめでとうございます!!!!!!!!
あの「ドン・ジュアン」を上演した劇場に、さきちゃんが主演として戻ってきて下さったこと、改めて嬉しいしおめでたいな~と噛み締めております…じわ~~…。

演じたコンラッド君はまぁ…脚本的に後半がちょっと残念だったものの、前半はとにかく!最高に!!カッコ良かった!!!第1幕は本当にありがとうね田淵先生!!!!!
冒頭の吹替え用エキストラダンサーとして登場する場面でマタドール役っていう設定もさ、「分かってる~!!田淵先生分かってる~!!」とオペラを持っていない方の手で拳握りしめちゃったもんね…マタドール咲奈最高にかっこいいしセクシーだし足が長い;;;;;帽子を投げて女たちを侍らす辺りとか、「SUPER VOYAGER!!」を思いだして「ウヘェ~!!」っていきなりひっくり返るかと思ったわ…。
あ、そういえばこの場面で監督に「吹替えだからどうせ後ろ姿しか使わない」と言われたり、プロデューサー室でアマンダに「あんたは黙ってて!」と言われて「はい!」て脇に下がったりするところ、「20世紀号に乗って」のブルースちゃんを思いだしてめっちゃツボりましたwwwブルースちゃんと言えば後頭部だし、大物女優に怒られてヒュンッとなるところでもホントそのまんまでwww
その後のタンゴレッスンの場面でも「Gato Bonito!!」の曲が使われていたし、あえての演出だとしたら田淵先生やりよるわ…話のまとめ方は今一つだけど(すみません)こういうファンサービスはありがたいです、サンキューな…!

私、男役スターさんが大勢の娘役さんを侍らす(笑)場面がとても好きなので、アマンダの最終試験でモテモテなコンラッド君にすっごいニヨニヨしちゃったんですけどw
でも一番印象的、かつグッと来たのは、アマンダさんとの別れの場面で彼女を抱きしめるところだったんですよねぇ…あの場面、アマンダ役のみとさん(梨花ますみ)の熱演が素晴らしかったし、それを静かに受け止めて別れを告げるさきちゃんのお芝居も凄く良かったな~…前半のビジュアル的なカッコ良さとは違う、コンラッドの男としてのカッコ良さはあの場面に凝縮されていたように思う(この作品の本当のヒロインはエステラではなく、アマンダだったのでは??とも思う)

最後のエステラとくっつくシーンはまぁ、ストーリー的には「???」だったし、飲食店のカウンターに乗って踊ったらダメでしょ!?とは思うものの(笑)明るく楽しくハッピーに終わってくれたので良かったです!!ダイナーの女主人、きゃび様(早花まこ)とのダンスも素敵だったしw
イケコ先生~!!ハリゴシは最後にお亡くなりになったりしないハッピーエンドでしたよ~!!!!!(「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」の制作発表会ネタ)

あ、あとそうだフィナーレ!!!あれさー!!なんなの!!??あんなに全力でこの世の女全てを撃ち落としに来る彩風咲奈が見られるなんて思ってなかったんですけど!!!????好きです!!!!!!!!!!
黒燕尾群舞も最高にカッコ良かったし、娘役さんたちとのダンスも滅茶滅茶カッコ良かったけど…デュエダン…すごい振付だった…何アレ…ウィンクにバキューンに…他にも何かやってらっしゃいましたよね??(あまりのことに記憶が飛んでる)
相手役のかのちゃん(潤花)が最初「ひゃ!」てなってしまったってのも分かるわ~…あんな男役の必殺技(?)を「超ウルトラスターマイン☆尺玉1万発!!」みたいな勢いで次々やられたらそりゃ「ひゃ!」てなるわ~…しかも至近距離でだもんね…頑張った、頑張ったぞかのちゃん…。

まぁそんなわけで話のオチにはモヤモヤしつつも、さきちゃんの歌もダンスもお芝居もこれでもか!というくらい堪能できた充実の2時間超でした!!観られて良かった!!
色々書いたけど、前の主演作「CAPTAIN NEMO」だからな…謎のモールス信号とか謎のマトカとかは出てこない分、良かった…かもしれない(ネモのトンチキっぷりも好きだけどね!)


☆エステラ・バーンズ@潤花

ポスターの印象で、もっとキッツイ性格のキャラかと思ったらそうでもなくてびっくりした!普通~に可愛いヒロインでした。
かのちゃん(潤花)、「ファントム」の時のメグの演技が印象的だったというか強烈だったというか…ちょっと苦手だったので心配だったんですが、最初から最後まで安定したお芝居で良かった…いや、他のお芝居では普通だから当たり前なんだけどw
しかしかのちゃんな…滅茶苦茶推されてる娘役さんですが…私はどうにもお顔が苦手でしてね…ゴニョゴニョ。
まぁ歌は心配だけどお芝居もダンスもできるし(ついでにスポンサーもついたらしいし?)このまま駆け上がっていくんでしょう。
あ、でも歌も前よりは安心して聴けたかな?高音は弱そうだったのでそこは今後の課題かと思いますが、抜擢されたからには研鑽を重ねてより素敵な娘役さんになっていってほしいなと思います。

しかしエステラのあのドレス、もうちょっと綺麗なラインにならなかったのかなぁ…あの時代のローウェストでクラシカルなドレスやワンピースって好きなんだけど、レースがもたついて見えたのが残念でした。女優になってから着ていたワンピースも、あのたすき掛けみたいな紐?のデザインが謎で気になっちゃって気になっちゃって…。
折角のヒロインなんだからもう少し綺麗なラインのお衣装を着せてあげて欲しかったなぁ…あ、でもウェイトレス姿は良かったです。


☆ジェリー・クロフォード@彩凪翔

前半の鼻持ちならない大スター!!っぷりが最っっっっっっっっっっっ高だっただけに、後半が……でしたが、それでも翔君は終始カッコ良く、美しく、素敵でした!!
いやでも後半のね、クスリで身を滅ぼしていく辺りは脚本の粗さが残念ではあったものの、翔君の鬼気迫る演技は素晴らしかったな…観ているこちらも、現実と夢の区別がつかなくなる感覚にゾクゾクしました…!
ジェリーはなぁ…設定は良かっただけに、脚本を丁寧に書き込めばもっと良いキャラになったと思うんだよなぁ~。特にアマンダとの関係や、ジェリー自身が抱えるコンプレックスや精神的な弱さが描かれていれば、もっと説得力のある物語になったと思う。勿体ない。
折角さきちゃんとバチバチ火花を散らして熱いお芝居ができるライバル役だったのにさ、前半は「何か嫌な奴」で、後半は「何か可哀想な人」で終わってしまうキャラクターになってしまったのがとても残念…残念だよ田淵先生…ライバルキャラの書き込みって大事なんだよ田淵先生~!!!
最後、生きていてくれたのは安心した…でもあの退場のさせ方はやっぱりな~モヤモヤする~!!

とか思ってたら、フィナーレが死ぬほどカッコ良くて全てのモヤモヤが吹っ飛びました!!!!!!!!
すごい…黒燕尾で背中向けて立っているだけで見ほれるカッコ良さ…田淵先生ありがとう、フィナーレ用意してくれてホントにありがとう!!

でも何であがちん(縣千)と組ませてタンゴ踊らせたの!!!???wwwwww

ナウオンステージを先に見てたから、翔君があがちんと組んで踊るのは知ってたけど…実際見ても「???なんでだ???」てなったわwww
男役同士が黒燕尾姿でタンゴを踊るとか、ぶっちゃけ大!好!物!!ですけど、それでも「????なんでだ????」てなったわwwwww

いや、だって男役同士でタンゴさせるなら、そこはさきちゃんとじゃない!!!!????(笑)

…いや、翔君と実際タンゴ踊ることになったらさきちゃんの身とか心臓とか色々心配ではあるけど(お察し)、でもほんとなんであがちんだったんだろうなぁ…スターとしての格の問題なんかなぁ…いや、あがちんは好きだけど、ホント…素敵だったけど不思議なフィナーレだった…w


☆アマンダ@梨花ますみ

キャスティング発表になった時に、みとさん(梨花ますみ)ってことは思った以上に「往年の」大女優なんだな~とびっくりしたアマンダさん。
でも結果的に、アマンダがみとさんくらい実際に年を重ねられた方だったからこそ、この作品は成立したんだなと思います。
あんまり言うとすみれコード的にもアレかもだけど、みとさんと翔君が恋人関係ってやっぱり無理があって、「アマンダのお金や地位だけが目的なんだろうな」と勘ぐってしまう並びですよね。これがもしアマンダ役が翔君と学年近めの上級生とかだったら、「本当はジェリーはアマンダを愛していたのでは?」とか深読みしてまいそう。なのでこのキャスティングはとても良かったと思います。
そしてアマンダの方は、本当にジェリーを愛していたんだろうな…というのが切ないところ。「自分にはもう若いころのような魅力はない」と頭では分かっていながら、嘘で着飾ってでも輝き続ける女優でいたいというアマンダの女心が、みとさんの熱演で痛いほど伝わってきました。彼女はきっと死ぬまでずっと女優なんだろうなぁ…。
もしかしたら、落下事故で重体になってしまったジェリーを陰でずっと面倒見続けたりするかもね。彼女の復讐劇は苦い結末になってしまったけど、その先に少しでも明るい未来もあればいいなと思います。


☆ピーウィー@真地佑果

あの髪型ずるくない!!!!????

いや~、さきちゃんとタンゴを踊る場面があるのは事前に知っていたし、稽古場風景も見たから大丈夫だと思っていたのに…まさかアフロ執事とは思わなかったから、出てきた瞬間吹き出すかと思った…www
そんなに出番が多いわけでも台詞が多いわけでもないのに、あの出オチ(と言ってすみません)インパクトが物凄くて、しばらく思いだし笑いしてしまってましたwいや、でもさきちゃんとのタンゴ素敵だったよ!!男役姿で女役を踊る真地くんというある意味貴重な瞬間が見られて良かったですw


☆ダイナーの女主人@早花まこ

「クセが強いんじゃ~~!!!!!!」

ときゃび様(早花まこ)が登場する度、頭の中で某芸人のツッコミ声が聞こえました。ホンっと濃かったし面白かったwww
コンラッドの「良いキャラしてる」っていう台詞、さきちゃんのアドリブかと思ったわwww
でもエステラを見守る優しい叔母さんとしての一面もあって、ダイナーの場面はどのシーンも安心感がありました。ダイナーの常連客2人も良い味出してるな~、誰が演じてるんだろ?と思ったら料理に頭突っ込むおじさんがまなはる(真那春人)だったのには驚きました…なるほど納得の安心感…(笑)


☆コンラッドのエキストラ仲間たち@煌羽レオ、眞ノ宮るい、縣千

配役を見た時に「めっちゃ踊れる人たちだ」と思ったお三方、劇中劇でも踊りまくってた!なるほど納得キャスティング~!!
ストーリー的に一番重要なのはカリちゃん(煌羽レオ)演じるマリオで、よくあのジェリーに取り入ったな…と敵ながらアッパレみたいな気持ちです。いやだってあの大スタージェリー様だよ?エキストラ風情の話なんて聞いてくれなさそうなのに、上手くやったな~マリオ!やったことはアレだけど!!カリちゃんのちょっと陰のあるミステリアスな雰囲気がハマっててとても良かったです。
あと特に何をしているわけでもないんだけど、あがちんが何かもう…気になって仕方なくてw私は1回のみの観劇だったので、さきちゃんを中心に観ていたのですが…オペラの視界の中にチラッチラ入り込んでくるあがちんが、常にニッコニコしていて空気読めてなさそうな雰囲気出してるのが何とも面白かったんですよねwwwあがちんて背が高くてスタイルも良いし、顔も整ってて芝居もできてダンスはあのキレなのに…見てると何か面白くなってきちゃうんだよなぁ~(けして悪い意味ではないです)これからも楽しみな男役さんの一人ですw
そして3人の中では一番大人しめというか、良い意味で普通の人って感じのはいちゃん(眞ノ宮るい)!も~癒し。はいちゃんは癒し。カリちゃんもあがちんも何か濃いから、はいちゃんが普通~な感じで舞台上にいてくれたのがとても良かったです。コンラッドも、はいちゃん演じるトーマスと一緒にいると何か落ち着くんじゃないかな。最後にコンラッドと映画を撮ろうって言ったのもトーマスなんじゃないかなって気がする。控えめだけど、はいちゃんがこの中にいてくれて良かったな~と思うエキストラ仲間チームでした。


あと、まなはるとしゅわっち(諏訪さき)の監督&助監督コンビも見ていて楽しかったし、記者たちがいっぱい出てくる場面ではケンジさん(ゆめ真音)をつい探してしまったよ~メガネ姿が可愛かったです!!

雪組「ハリウッド・ゴシップ」全体感想

2019年10月13日、雪組「ハリウッド・ゴシップ」を観劇して参りました!!
いや~…始まる前は(チケットが取れなさ過ぎて)「この公演観られないのでは…」と青ざめておりましたが、まさか始まってからも(超大型台風接近で)「この公演観られないのでは…」と青ざめることになろうとは思いもしませんでした。
私は運良く自宅も被災せず、交通機関の復旧も早かったため無事観劇することができましたが…楽しみにしていたのに観られなかった、という方も沢山いらっしゃったと思います。自然災害なのでどうしようもないことではありますが、もう二度と自然災害による休演が起こらないことを祈ります…。

さて、気を取り直して舞台の感想ですが!

……第1幕は面白かったんだけどなぁ……。

って感じでした!!悪いとまでは言わないけど、うーん…ちょっと期待しすぎてしまったのかもしれない。大筋は良かったけど、細かい部分が色々引っかかってしまって、ストーリーそのものにはそこまで惹かれなかったです。
自分の中で引っかかったのは多分、

●恋愛ドラマとしても成長ドラマとしてもチョット…
●悪役?が中途半端
●結局あのポスターは何だったんや…

ってあたりかな…ってこう書くとすっごいダメな作品みたいだな!?(笑)
うーん、いや、ちゃんと良い点もあったんだよ。さっき書いた通り第1幕は面白かったし、展開も早いからあっという間に終わった!って感じたし。
あとミュージカル映画を撮るって話だったのもあって、歌やダンスシーンが多くて華やかだったのはとても良かった!!フィナーレもすっごく良かったし!!「フィナーレだけ3万回くらい見たいな!!」って思ったもんね!!

でもやっぱり後半がねぇ…「???」だったんだよね~…。

てことでまたダメだし感想になっちゃいそうですが、まぁ自分のために書いてる観劇記録ですし「ハリゴシ凄く面白くて感動した!!」って方は私と感性が合わないんだなってことで一つよろしくお願いします(何を)


●まず「恋愛ドラマとしても成長ドラマとしてもチョット…」って話

この作品の主軸になるのは、主人公・コンラッドとヒロイン・エステラとのロマンスと、コンラッドが無名のエキストラから映画スターへと一気に駆け上っていく栄光と挫折。
なんだけど、まずエステラはいつコンラッドに惚れたんだ?????っていうのが私にはよく分からんかった…。
コンラッドがエステラを気に入ったのは、ダイナーで働いていた理由を聞いたのがきっかけかな?と思ったんだけど、エステラは??
ジェリーに薬物を勧めたのがコンラッドという話を聞いて(実際は違うけど)、軽蔑した感じだったじゃん?
それが何でダイナーで再会してすぐに良い雰囲気になっちゃってんの???
私の記憶がすっ飛んでるのかな~??1回観ただけでは「???何でくっついたんだ、この二人???」で終わっちゃいました。
話の流れとしては、

コンラッドを軽蔑し、ハリウッドに別れを告げたエステラは、ダイナーにやってきたコンラッドと話そうとしない
→コンラッドはそんなエステラに「スターに憧れるあまり、自分を見失っていた。エージェントもやめ、昔のエキストラ仲間とも仲直りして、一からやり直すことにしたんだ」と真摯に話し、ジェリーと薬物の関係についても知っていることをきちんと話す
→コンラッドの真剣な様子を見て、かたくなな態度を少し緩めるエステラ「…それで、今日は何をしにここへ?」と尋ねる。
→「君と、もう一度映画を撮りたいんだ。今度は誰かに仕立て上げられたスターとしてではなく、映画を愛する者同士として」とコンラッド。エステラは少し考え込み「…あなたが真剣に言ってるなら、考えてもいいわ」と返事。大喜びのコンラッドと、満更でもなさそうなエステラ。2人は今後良い関係になりそう…と匂わせて終幕。

くらいの方が自然だったんじゃないかな…んでフィナーレで2人のデュエダンがあれば、「あの2人、上手くいったみたいだな」とニマニマできて良かったんじゃないかな~なんて思ったりしました。
別に話の中で無理やりくっつけなくてもいいと思うんだよねぇ。

とまぁ、恋愛ドラマ的に最後は謎だったんですが、コンラッドの成長ドラマとしても…ウーン、何でだ??って思う部分がちらほら。
コンラッドは映画に登場するヒーローに憧れて映画俳優を志したという設定なのに、スターになった途端に横暴で嫌な奴になっちゃったのが謎で…。アマンダに「常にスターとしての自分を演じろ」とは指導されてたけど、それだったら「常にヒーロー然とした映画スター」を演じる方が自然だと思うんです。
そもそもライバルであるジェリーが正にそういう横暴キャラなんだから、同じ「横暴キャラ」を演じたら自分も敵を作って同じ憂き目に遭うかもしれないじゃん??であれば、ジェリーとは反対に良い人キャラを演じて共演者やスタッフに味方を増やし、ジェリーを追い落とすって方が話としても面白かったんじゃないかと思うんですが、どうでしょ。
「スターだからって好き勝手やると、周りに敵を作って足を引っ張られる」ていう失敗パターンはジェリーが担当するんだから、コンラッドには「良い人を演じて味方を増やしても、やりすぎればメッキが剥がれて全てを失う」とか別の失敗パターンを担当して欲しかったな。で、そこから「虚構の自分を見せようとするのをやめて、本来の自分を見つめ直す」とした方が、「虚構の街ハリウッドを描く」というテーマにも合ってたんじゃないかと。
コンラッドに限らず、キャラクターの設定と行動がきちんと結びついていないと感じたり、行動が突飛に見える人物もいたりと、全体的にキャラ設定の弱さが気になりました。

あ、あとどうでもいいけどこの作品の時代って禁酒法時代だからコンラッドとエステラがお酒で乾杯してるっぽい場面もちょっと気になりました!!(「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」の映画を観たばかりだったもんでw)


●「悪役?が中途半端」って話

第1幕ではジェリーが悪役然としているけど、第2幕ではそのジェリーを追い詰めるさらなる悪が薬物…コカインとなる。
「ってオイ、急だな!?しかも薬物って!?」とコカインの話が出てきた時つい突っ込みそうになったわ!!
たしかに売人をやってたマリオがコンラッドに「良い仕事があるぜ」と紹介しようとしたり、楽屋に戻るジェリーをマリオが追いかけていったりとかそういう描写はあるにはあったけど…第1幕のジェリーを見ていて、クスリに走りそうな雰囲気は感じなかったんだけど???
普段は自信満々な態度を取りながらも、時々妙に不安そうな様子を見せる…とか、第1幕でジェリーのそういう「トップに上り詰めたが故の孤独や不安感」の描写があったらさ、そこまで違和感もなかったと思うけど。伏線張るならもうちょっと丁寧にやってほしかったなぁ…でないと「手っ取り早くスキャンダルになるもの」として薬物が出てきたって軽い印象になっちゃってモヤモヤする…。
それでジェリーがあんな風に追い詰められて、錯乱して転落したまま出番が終わりって…ジェリーが可哀想すぎでしょ…ジェリーはたしかにアマンダを踏み台にして捨てた酷い奴だけど、ジェリーだって!!頑張ってるんだよ…!!!(笑)

あ、あともう一つ悪っぽく?描かれているパパラッチたち。
前半は普通の芸能記者として描かれているのに、後半で急に「スクープのためなら心無いことを言う連中」って描き方になるのに、やっぱり「お、オウ、急だな!?」ってなりました(笑)
薬物にしてもパパラッチにしても、「悪いもの」という世間一般のイメージがあるから使いましたっていう取って付けた感を感じてしまいまして。もう少し要素をしぼって、作品内で「ハリウッドの暗部」を丁寧に描いた方がスッキリして良かったんじゃないかと思います。

あ、あとプロデューサーのハワードも、折角専科のはっちさん(夏美よう)を連れてきたのに、その場のノリと勢いだけでやって来た適当な人物に見えちゃって残念だったな…「古だぬき」なんて揶揄されるくらいだから、もっと狡猾でやり手な部分を見せて欲しかった。


●「結局あのポスターは何だったんや…」て話(笑)

あのポスターの是非は一旦置いといて、あんな印象的なポスターだったら劇中にそういうシーンが登場するんだろうなって思うじゃん?思いません??私は思った…んだけど。

…あんな場面、あったっけ…???

え、ありました?エステラがコンラッドを引っぱたく場面…私、目を開けながら寝てたんだろうか???全然記憶にないんだけど…あるとしたらジェリーに薬物を流していたのがコンラッドだって疑惑をかけられて、エステラが立ち去る場面だよねぇ…うーん?????
まぁポスターはあくまでイメージだけど…エステラがあのポスターと同じくらい怒っていたなら、ダイナーで再会した時にすんなりコンラッドを受け入れてカップルになっちゃうのってやっぱりどーなの!?って思うし。
で、あればあのポスターにした意味とは!?って考えちゃうし…(未だにパーフェクト先行画像を引きずっている)
ポスター撮影時、コンラッド役のさきちゃん(彩風咲奈)もエステラ役のかのちゃん(潤花)も大変だったって話を思いだすにつけ、「田淵ィ…」と思わず西の空へ向かって演出家の名をつぶやき、奥歯をかみしめてしまう私なのであった…。

とまぁつい脚本にダメ出しをしてしまったけど、推しの主演舞台だから厳しい目で見てしまうんだ、すまない…!!
いやでもホントに、前半が面白かっただけになー…後半の失速ぶりが残念でした。
でもミュージカルシーンはどの場面も楽しかったし、オリジナル作品だけあって適材適所なキャスティングも良かったと思います!
てことで、キャスト別の感想も…と思ったけど、長くなったので次の記事にします。

2019年9月29日

星組「GOD OF STARS-食聖-」感想 とちょこっとレビュー感想

2019年9月21日ソワレ、サンケイリビング貸切公演を観賞して参りました!
ポスター画像を見た瞬間から「何コレ、ジャ〇プかサ〇デーの料理漫画みたい!!めっちゃ観たい!!!」と思っていた星組公演でしたが、思った以上にハチャメチャで(誉めてます)超~~~~楽しかったです!!
「湿っぽいサヨナラ公演にしたくない、最後は賑やかに終わりたい」という紅さんの想いに、作・演出の小柳先生が2000%の想いで応え、愛と笑いと温かい涙で溢れる作品に仕上がっていましたね。
べにあーコンビ作品を全て見ているわけではないんですが、今まで観た中ではダントツで好きな作品になりましたw

「食聖」を観る前に一番気になっていたのは、主人公のホン・シンシン=紅孩児という設定。
「主人公のホンは天才料理人だけど過去の記憶がないよ!!」ってのは分かる。
「舞台が現代のシンガポールで、アイドルグループも複数登場するよ!」ってのも分かる。

でもキャスト一覧に「牛魔王」やら「鉄扇公主」やらがいるのはマジで意味分かんないんですけど???

というわけで、観る前は「もしかしてホンが紅孩児の生まれ変わりとかそういう話なのかな~?」と思ってたんです。
舞台映像をチラ見したら、こっちゃん(礼真琴)も孫悟空の格好をしていたから「紅孩児の生まれ変わりのホンと孫悟空の生まれ変わりのリーが、現代のシンガポールでバチバチの(料理)バトルを繰り広げるってことかな?」とかとかとか。

したらま~、そんな遠回しな表現は一切なかった!!何という潔さ!!!(笑)

本当にホン=紅孩児だったし、現代だろうと牛魔王が普通~に出てきて屋台でご飯食べちゃうっていうwww
そんなトンデモファンタジー…のようで、変に誤魔化しがない分「何でもアリ」な世界観が成立しているのが小気味よかったですね!そうだよねぇ、こういう何でもアリな世界観で中途半端に整合性(それこそ「現代に牛魔王は馴染まないから転生モノにしよう」とか)を取ろうとすると、却って寒々しいというかイタイ感じになっちゃったりするもんね。小柳先生の思い切りの良い世界観と、それを全力でパワフルに演じる星組のパワーが合わさって、最初から最後まで本当に楽しかったな~!!

個人的に、こういうトンデモ世界観の作品で肝になるのって、リアリティをどこで出すかってことではないかと思っています。舞台に限らず、面白いフィクションって虚構と現実のバランスが良い作品だと思うんですよ。
たとえば、世界観がファンタジーとか「こんな世界、現実にはない…けどあったらいいな」という虚構色の強い作品であれば、ドラマ(登場人物たちの感情表現など)はリアルに描くとか。
逆に世界観が現実味の強い現代作品であれば、ドラマ部分は「こんな都合の良い展開、現実にはない…けどあったらいいな」と夢のある話にするとか。
ファンタジー世界で夢見がちなフワフワ展開だと「ありえなさすぎ」と冷めてしまったり、現実世界で夢も希望もない展開だと「世知辛すぎ」とやはり冷めてしまったりする。勿論、どちらも悪いわけではなく「とことんファンタジー!」「とことんリアリティ!」な作品にも面白い作品は沢山あります。
それでもやはり、虚構と現実のバランスが良い作品って万人受けしやすいというか、誰がいつ見ても楽しめる良さがあると思うんですよね。

「食聖」でいうと、世界観はファンタジー寄りながらも、SNSやアイドルという現代らしさもあり。
ストーリーもコミカルではあるけども、恋や家族愛という共感しやすい人間関係もしっかり描いている。
そしてドタバタコメディでありながらも、宝塚らしい品の良さはきちんと残っている。

完全オリジナルの宛書で、あれだけキャラの濃い人物を沢山登場させつつ、話も面白い(かつ小柳先生ご本人の趣味嗜好(笑)も活かせる)作品を作れるって凄いな…しかも駄作が多いとされるトップの退団作でw
まぁ、アイリーンがホンに惚れたきっかけがよく分からなかったりもしたけど…それくらいは許容範囲かな。全く想像もできないってわけでもないし。

そして何より、小柳先生が書かれた台詞の端々にトップコンビと星組への深い愛が感じられたのがとてもとても良かったです!!
至る所で笑わせにくるのに、「星なんていらない。お前にくれてやる」なんて台詞をトップ→次期トップに言わせるのホントずるいわ~!!そんなん泣いちゃうよ!!
主題歌も中毒性があるというか、さすがヒャダイン氏という感じ。今回振付に参加された梅棒さんはよく存じ上げないものの、アイドルシーンの振付は「めっちゃアイドルっぽい!!」と大変興奮いたしました(笑)
あ、あと最後の大・団・円!!って終わり方も凄く良かった!舞台上に人が沢山いすぎる上に、それぞれが好きにお芝居してるからもう全然目が足りないんだけどwwwそういうワチャワチャ感がとても温かくて、素敵なラストシーンでした!!

べにあー率いる星組の皆さま、そして小柳先生、とっても楽しくてハッピーで元気がモリモリ湧いてくる素敵な作品を本当にありがとうございました!!

以下、ふんわりキャスト別感想です。


☆ホン・シンシン@紅ゆずる

正~~~直申しあげまして、苦手なジェンヌさんでした。
というのも、べにさん(紅ゆずる)お披露目「スカーレット・ピンパーネル」のパーシー・ブレイクニーが受け入れられなかったから。べにさん演じるパーシーが私の中のパーシー像と全く合わなかったんですよね~…でもべにさんご本人はパーシーをノリノリで演じてらっしゃる上に「生まれ変わってもパーシーを演じたい!」というようなことをおっしゃってるのを見て「せ、拙者には受け入れがたく候~~~!!!!!」と白目むいてぶっ倒れそうにもなりました。
それが「ANOTHER WORLD」を見た時に、オリジナルキャラクターであればべにさんの奔放さや軽妙さがプラスに働くんだなと気付き。今回の「食聖」でそれが紅ゆずるというスターの魅力なんだ、と今更ながら気付いた次第です。
劇中の「今いる場所で輝けば、いつか必ず結果が出る」という台詞や、アイリーンの「完璧だから素晴らしいんじゃない、足りない部分は補い合えばいい」というような台詞(うろ覚えです)。これは技術面で叩かれることも多かったべにさんや、べにあーコンビ、引いては全てのタカラジェンヌへの小柳先生からの応援メッセージなのかなと思いました。
べにさんは本当に良い意味でも悪い意味でもクセの強い方だけども、そんなべにさんだったからこそこんなに面白い作品が生まれたんだよなぁ…と思うと、本当にありがとうございましたという気持ちで一杯です!我が強くて俺様な面もありつつも、情に厚くて気付けば沢山の人に囲まれて笑っている。そんなホンの姿とべにさんご本人が重なる、とても素敵なお役でしたね!

あ、あとサンケイリビング貸切公演の終演後インタビューで、「宝塚はけして敷居が高くない、ということを伝えたい。もっと近くでお客様に宝塚を楽しんでほしくて、ショーでの客席降りも多くしてもらってきました」というようなことをおっしゃっていたのを聞いて、自分の信念をきちっと貫いてきた方なのだなとも感じました。
退団後はどういう道に進まれるのかなぁ…分かりませんが、べにさんの新しい道にも笑顔が溢れていますように!!


☆アイリーン・チョウ@綺咲愛里

小柳先生の萌えツボが全部詰め込まれたようなキャラクターだなぁ…と思いながら観ていました(笑)
勝ち気で無鉄砲、腕っぷしも強いけど恋に落ちると可愛い面も見せる美少女(※料理はど下手)ってもう少年漫画の王道ヒロインキャラですよね!しかもビジュアルがピンクのロングヘアーて!!オリジナル作品なのに二次元から飛び出てきた感が凄い!!
最後の料理対決で着てきたコスチューム姿が完璧すぎて、あの服着こなせるあーちゃん(綺咲愛里)スゲェ~!!と心の中で拍手しましたわ。あのビジュアルは強い。
お芝居や歌の声がヘロヘロしているのがやっぱり残念ではあるんだけど…退団公演がウルトラハッピーエンドを迎えられるお役で良かったねぇと温かい気持ちになったので、もうその辺は考えないでおこう、うん(笑)


☆リー・ロンロン@礼真琴

ポスター画像の印象や「ホンを裏切る」という設定から、悪い奴なのかな?と思ってたらめっちゃヘタレキャラでとっても可愛かったwww
天才だけど気弱でへたれな眼鏡くんが、憧れの女性のために俺様キャラになって頑張る…んだけど、ふとした瞬間にへたれキャラな面が出てきてしまうというコミカルなキャラクターがすごく魅力的でしたね~!!キャラクターの変化で声色や歌い方をガラッと変えるところもさすがの巧みさでした。
ただ、ホンがべにさんと重なって見えたように、リーもこっちゃんと重なって見える部分はあって…「首席の優等生」であるが故の苦労とか悩みとか絶対あると思うから、舞台を観ていてこっちゃん自身が何だか心配になってきてしまって…。
なので食聖コンテストの後、ひっとん(舞空瞳)演じるクリスティーナが「元々の貴方が好きよ」というようなメッセージを伝えに来てくれるところを見て「良かった~!!!!!」と心から思いました!こっちゃんがこれからトップとして背負う様々な重荷を、一緒に背負って支え合う相手がひっとんで良かったなぁと。どちらも「何でもできちゃう人」だからこそ、分かり合える部分があればいいなってね。勝手に思っちゃったんですよね、へへっ。
こっとんコンビが、リーとクリスティーナのような素敵なコンビになりますように!星組の次期トップコンビに幸あれ~!!


☆クリスティーナ・チャン@舞空瞳

かっわいい!!!!!!!!!!!!!!!!!!(卒倒)
と、出てきた瞬間ハートを撃ち抜かれました…ああ~可愛い~可愛くて可憐で美しいよひっとん~!!!
クリスティーナとエクリプスは「SUPER MONKEY'S」がモデルなのかなぁ?雰囲気とかキャラクター設定とかアムロちゃんみたいだったし、その設定に負けない圧倒的な存在感を放つひっとんの凄さよ…つい目で追っちゃう華やかさがあるんですよねぇ。花組の「CASANOVA」で、娘役が集団で踊る場面が何回かあったんだけど、沢山娘役がいる中でつい目で追っちゃうのがひっとんでした。
食聖コンテストでのライブパフォーマンスシーンも良かったな~!!ノリノリの曲を聴きながら「何で私キンブレ振ってないんだろう!?アッここが宝塚だからだわ!!」と我に返りましたwいやでもあれは立ってキンブレ振りたい場面よね…(パラダイスプリンスの場面もだけど)
ひっとんは学年も若いし、組替えで来たことで反感を買うこともあるかもしれないけど、本当に素敵な娘役さんだと思うのでこれからのご活躍がとてもとても楽しみです…!星組で更に輝くひっとんが観られますように~!!


☆ニコラス@瀬央ゆりあ

ちゃ、チャラ~い!!小柳先生が大好き(なんじゃないかと思ってる)なチャラ男キャラだ~~!!!(笑)
てことで見た目もチャラければキャラもチャラめ、でも何だかんだ面倒見はよかったり、リーダーの役目もきちんとこなす愛されキャラって印象でした。そしてあのよく分からない髪色(紫?)が似合っちゃってるせおっち(瀬央ゆりあ)が凄い!!
アイリーンの髪色も凄いけど、ニコラスの髪色も凄いよな…なんつー派手で美しい従兄弟同士なんだwww
ニコラスを中心としたパラダイスプリンスはご当地アイドルってことで、クリスティーナ&エクリプスとは対照的なガムシャラ感があったのが良かったです。彼らのライブシーンもキンブレ振りたかったwww
せおっちはスラっと背が高くて遠目から見てもカッコいいし、目が大きくてお顔も端正だし、歌もすごく良くなってて「今めっちゃ伸びてます!!」て感じが伝わってくるスターだなぁと思いました。
これからどんなスターになっていかれるのか楽しみだな~!!

あと、華形ひかるさんのエリックが悪役かと思いきや結構良い奴だったり、インパクト絶大な汝鳥伶さんの牛魔王様が滅茶苦茶キュートだったり、朝水りょうさんのシェフ姿(と女の子を口説きまくってる姿)にときめいたりと、本当~に色んな要素を楽しめた公演でございました!!イェーイ!!

※余談ですが、一緒に観劇したオタ友に「今、朝水りょうさんが気になってて~あのフランス人シェフを演じてた方」と観劇後に話したら「ああ、ヘタリアのフランス兄ちゃんみたいだった人?」と言われて「わ、わかるwwwww」と吹き出しながらも滅茶苦茶腑に落ちたことを書いておきます。マジフランス兄ちゃんっぽくて素敵だったわwwww

※レビュー「Éclair Brillant」も滅茶苦茶良かったので感想を書きたかったのですが、ちょっと難しそうなので少しだけ下に書きます。

ツイッターにも書きましたが、クラシカルながら古臭さは全くなく、構成も振付も選曲も素晴らしく、とても上品で華やかな素晴らしいレビューでした!!特にこっちゃん&ひっとんのダンスシーンと、ボレロの場面、最後の黒燕尾の場面が最っっっっっ高!!!!!

こっちゃんとひっとんのダンスはとにかく美しく、軽やかで優雅。二人とも何でもできちゃう方々だけど、一番凄いのはやっぱりダンスなのかな…2人のシンクロぶりも凄かったし、空気が舞っている…て感じでした。こっとんコンビのデュエダンもめっちゃ楽しみだわ~!!

ボレロの場面は、2回目観劇時に2階席センターで観たんですが圧倒されました…本当に凄かった。衣装も舞台装置もシンプルなのに、ボレロの音楽が持つ力強さと、星組生の放つ圧倒的なエネルギーと団結力が合わさって、ダイナミックで華やかな素晴らしい場面になっていました。お金と時間とチケットさえあればボレロの場面観るために何回でも通いたいと思ったくらいに!!(残念ながらどれもないwww)

黒燕尾の場面もね、「風林火山」の三味線バージョンがも~凄くカッコ良くて…ああいう和風アレンジ曲で黒燕尾群舞ってのも素敵だなと思ったし、べにさんが劇場の床をそっと撫でる振付は泣けちゃった…;;;

そして最後のデュエットダンス。すっごいイチャイチャしてるぅ~wwwと思いながら見てましたが、銀橋であーちゃんを抱きしめたべにさんが「あ~幸せ~」という感じでフッと笑う姿を見て、素敵なトップコンビだなぁと胸が温かくなりました。
べにさん、あーちゃん、改めましてご卒業おめでとうございます!!東京楽のその日まで、二人のハッピーオーラで劇場が満たされますように!!

2019年8月14日

雪組「Music Revolution!」感想

「あ、中村B先生だわ」って感じのショーでした。
終わり。

ってだけだと、さすがに後から自分で読み返しても何のこっちゃ?となりそうなので(笑)
うーん何だろうな、B先生のショーって色んな生徒さんに見せ場を作って下さるところは好きなんですけど…個人的には萌えないショーだったんですよね。
んで、何で萌えなかったのかなぁ?と考えてみた結果、

●衣装…全体的に地味だったなぁと。ド定番のガウチョや黒燕尾は良かったけど、このショーならではって衣装が私の好みではなかった。
●構成…単調。組子たちの歌やダンス技術は滅茶苦茶高いのに、見せ方がワンパターンなので場面が変わっても新鮮味が無く感動が薄れる。セットや盆もあまり使われてない…というか、平場で大人数でのダンス!ばっかりだったような。
●音楽…だいきほの!歌を!!もっと聞かせて!!!ください!!!!
●テーマ…「音楽の起源から今日に至るまでの発展」ってどの辺が???という感じ。全体的にストーリー性が感じられなかったのも単調に感じた原因かな~。
●絡み…これは最後に。

って感じでした。
一場面ごとで見れば悪くはないけど、全体を通して見ると面白みに欠けてたなぁ。ちょっと前の雪組ショーで似たようなの見たなって思う場面もあり…今の雪組を知り尽くしているB先生だからこそ、舞台の見せ方を工夫してほしかったなとも思います。まぁ好きな組だから何度見ても楽しめるんですけどね!!(逆に好きな組でなければ、一度で充分なショーでした)
ただこれは私の好みの問題なので、「ミュレボ大好き!!」って方が沢山いるのも分かるし、全力で歌って踊ってキラキラしてた雪組の皆さんは素晴らしかったです!!

以下、場面ごとに印象的だった部分の感想を書きます(組子は褒めるけどショーにはケチつけまくってるので、ミュレボ大好きって方にはお勧めしないよ)


●プロローグ

初見時、2階1列目で観劇だったんですけども。
だいもん(望海風斗)、さきちゃん(彩風咲奈)、カチャ(凪七瑠海)の3人がセリの上から登場だったもんで、「目線に近い高さだヒャッフー!!」とつい欲望のままさきちゃんをオペラでロックオンしてしまい、他の組子がどこから出てきたのか分からなかったという失態を犯しました…w
で、2回目観劇時にちゃんと全体を見たら、セリの中からどんどこ男役スターたちが現れてくるという!!この始まり方は良かったと思います。
ただ衣装がね…黒×銀の組み合わせってかっこいいけど色味としては地味よね…。背景のステージも暗めだったから余計に黒い衣装が沈んじゃって。どちらかでもっと明るい色を使っても良かったのでは?と思いました。

このプロローグで個人的に「おっ!」となったのは第4場(Love Revolution!)で、舞台後方のお立ち台?で歌ってたケンジ(ゆめ真音)とありす(有栖妃華)。
ケンジくんは、さきちゃんのブリネクで料理上手かつ気配り上手な面を見てから気になり始めた方なんですけど舞台技術も高いんですよね~!特に歌とお芝居が好きなんだなっていうのがよく伝わってきて、これからも楽しみな男役さんです。なのでプロローグで歌の場面をもらっているのを見て嬉しかった!!
ありすちゃんは「ファントム」のビストロ場面で美声を聞かせてくれた歌うま娘役さん!本当に伸びやかで澄んだ歌声なので、もっと活躍してくれると嬉しいし具体的には新公ヒロ来て欲しいなぁと思ってます…わたしゃ歌が上手い子が好きなんじゃよ…。


●革命と独立(ガウチョとスペイン兵)

宝塚のガウチョ衣装大好きマンなので凄く楽しみだった場面。
しかもあーさ(朝美絢)を中心としたスペイン軍と対立する設定、と知って「やったー!だいもんのガウチョと一緒にあーさの軍服も一緒に観られるとかラッキー!!」とか思ってたんですが。

なんか…踊ってるだけだったなって…。

いや、ビジュアルも歌もダンスも良いんです。だいもんや翔くん(彩凪翔)たちのガウチョ姿はとっても美しいし、だいもんの歌はいつも通り最高だし(♪革命のよぉ~るぅ~!!のところなんて最高オブ最高)
セリの上で一列に並んだあーさやひとこ(永久輝せあ)たち軍服集団もめっちゃかっこ良くて壮観でした!!

…んだけど、もう少しストーリー性が欲しいよ~~~!!

折角「スペイン軍とガウチョたちの争い」という設定をつけたなら、その設定をもっと活かしてほしかった!!
一場面の中にざっくりでも起承転結がないと、何かぼんやりした印象に終わっちゃうんだよなぁ。
きいちゃん(真彩希帆)も一応「恋人」って役名になってる割には、だいもんと濃密に絡むってわけでもなく…スカステのナウオンステージでも、きいちゃんの「私、あの場面で『恋人』ってお役で」という話に、だいもんが「え、そうなの?」て反応してたよね。設定がまるで活きてないじゃーん!?って引っくり返ったわ。

「スペイン軍の支配に怒りを募らせるガウチョたち→革命勃発→傷つきながらも自由を勝ち取ったガウチョたち」
って分かりやすいストーリーをつけてもらえば、もっと盛り上がったのではないかなぁ?
ド定番な展開ではあるけど、スペイン兵あーさに襲われたガウチョだいもんを守るため、恋人きいちゃんが身を呈してかばう→だいもんの腕の中で息を引き取るきいちゃん、その後ろでは自由を勝ち取ったガウチョたちが凱歌を上げる…とかね。
設定は悪くないのに、それを活かし切れてないのが何とも勿体なく感じる場面でした。

あ、でもガウチョの歌い手がにわさん(奏乃はると)、つばさくん(天月翼)、たっちー(橘幸)だったのは良かったと思います!
でもどうせならスペイン兵側も歌った方が、対立関係も際立ったのではとか色々考えちゃう…歌うまのあみくん(彩海せら)とかもいたのだし。うーん…。


●Jazz Sensation!

さきちゃんを中心に、男役も娘役も踊りまくる賑やかな場面。
さきちゃんのジャズナンバーは歌もダンスもかっこ良かったし、ハードな振り付けをキレッキレのダンスで踊る雪組生も皆かっこよかった~!!
ブライアント先生の振り付けは男役も娘役もかっこいいですね。クール&クールって感じで大人っぽい雰囲気がジャズと合ってて良かったです。
そして叶ゆうりくんとヒメさん(舞咲りん)のデュエットの安心感よ…(笑)

…ただすみません、衣装がね~好みじゃなかった…!!
アースカラーのスーツorドレスにソフト帽って組み合わせは良いなと思ったんだけど、ペインティングが目立ちすぎてて何か気が散っちゃって。
あれがお洒落というものなんだろうなぁとは思いつつ、これはもう好みの問題だからしょうがないな!萌えないもんは萌えねぇ!!好みが合わず残念です!!


●Classic World(中詰め)

大人数で踊りまくる(だけの)場面が続くため、中詰め特有の「雪組勢ぞろい!壮観!!」感が薄れてしまったような…。
選曲もショパンの「革命」以外は「Music Revolution」との繋がりもあまり感じられず、とりあえず有名なクラシック曲を繫げましたって印象でした。
曲名でなくても、ベートーヴェンの「英雄」とか、チャイコフスキーの「1812年」とかフランス革命に縁がある曲を選んでも面白かったのでは?ラ・マルセイエーズのフレーズがちょっと流れたら、革命っぽさは滅茶苦茶出たと思うんですけど(笑)
とはいえ、あーさのソロ歌唱が凄く良くて益々力をつけてる様子にワクワクしたり、さきちゃんがソロで踊るところの振り付けがかっこいいのに最後の「ガオー!」が可愛くて癒されたり、だいもんのすんばらしい巻き舌にしびれたり、きいちゃん始め娘役たちの髪型や髪飾りが可愛くてキュンとしたりと楽しめる部分も勿論たくさんありました!
客席降りもあるし、何だかんだ言いつつ中詰めは盛り上がりますね。

…まぁ、この衣装も萌えはしなかったんですけどね!!
カラフルで可愛いから娘役は良かったんだけど、男役は…どうなんですかね、あれ…。


●Dance Revolution!

雪組精鋭ダンサーズの中に放り込まれてしまったひとこちゃん…という印象もある(笑)とにかくダンスがどえらい場面。
今作で退団するジジくん(凰華はるな)もしっかり見せ場を貰っていて良かったですね!!かっこ良かったよ~ジジくん!!
にしてもあんな大人数で、ひたすらフェッテで回り続けるってさぞかし大変なんだろうなと素人ながら思いました。
回転速度も調整しなきゃだし、靴だってヒールがついた靴で…皆千秋楽まで怪我無く終われますように!
この振付をつけたKAZUMI-BOY先生も凄いし、踊り切った組子たちも本当に凄い…!!
あ、あとこの場面が始まる時のひとこちゃんのソロ歌唱も良かったです!声が以前より伸びやかになったな~と感じました。
だいもんがトップになってから、雪組生の歌唱力が全体的に上がっているのをひしひしと感じます。すばらしきかな…。

しかしジャズ~中詰め~ダンレボと平場で踊る場面が続く+背景がやっぱり暗いのでどうにも地味に見えてしまったのが本当に残念。
やってることは!本当に凄いんだから!!もっと華やかに見えるように舞台を作ってほしい~!!


●Music is My Life

あれ、これ「Dramatic “S”!」の絆の場面リプライズ?
って思った方、多分他にもいらっしゃるのでは…???
衣装の色こそ薄緑から白に変わっているものの、全体的なシルエットとか雰囲気とか…物凄い既視感(笑)
だいきほの歌うナンバーは良い曲なんだけど、雰囲気といい真っ白な衣装といい、退団公演みたいでモヤモヤしちゃいました。歌は良い、歌は良いんだけど演出の仕方がさ~…!?
だいもんとカチャとあゆみさん(沙月愛奈)の絡みも同期愛を感じられて微笑ましかったですが、やっぱり退団公演みたいだし。
なんだか内輪受けっぽい印象もあって、個人的には今一つな場面でした。


●フィナーレ

え、もうフィナーレなの?ってびっくり。最初から最後までずっと踊ってただけでは…メリハリとは…。
えーと、ロケットは何の印象も残ってないのですが、その後のきいちゃん、カチャ、娘役たちのナンバーは素敵でしたね。
このトップ娘役を中心にした娘役たちのナンバーも凄くB先生らしいなと思いますが、今回は男役のカチャが参加してたのがちょっと新鮮だったかな。

で、その後に男役たちの黒燕尾!!イエーイ待ってました!!
大階段にずらっと並んだフォーメーションが綺麗だったし、黒燕尾の総踊りって有無を言わさぬカッコ良さがあるし満足感があるんだよな~。
黒燕尾の男役が放射状に並んで片膝を付き、中心でだいもんが踊る振り付けが印象的でした!あのトップスターに皆がひれ伏すかのような並び、しびれるわ~!!

しかしフィナーレで使われてる曲がティコ・ティコだったのにはびっくりした!いや、曲っていうより歌ったことにびっくり!!
よくあの速さの音程取れるなってのとよく口が回るなってのと…すごいなぁ。
…ただ別に頑張ってこれを歌わなくてもよかったのでは??と思わなくもなく。というのもテンポが速いから折角の歌詞が頭に入ってきにくくて勿体ないなぁって!
あれなら無理に歌詞をつけず、由紀さおり&安田祥子の「トルコ行進曲」みたいに音だけ出す歌い方でも良かった気がする。

あ、デュエットダンスがとても上品で美しかったのは良かったな~お衣装も素敵でした!
最後のポーズがまたね!きいちゃんが、自分のイヤリングとだいもんの上着のボタン飾りを「見て見て!お揃いなんです☆」と見せてくれてるようにも見えてとても可愛かったですw


というわけで全体的に歌もダンスも物凄くレベルが高いものを見せて下さってるのに、どうにも地味に感じてしまったショーでした。
宝塚のショーやレビューってコース料理のようなものだと思うんですよ。あれって最初から最後までお料理を楽しめるように、出てくるメニューごとに味付けや素材を変えて構成されてるじゃないですか。以前、どこかで「コース料理はシェフが考えた物語のようなものだ」という話を聞いたんですが、前菜、メイン、デザート、コーヒーって流れは確かに物語の起承転結っぽいなと。
それと同じで、ショーも場面ごとに違う魅力を味わった上で全体の流れを楽しみたいんです。
ミュレボはなんか、プロローグは天丼!次に牛丼!その次は親子丼で、中詰めは海鮮丼!!って印象でした。載ってる具は違うけどずっと丼物じゃん!!って感じ…伝わりますかね。
良く言えばダイナミックでボリューミー、悪く言えばおおざっぱで大味。

あとさ~、折角劇団屈指の歌うまコンビだいきほのショーなのだから、2人がガッツリ組んで歌う場面をもっと見たかったんだよね…。
あの2人ならブロードウェイっぽい場面を用意しても良かったのでは?だいきほがジャズを歌って、若手がタップダンスして~とか…いいと思うんだけど。
「Music is My Life」の場面で歌ってはいるけど、あの場面は89期がメインに見えちゃったし。
あ~やっぱり勿体ない!!雪組にはあんなに良い素材(スター)が揃っているのに~!!!もっと色とりどりで素敵な料理に仕上げて下さいB先生~!!!!


おまけ
●絡みについて

…お芝居の方でも思ったことですが、この公演にカチャを出す意味ってどれだけあったんだろーかとショーを見ても思いました。
私がのぞさき萌えしているからなんですけどね、どうしても「この場面、カチャが出演しなければのぞさき並びだったのかな…」とか考えてしまって。同期で共演したいっていうだいもんの夢が叶ったのは喜ばしいことですが、それはそれとして!!
だってさー、次回はのぞさきって別々の公演だし、大劇場も一本物でショーはないじゃん!?あと何回この2人の並びの作品が見られるかわからんのよ!?
私は!のぞさきが見たくて!!雪組公演のチケットを頑張って取ってるんですよ!!!(笑)

同じようにさききわ萌えしてる方なら、プロローグでカチャきわではなく、さききわの並びが見たかっただろうな~…なんて思ったり。ひらめちゃん(朝月希和)の組み替えが決まった今となっては余計に、ですよね。
スターが足りない公演であれば路線系専科を公演に参加させる意義はあると思いますが、この公演がそうだったとはどうにも思えなかった。
カチャが悪いわけではないし、東上主演もされてる方だから出番が多くなるのも分かる。
でもやっぱりモヤモヤしてしまうのはどうしようもないんだわ!!人間だもの!!

そう考えると、「ひかりふる路/SUPER VOYAGER!」の時のコマさん(沙央くらま)の使われ方ってとてもバランスが良かったのかも…。
お芝居でもショーでもしっかり存在感を示しつつ、組子の出番を奪っている印象は受けなかったんだよなぁ。特にショーなんて中詰めにも出てないんだけど、他の場面で見せ場がしっかり用意されている(+エトワールだった)から軽く扱われてるようにも見えないし、「DIAMOND SHOW TIME」から「SAILING DAY」の流れなんて本当に素晴らしかった。同じ「出航」でも見せ方の違いでこんなに対照的になるんだな~って感動したもんな。
元々雪組生だった方だから、雪組公演でご卒業っていうのも納得だったし。

願わくは、次々回の大劇場公演で雪組の爆萌えショーが見られますように…はぁ。