2021年8月13日

雪組「Fire Fiver!」感想

ゲ キ ア ツ !!!!!!!!!!!

なショーでした、最初から最後まで…いやホント、途中息ができなくなったし気付いたら汗かいてた。どういうこと。
まーとにかくドチャクソに萌えたし燃えました!!体感5分、というよりもう5秒よ。あっという間の秒速ショーです。
稲葉先生、素敵なショーを本っっっっっっ当にありがとうございました!!!好きです!!!!
というわけで、場面ごとの簡単な(?)感想というか、萌えたぎった思いをぶつけた文です。


●Jungle King(プロローグ)

まずねぇプロローグのジャングル!好きです!!
熱帯雨林っぽい少しねっとりした妖しい雰囲気から始まって、ジャングルキングのさきちゃんが登場するとリズムも曲調も激しくなって…ショーの主題歌としてはまぁ、ちょっと覚えにくいかな…?と思うけど(笑)私はめっちゃ好きです!!新たな王の誕生を祝うファンファーレ的な金管と、パーカッションのリズムがとにかく熱くてかっこいい~!!
お衣装もね~、皆が着ている真っ赤で情熱的な衣装も好きだし、さききわが着ている黒と金の羽根がいっぱいついてるお衣装も超~~好き…ゴォーージャス…なんかちょっと、「ソロモンの指輪」で水さんが着てた黒い羽根のお衣装を思い出しました(でも後で映像見返したら全然違ったwww)

ただあの黒×金のお衣装、滅茶苦茶重そうだな…とも思ったので、あの衣装のひらめちゃんを優雅にリフトするさきちゃんすっげぇな!?と思いました。
そして総踊りになったところで、あーさのお衣装が他のスターさんたちに比べて明らかにキラッキラなのがよく分かって、何かもうこの時点で泣きそうになりました。ああ~あーさが二番手さんのお衣装着てるよ~って思って、何か感極まっちゃって…早いよ…!!(笑)
まぁでもそれ言ったら、初日は冒頭でさきちゃんが登場した時点で「(´;ω;`)ブワッ」て来ましたけどね…!ひゃーさきちゃんがトップさんだよぉぉぉ…!!と思ったら感無量ですわ…ウッ…!!

プロローグから滅茶苦茶熱くて激しいので出演者の方々は大変だと思いますが、「ファイヤー!!祭じゃー!!」という熱(伝われ)がさききわの大劇場お披露目をお祝いしている感じもあって、エネルギッシュで素敵なプロローグだったなと思います!


●Jungle Opera

初日前に歌劇8月号の座談会を先に読んで、「ジャングルのオペラハウスってなんやねん??」と思ってましたが…たしかに、オペラハウスでした(笑)
モーツァルトの「ドン・ジョヴァンニ」をモチーフにしたコミカルで華やかな場面で、あーさのちょっと間抜けな色男ぶりと、彼を奪い合う娘役さんたち(+α)のやり取りが楽しかったな~!!娘役さんたちはお姉さまチーム(ドンナ)とお嬢さんチーム(フィリア)に分かれていたけど、必ずしも上級生がドンナではなかったりするのもちょっと面白かったですw
あとこの場面の初めにあーさが「♪私は神に選ばれし男~」みたいなことを歌うのを聞いたら、「1789」のアルトワ伯も思いだしてしまって…(笑)こういうナルシスティックでちょっとアホっぽいキャラ、好きなんですよねぇ…あーさの美貌ならモテるのも分かりみしかないしさ…髪型はちょっと、その、だいぶ、個性的だけど(そこがまた可愛いよ!)

そしてオチとして?いや、真打としてとして?登場するプリマドンナのにわさんがまた面白くって!!www
にわさんがスカートをたくしあげて爆走するところで足元が見えるんだけど、靴下の色がマチネ・ソワレで違っているのもオシャレだな~と思いました(笑)たしかマチネがパステルカラーの緑とピンクのボーダー、ソワレは濃いめの緑と黒のボーダー柄だった気がする…違ってたらすみません!
にしても、まさかにわさんとあーさのキスシーンを見る日が来るとはなぁ…思いませんでしたね!!(笑)


●Concrete Jungle

ショーの情報がちらほら出始めた時から、めっちゃくちゃ楽しみにしていた場面でした!!
さきちゃん率いる雪組の男役たちがスーツにハット姿で、ジャズナンバーに合わせて踊るなんてもう絶対絶対かっこいいに決まってますやん…しかも振付が三井先生だなんてもう、鬼に金棒、天下無双すぎますやん…見る前から自分が呼吸困難になるのが分かるわよ、こんなん!!(笑)
あーん稲葉先生、スーツ群舞の場面を作って下さって本当にありがとうございます!!!

というわけでもう音楽が流れ始めた瞬間からドキドキして、後方セットの階段にゴールドのスーツを着たさきちゃんが現れた瞬間にはもうテンションマックスで弾け飛びそうになってました。脳が。
いやもうだって出てきただけでかっっっっっっこいい…!!!そこにいるだけでかっこいいのに踊り始めると更に更にかっこいいんだよ~~~勘弁して欲しい!!!!

ただこの場面、ちょっと残念に思っていたのが「あーさはこの場面に出ないんだろうな」ということ。
座談会の中で出てきた
・直前があーさメインの場面であること
・さきちゃんの「あーさが女性に囲まれた(ドン・ジョヴァンニの場面のこと)後でこちらは男祭で!」という話しぶり
から、そう思っていたんですよ。
さきちゃんとあーさがスーツ姿で並んでカッコ良く踊る場面を見たかったから、そこはちょっと残念だなぁって。

…そしたらさーーー!!??
スーツの場面が始まって少し経ってから、下手から颯爽と歩いて来るイケメンがいるじゃあないですか!!!!

そう!!
朝美の!!!!
絢さんですよ!!!!!

え、あーさも!?この場面に途中参加なの!?早変わりすごいね!!??
と内心動揺しまくっていたら、まるで「遅れて悪い」と言うかのように群舞に合流したあーさが、さきちゃんと組んで踊り始めたんですけど……。

は………………………???????

ちょ、ま、本当に、意味が分からない。待って待ってプリーズ?
何で、この遅れてきたイケメン、当り前みたいにさきちゃんと組んで踊ってんねん???
はい、何故なら二番手スターだからです!!ヒュウッッッッッ!!!!!

もうねぇ、頭の中がパニックよ!!観劇前にプログラムチェックをしなかったので、マジでこの場面にあーさは出ないと思っていたんです!!
それが!出てきた上に!!さきちゃんとペアダンスを踊ってる!?は!?私をころす気なんです!!??というかしんだ!!頭の中で「お前はもう死んでいる(CV.神谷明さん)」って声が聞こえたわ!!!!!
いやもうめっちゃカッコ良かったし萌えたぎった…男役×男役の、スマートでストイックな雰囲気の中で大人の色香が漂うような、そういうダンスが本当に大好きなので…それをさきあさで、いきなり見せてもらえるとは思わなかったよぉぉ…!!
稲葉先生本当に本当にありがとうございます!!!

だってのぞさきの時はさぁ、男役同士でショーで組んで踊る場面って本当に全然無くてさ…よ~~~やく「シルクロード」の大世界で滑り込みギリギリセーフ!!みたいな感じだったのに!(それもすっごく短い時間だった)(私には永遠の15秒でしたけどね!)
それがいきなり、お披露目公演でガッツリ二人が組んで踊る場面を見られるなんて思ってなかったんだよ…CHの方も関係性てんこ盛りのスタートダッシュを切ったってのに、ショーの方も初っ端から凄いよぉぉ…興奮しすぎてしぬ。まだ中詰も見ていないのに(笑)

そんなわけで、さきあさのペアダンスに大興奮して思考回路がショートした末に、銀橋にずらっと並んだ男役の皆さんがあまりにもカッコ良くてまた頭が沸騰し、滅茶苦茶楽しかったけど記憶が吹っ飛びまくる場面でございました。
本当に興奮しすぎて「とにかく最高だった!!!!!」ということしか覚えていないから、早く円盤が欲しい…(笑)


●Arabesque

男役のスーツ祭に息も絶え絶え…と呆然としているうちに始まる中詰!
こちらもスパニッシュなので情熱的なんだけど、お衣装の色味は落ち着いたトーンだったので皆さんシックな色気があって素敵だったなぁ!
男役さんは黒の上下にサッシュの赤が差し色で、こちらは定番という感じだったけど。娘役さんのスパニッシュドレスが上品なインディゴブルーで、その上に黒いボレロをはおり、大きな花の髪飾りとサッシュは赤、という組み合わせがとっても素敵でした!!インディゴ×暗めの赤の組み合わせって合うんだな~と勉強にもなりましたわ。
幕開きがひらめちゃん率いる娘役さんたちの群舞っていう構成も素敵だったなぁ~!場面ごとにパッと色が変わるショーが好きなので、スーツ男役群舞⇒スパニッシュ娘役群舞って流れもとても好きです。

それと、この場面で使われているファリャの「火祭りの踊り」は、元々好きな曲だったんですがますます好きになりました!狂詩曲「スペイン」とのミックスアレンジもすごく素敵だったし、ショーのテーマと場面にきちんと合う選曲がまたいいなぁと。偉そうな言い方になっちゃって恐縮なんですが、稲葉先生がショーで選曲するクラシック音楽ってセンスがいいなぁと思います。
元がクラシック音楽だから著作権に引っかかて音源差し替えになる…という心配があまりないところも好き(笑)

で、盛り上がったところでマタドール姿の!さきちゃんが!!ご登場!!!ひぃぃぃぃ白マタドール様よー!!!!!(白目)
さきちゃんはスタイルがいいからさぁ、何を着ても似合っちゃうんだけど…その中でも、スーツ、タキシード、マタドールは三強だと思うんですよ…(あ、黒燕尾は別格で…)(笑)
「ル・ポァゾン」の時のマタドールもめちゃんこ好きだったけど、今回のマタドールもめっちゃカッコ良かったよ~!!
あ、でも「SUPER VOYAGER!」の時の黒マタドールもめちゃめちゃ好きなので、いつかまた黒バージョンも見たいです!!強欲!!


●Arabesque Rockette

中詰めが終わると、いよいよ今回のショーの目玉であるさきちゃんを中心とした71人でのロケット!!もー本当に見どころがてんこもりすぎるショーだぜ!!
まずは下級生の子たちが、ゴージャスな金×ピンクのダルマ衣装にコルドベスハットという華やかな姿で出てきて踊りだすんですが…かせきょー君がきたァーーーー!!!!!!
一人ダーッと飛び出してきてセンターで華麗に踊りだすのを見て「え、もしかしてかせきょー君?」と思ったらやっぱりそうでした。ヒェーーーすごい、もうどんだけ期待のホープやねん…いやでも分かる、かせきょー君が本当に凄いってのは「ほんまほ」の時に目の当たりにしたのでよく分かるよ!!何ならCH本公演でも「主な配役」に入ってくるかも?と思っていたくらいだし。
本当に期待の新人だなぁ、と改めて思ったので抜擢のプレッシャーに負けずに今後も頑張って欲しい…!!

で、若手のダンスが一段落したところでやっぱり金×ピンクのお衣装を着たさきちゃんが登場するんですが。その時ずらっと左右に並んで迎える下級生たちの、一番さきちゃんに近い場所でお迎えしてるのもかせきょー君よね?(多分、違ってたらすみません)
尊敬しているというさきちゃんのトップお披露目公演で、こんなに近くでお迎えできるって…かせきょー君も嬉しいだろうなぁ…と勝手に胸がいっぱいになりました。本当に、憧れは道しるべだよね…じわ~…。

そうこうしているうちに上手・下手からどんどんアラベスクの組子が出てくるので、上級生探しを始めるものの…何しろ人数が多いし、動きも速いし、ハットもかぶってるから難易度が高い!!高難易度の動画版「ウォーリーを探せ」かよ!?と思いつつ、何人かは見つけられてニヨニヨさせて頂きました(笑)
で、ロケットの前に色んなフォーメーションでさきちゃんとアラベスクの子たちが踊って、さきちゃんとアラベスクのひらめちゃんも組んで踊ったりするんです、が。
…そんな二人を見つめる人物が、下手に一人…あ!あれは!!

アラベスクのあぁーーーーさだ!!!!!!!wwwwwww

ちょっと細かい部分うろ覚えですが…あーさが一旦下手にはけるかに見せかけて立ち止まり、くるりと振り返って戻ってくるやいなや、さききわの間に割って入るという。で、そのままひらめちゃんからさきちゃんを略奪愛(笑)すると、さきあさでデュエダン?し始めるっていう…は、はああああああ!!!???
しかもあの、ひらめちゃんと楽しそうに踊っていたさきちゃんがね、あーさが割って入って来た時「え!?」ってびっくりした顔はするんだけど、強引に絡んでくるあーさに「しょうがないなぁ」って感じでふっと笑って一緒に踊りだすんですよ…イチャイチャしながら…え、何これは…マクキャロ…?????

この瞬間、私の魂はマクキャロの銀河へと旅立った………。

いや~本当に、何度びっくりさせられるんだこの公演!?命がいくつあっても足りんわい!!!
マクキャロ沼にずっぶずぶに浸かっている身(現在進行形)として、「いつかショーのひと場面とかで、あーさが女役でさきちゃんとまた絡んでくれたら嬉しいな~」とは思っていました。思っていましたけど、も。
いきなり初っ端で来るとは思ってなかったんだってば……。
男役同士で踊るさきあさも、男役と女役として踊るさきあさも、どっちも観られるショーって私得が凄過ぎるんですけど…え、そんなに前世で徳を積んでたのかな、私???

稲葉先生が「ロケットでさきちゃんの美脚を見せるか否か本当に悩んで、劇団中の色んな人に聞いて。でもやっぱりお披露目だし、さきちゃんは男役で一人ドンといてもらうことにした」と座談会でお話しされているのを読んだ時、「あーでもさきちゃんの超絶足長ダルマも見てみたかったけどな~!!」と思ったんですよ。滅多に見られるものではないですし。
でも、実際に見てみて、さきちゃんが男役で良かったー!!!!!ってめちゃめちゃ思いました。じゃなきゃあんなマクキャロっぽい絡みは見られなかったもん~!!!
もう稲葉先生に何度感謝しても足りない…今からでもお中元送った方がいい???

しかし、さききわの間に割って入るあーさってお芝居の方でも観たばかりなのに、ショーの方でもまた観られるとはねぇ…しかもこっちはさきちゃん狙いっていう(笑)
で、そんなこんなで71人ロケットになっていくわけですが…もー、人数が多すぎてやっぱり目が足りませんでしたwww
だってまずさぁ、トップのさきちゃんがセンターでロケットボーイって時点で凄いじゃん!?この方そもそも、下級生時代もロケットに参加した回数って少なかったはずですよね!?それがトップになってロケットやってるの、凄ない!?
で、さきちゃんの両サイドにはひらめちゃんとあーさがいて。3人とも下級生時代はそれぞれ別の組にいたし、同期でもないから一緒にロケットをしたことなんてないじゃない。それがさー!今この場で3人並んで手をつないでロケットしてるの!!凄ない!?
なのでまぁ、誰がどこにいるかを探すのは半ば諦めつつ、さききわあさの並びを楽しませて頂きましたわ~!!楽しかった!!

稲葉先生は、お芝居目当てで初めて宝塚を観る方も多いだろうからと大人数でのロケットを企画されたそうだけど、初めての方から長年のファンの方まで楽しめる場面だったんじゃないかなと思います。
とにかく華やかなのもあるし、一つ前の公演まではロケットの人数も少なくて寂しかったからさ。組子のほぼ全員が揃ってロケットをするって、新生雪組のお祝いとしてもすごく素敵な場面だったと思います!!

…そして、ロケットが終わったあとのエイトシャルマン的な場面で、男役スターたちが次々とさきちゃんに絡んでいく中、がっつり足を絡ませていたあーさにまたニヨニヨしましたwww


●Fire Bird

一転、しっとりとした場面。ひたすらに熱い場面が続くショーの中で、ちょっとホッとできるような、でも切なくて美しい場面ですね。
元々この場面の語り部(歌手)はじゅんこさんだったみたいですが、あすくんになったんですね。じゅんこさんの歌も大好きなのでやっぱりちょっと残念ではあるものの、代役があすくんになったのは嬉しい~!!あすくんの優しく、温かく、情感豊かな歌声のお陰で、とっても素敵な場面になっていたと思います。
あやなとひらめちゃんがカップル役というのもちょっと新鮮な組み合わせで面白かったし、しっとりと踊る二人と抒情的な場面の雰囲気がとても良かったです。

そして、ひらめちゃんが儚い命を散らし…たところへ火の鳥さきちゃんが登場!!衣装が凄い!!!
そこへどんどん炎の組子たちが登場してきて、最後には雪組生全員で炎の翼になり、新しい世界へはばたく…と、また壮大だなー!!本当によくこんなに盛り込んだな!?ってくらい盛り盛りゴージャスなショーですよね、Fire Fever!でも盛大にお披露目をお祝いしてもらえるのは本当に嬉しい!!!

この場面では退団者の方々が前に出て踊るところもあって、晴れやかな笑顔で踊る皆の顔を見ていたら私の胸も熱くなったよ…。
あゆみさん、たっちー、エミリちゃん、りさちゃん、すずなちゃん、もっちー…みんな退団してしまうんだなぁと思うと改めて寂しくなってしまったけど、この公演が6人にとって最高に幸せな退団公演であることを、そして千穐楽まで完走できることを心から祈っています…!!


●New Fire

あがちんを中心にした若手だけのダンスシーンはもう、皆はじけまくってました!!滅茶苦茶ハードなショーの終盤とは思えないくらいパワフル!!これが…若さか…(笑)
全員で踊る場面はエネルギッシュでカッコ良かったし、2~3人で踊る見せ場がそれぞれにあるのもいいなぁと思いました。
そして中心で踊ってるあがちんのダンスはやっぱり凄い~!!あがちんのダンスはジャンプがかっこいいなぁといつも思うのですが、今回も全身のバネと跳躍力をいかして踊りまくってらっしゃいました。
え…これ、本当にショーの終盤の場面…???ひ~~凄すぎる…!!
ただダンスが激しいからか、衣装の羽根が結構落っこちちゃうみたいでちょっと心配になりました。踏んづけて滑って怪我とか、万が一でもあったら怖いからさ…何かしら対策が取られるといいなぁ。
そしてこの場面でもかせきょー君の存在感は凄かったです。ひ~本当に、恐ろしい子…!!(月影先生の顔で)


●Finale

New Fireの子たちが踊っている後ろで、さきちゃんと娘役さんたちが大階段でスタンバイしてるのが見えるから始まる前からソワソワしちゃったフィナーレ(笑)
で、さきちゃんが娘役さんたちが踊る中で、娘役さんが一人ずつさきちゃんに絡んでいくところがあるんですけど。
まずみちるちゃんと踊っている所でグッと来て、次にりさちゃんと踊るので更にグッと来て、最後にあゆみさんと踊るのを見たらもう、感情が大爆発ですわ…ウウォオォォォありがとう、ありがとうございます…組替え・退団前にさきちゃんと組んで踊る3人が見られて本当に嬉しかったです!!
これ多分、千穐楽に見たら号泣だと思うわ…ははは…。

その後入れ替わりで男役さんたちが大階段を降りてきて今度は男役群舞になっていくんですがー。
大階段の中央でさぁ、さきあさが!二人で踊ってるのが!!もう眩しくて!!!
さきちゃんもあーさも、ここまで来たんだなぁ…ともう何度目か分からない胸熱大フィーバーですわ…男役スターさんは特にさ、一つ一つ階段を上っていく姿を見守っているような感じがあるからさ。ホント、感慨深くなっちゃいますね…うっグスッ!!

さききわのデュエダンは、お衣装も振付もちょっと変わっているというか、今まであまり見たことのない感じが新鮮でとても素敵でした!!
デュエダンの音楽って色んなジャンルの既存の曲をアレンジして使うことが多いから、太田先生のオリジナル書き下ろし曲でってのも凄いなーと!!お二人の歌もダンスも「これぞ宝塚」というロマンチックさに溢れていて、キラキラしていて素敵だったなぁ…大劇場お披露目、改めて本当におめでとうございます!!

ただお衣装が多分あれ、絡まりやすいんだろうな…キラキラしていてとっても綺麗なお衣装なんですけど、ちょっとした動きでラメ部分とかが引っかかってしまうのか、衣装さばきも大変そうでした。1回、ひらめちゃんのスカートがさきちゃんのお衣装に引っかかっちゃったのを見てドキッとしましたが、二人が並んでターンして一旦離れた時にはもう解決していたのでさすがだなー!!と思ったよ。

そして、あっという間にパレード…。
初日、二番手羽根を背負って大階段の上に立つあーさの姿が見えた瞬間に「良かったー!!!!おめでとうございます!!!!!」という気持ちで胸がいっぱいになりました。いや、ここまでのご活躍を見れば二番手になったんだって!分かってますけど!!でも羽根を見るまでは安心できないみたいな気持ちがやっぱりあったからさ…!!本当に嬉しかったし、ホッとしました!!!
そして最後の最後に一際大きな羽根を背負って、組子全員に迎えられながら大階段を降りてくるさきちゃん…何度でも言います、本当に本当におめでとうございます。あの一生に一度の瞬間に立ち会えたこと、客席から拍手でお祝いの気持ちを届けられたことは、私の一生の宝物です。おめでとうございます、そして最高に素敵な笑顔をありがとうございました!!!

しかしあれだ。
最後の銀橋でさ、トップ&二番手とトップ&トップ娘役がお辞儀し合うじゃないですか。
あれね、本当に大好きなんです。どの組のパレードでも、お互いへの敬意が伝わってきて最高に心ときめく瞬間なの。
だからね、さきあさとさききわが初めて銀橋でお辞儀をし合う瞬間を、それはそれは楽しみにしてたんです。そしたら、

さきあさ、お互いへのお辞儀せず。

えっ、そんなことってある!!!!!?????wwwww
初日は1階下手端っこにいたので、二人が何をしてたんだか全然見えなかったんですが、とにかくお辞儀はしなかった。そして、二人がお辞儀しなかったことに動揺して、さききわのお辞儀をちゃんと見損ねるという…。
え、ええーーーー!!!!????そんなことって、ある!?(笑)
何かもう最後の最後までさきあさに振り回されたショーでございました…なんてこった!超楽しかったけど!!


翌日、センター付近の席で観て、さきあさが花火みたいなシャンシャンの棒をお互いにくっつけ合わせていたことがようやく分かりました。お互いにめっちゃ良い笑顔で「ウェーイ!!」って感じでそりゃもう楽しそうに。
え、何この人たち、手持ち花火で遊ぶ小学生みたいなことをしていたの!?銀橋で!?お辞儀もせずに!!??

可愛いかよ!!!!!!!!!(頭を抱える)

はー…あかん…さきあさ沼がますます深まる音が聞こえるわ…(ズブズブズブ…)
というショーの感想でした!思いが溢れすぎて超長文になりましたが、読んで下さった方ありがとうございましたー!!

2021年8月12日

雪組「CITY HUNTER」キャスト別感想

※作品全体の感想は前の記事に書いております。


☆冴羽獠@彩風咲奈

まずは大劇場でのトップお披露目!!おめでとう!!!ございます!!!!!一ファンとして、さきちゃんが宝塚大劇場にトップスターとして立つ初日を拝めたこと、本当に本当に嬉しいです!!!おめでと~!!!!!!!
…だがしかし、初めて宝塚で好きになったスターさんが、自分が幼い頃に心ときめかせていたキャラクターを…それもあの冴羽獠を演じる日が来ようとは…更に更にそれがトップお披露目公演となろうとは…。
「るろうに剣心」を観劇して「斎藤一役の人、カッコ良かったな~!!」と呑気に思っていた5年前の自分に教えてあげたい。いや、教えたところで「うそでしょー!?」と大爆笑するだけだろうけど(笑)

でもね~~~…実際に観劇するまで、本当に複雑な気分だったんですよ。
冴羽獠というキャラクターが元々大好きで、アニメで獠を演じられていた神谷明さんも大好きで。そして神谷さんが、とても深い愛情を冴羽獠というキャラクターに注いで来られたことも存じ上げていて(ご自身が代表を務める事務所の名前を「冴羽商事」にしていたり、2019年公開の劇場版アニメでは20年ぶりに冴羽獠を演じるために1年かけて声の準備をされていたり、とかね)。
そんな「神谷明さんの冴羽獠」に長年ときめいてきた自分が、神谷さん以外の獠を受け入れられるのか?というのが本当に自分でも分からなかったんですよ。
フランスの実写映画は海外作品というのもあって、完全に割り切って楽しめたんだけどもさ(笑)

「さきちゃんの大事な大事なお披露目公演、是が非でも応援したい!!」という気持ちと、「女性が演じる宝塚版冴羽獠を、自分は受け入れられるのか??」という気持ちの間でグワングワン揺れながら、迎えた8月7日。
幕が開いて、スポットライトを浴びながら舞台に登場したさきちゃんは……冴羽獠でした。
本当に、腰を抜かしそうなほど、冴羽獠でした。
勿論、低い声を出していてもやっぱり女性だし、腕も体も細いんだけど…立ち姿、歩き方、アクションシーンでの機敏さとクールさ、美女にデレデレしている情けない顔から一流のスイーパーの顔になる時の切り替えの早さ、そして人間としての優しさと温かさ。もう全部が私が大好きな冴羽獠だったんですよ…!!え、すごない!?すごいな!!??
さきちゃんが公演特集のインタビュー中で「稽古期間中、家では漫画を読み、アニメを必ず1日1話見るようにしています」とコメントしていたけども…冴羽獠という役に真剣に向き合って、原作漫画やアニメのイメージも大切にしながら役作りをされてきたのがとてもよく分かって、もうそれだけで「冴羽獠を演じて下さってありがとうございます!!!!!」という気持ちになりました。
私はさきちゃんファンだからさ~~贔屓目はあると思うんだけど…宝塚版冴羽獠を演じてくれたのがさきちゃんで、本当に良かったよぉ~!!!!!

そしてタカニュの稽古場情報で、「『CITY HUNTER』といえばこの曲!という曲も歌います」って話があったので「Get Wild」は絶対歌うだろうな~!!と期待していたんですが。
まさか!!「STILL LOVE HER」まで聴けるとは!!!思っておりませんでした!!!!!超~~~嬉しかった!!!!!
「CITY HUNTER」のアニメで一番有名な曲は「Get Wild」なんだけど、同じTMNが歌っていた「STILL LOVE HER」も名曲として名高いのですよ…私も大好きな曲なので、あれをさきちゃんがソロで、しかも銀橋で歌うのを見た瞬間、興奮で頭が弾け飛ぶかと思いました。場面としては切ないシーンなんだけど、もう頭は大フィーバーですよね…だって嬉しかったんだもの~!!さきちゃんの歌も凄く良かったなぁ…元々アニメの曲とは思えないくらい、歌詞も場面にぴったりハマっていたし。
そして「Get Wild」の方もめっちゃカッコ良かった~!!まさか前半で歌うとは思っていなかったけど(笑)振付がめっちゃカッコ良くて、ジャケット脱ごうとする振りのところで毎回頭がパーンッ!!しました。うう、あれを観るためだけでも何度でも劇場に通いたい…。

お衣装も、原作でもお馴染みのジャケットスタイル(色は違うけど)や、ダボっとしたコート姿だけでなく、ラストシーンではビシッとフォーマルを着てくれてたのもすごく嬉しかったしカッコ良かったよ~!!
色んな意味で、「今まで見たことがない彩風咲奈」の姿に沢山の新しい発見やときめきがあって、ますますさきちゃんが好きになりました。そしてこれからますます進化していくであろう姿も楽しみでありません!!
次に拝めるのは東京公演、ワクドキしながら関東でお待ちしております!!


☆槇村香@朝月希和

ひらめちゃんも雪組トップ娘役としての大劇場お披露目、本当におめでとうございます!!!!!!!!!
演目にもドキドキしていたけど(笑)何より社会情勢的な不安が大きかったので…さききわお披露目公演の幕が無事に開いたことに、心からホッとしました。

…で、ひらめちゃんが演じた香についてなんですけども。
うーーーーーーんごめんなさい、彼女を悪く言うつもりは全然全く毛頭無いんだけど、私には最後までひらめちゃんが槇村香には見えませんでした。
ひらめちゃんが香という役に全力で挑んで、滅茶苦茶頑張ってくれていたことはとても良く伝わってきたんですよ!宝塚のトップ娘役が、ショートカットにブルゾン&ジーンズ姿で、トップさんをハンマーで殴る女の子を演じるなんておそらく前代未聞でしょう。そんなちょっと(?)とんでもない役を、活き活きと、それでいて可愛らしく演じていたひらめちゃんは凄いと思う。

でも、やっぱり私が思う香のイメージとは違ったんだよなぁぁ~~ぁぁ~~~……まぁ、脚本のせいもあるんですけどね。
終盤のストーリー展開についてもだけど、香の口調もイメージと違ってさ。香って、見た目はボーイッシュでイケメンと間違われたりもするけど、口調はそこまで男っぽくないと思うんだよなぁ。「おれ」という一人称も原作初期に使っていただけで、基本的には「あたし」だったし。ひらめちゃんの香が「おれ」と言うたびに、「香ってこんなキャラだった??」という違和感がすごくてモヤモヤしちゃったのよね…。
原作を知らずに見れば、こんなにモヤモヤすることも無かったかもしれないんだけど…私はヅカファンになるよりずっと前から「CITY HUNTER」ファンだからさぁ…そこはもうしょうがない。

あーやっぱり私は、ひらめちゃんにヒロインとして「CITY HUNTER」に出て頂くなら「依頼人の美女」として登場して欲しかった…!
で、さきちゃん演じる獠と淡いロマンスをはぐくむ姿が見たかったよ…今回で言えば、アルマ王女的な役どころで、宝塚の娘役らしいロマンスが見たかった…だってそういう、たおやかなひらめちゃんの方が好きなんだもん…。
ただまぁそうなっちゃうと、宝塚版の香の扱いをどうするかが難しくなるからなぁ…うーんナントモカントモ。
とにもかくにも、次の大劇場公演でまた素敵なひらめちゃんに会えたら嬉しいなと思います。


☆ミック・エンジェル@朝美絢

まずは二番手男役就任(って言い方でいいか分からんけど)、本当に本当におめでとうございます!!!!!!!
さきちゃんがトップになる時、二番手はあーさであって欲しいとずっと(それこそワンスでさきあさをこじらせる前から)思っていたから本当に本当に嬉しい…うう、おめでとう!!そしてありがとう…!!!!!

しかし、さきあさがトップ・二番手として演じる初っ端の関係性が「元相棒で、親友で、仕事の面でも恋愛面でもライバル」という、牛・豚・鶏のミックスグリル盛り合わせプレートみたいになるとは思わなかったわ…最初からてんこ盛りか!!ありがとう、全部好きです!!!(笑)
ミックも原作よりおちゃらけているというか…「ちょっとおかしな日本語を使う変わったアメリカ人」キャラに変わってたけど、これはこれでありだな~と観ていて楽しかったです!何よりもう、はっちゃけてるあーさがめっちゃ楽しそうで!!(笑)
サリナに抱き着こうとして避けられた流れで何故か筋トレを始めたり…この辺ちょっと、「20世紀号に乗って」の時にひたすら筋トレしていたブルースさきちゃんを思い出しましたwww
ショーパブ「ねこまんま」の場面も、ホステスちゃんたちにデレデレしっぱなしのさきあさって新鮮だったし、可愛かったなぁ~w

獠とミックは似た者同士の親友だけど、パートナーへの接し方の違いがハッキリ出ていたのも良かったです。
ただ、これは脚本のせいだけど、ミックが何で香に惚れているのかが全然分からなかったのが勿体ないな~と思いました。「WONDER LAND」のナンバーで、最後に獠と香の間に割って入るミックがめっちゃカッコ良かったから余計にそう思う。

そしてミックは終盤が本当~に美味しいポジションだったよね~!!Wスパイって何!?かっこよすぎない!?
しかも海原の指示で獠を殺そうとしていると見せかけて、獠が海原を撃つ手助けをするって何あれ、カッコ良すぎでしょ…獠とのあの息の合ったコンビネーションぶりとか、や、やめて~!!そういうの萌えたぎっちゃうから勘弁してくれぇ~!!!!!(笑)

結局当て馬で終わってしまうポジションだけど(原作では最後に恋人ができるけど、さすがにそこまではねじ込まれなかったw)、めちゃくちゃカッコ良くて情に厚い、とても魅力的なミック・エンジェルでした!
しかしあのストライプのスーツは…センスもちょっと…と思うし、スイーパーなのに目立ちすぎだと思うから、アメリカに帰ったら新しいスーツを新調してほしいなと思います。NYの五番街とかでさ(笑)


☆槇村 秀幸@綾凰華

まずビジュアルの作り込みが凄い!!ポスター画像の時から凄かったけど、舞台に立っても100%マジ槇村…!!!
どこかもっさりしたビジュアルなのに、一たび舞えばキレッキレに踊る槇村!!(笑)
すごい、すごいぞあやな~~!!!

槇村はストーリー上、序盤でどうしたって死んでしまうので出番が滅茶苦茶少なくなってしまうのでは…と観劇前はちょっと心配だったのですが。
どっこいそこは宝塚、狂言回し的に登場したり、亡霊として登場したり、バックダンサー(笑)としても大活躍してたり…直接他のキャラクターと絡む機会は少ないけど、しっかり存在感のある役どころになっていたし、槇村の優しい雰囲気とあやなの柔らかい雰囲気がマッチして凄くハマってたと思います。サングラスのせいでお顔がよく分からなくなっちゃうのは勿体ないんだけど、原作のビジュアルがまんまあんな感じなのでそこはしょうがないね…。

槇村も終盤で解釈違いのキャラになってしまったのが残念なんですが、あやなの槇村は凄く良かったです!!
「ヴェネツィアの紋章」でさきちゃんと親友役をやったのが上手く活きてたんじゃないかな。獠との信頼関係もすごく自然な感じで良かった思います。
惜しかったのは、殺されてしまった時の獠とのやり取りが無かったこと。原作のあの、槇村の亡骸を抱きとめながら亡き友のための復讐を誓う獠がめっちゃカッコ良くて好きなので、舞台でも見たかったんだよね。うーん、そこがちょっと残念だったな!


☆海坊主@縣千

待って、マジで海坊主なんですけど。

えええええ~~~凄い!!そりゃ頭はスキンヘッドじゃなくてバンダナだし、筋骨隆々とした大男ではないけれども。
でも歩き方も、身のこなしも、しゃべり方も、全てに海坊主らしさが出ていました!!ちょっと前まで世界一可愛い犬(ほんまほのモプシー)だったのに…!!!!!すごい~~あがちん凄過ぎるよ~~!!!!!!!!

獠との関係や、美樹さんとの関係もきちんと描かれていたし、海坊主が一番原作通りのキャラクターだった気がする(笑)
終盤、アーミー服を着て獠と一緒にユニオン・テオーペへ乗り込むところなんか本当に海坊主すぎた。補正をしているにしても、完全に体形まで海坊主でした。す、すごすぎる…。

一方で、喫茶「キャッツ・アイ」のマスターをしている時は本当に可愛くてさ~!!!あのだっさいピンクのエプロンがまた最高でwww
お皿を拭いてるだけなのに割っちゃうところとか、ネコが苦手なネタとか、すごくベタなんだけど面白かったし、あがちんの海ちゃんにはいっぱい笑わせてもらいました!ありがと~、とっても楽しかったよ!!
最後の最後でああいう形で顔出しがあるのも素敵だったな!サングラスが海坊主のトレードマークとはいえ、あんなにかっこいい男役スターさんが最初から最後まで素顔を出さないってやっぱり勿体ないし。
さき獠ちゃんの「お前実はキラキラ宝塚系だったのか!!」という台詞も良かったし、本当にめっちゃキラキラなメイクをしていたあがちんも可愛かったです!!

そしてそんなあがちんが、新公では獠を演じるというのも楽しみでなりません!!
あがちんの獠ちゃんもきっとかっこいいんだろうな~ワクワク!!


☆野上冴子@彩みちる

待って、マジで冴子なんですけど。

もうね、みちる冴子が出てきた瞬間、心の中で「冴子タンキターーーーー!!!!!!」とお祭状態ですよワッショイワッショイ!!
ビジュアルから立ち姿から口調から、もう完璧な冴子でした…いや~びっくりしたァァァ…!!
みちるちゃんは大好きだけど、ああいう「大人の色っぽい女性」のイメージはあまり無かったので…冴子役は合わないかもしれないなぁとちょっぴり思っていたんですよ。
…本当に申し訳ありませんでした、1000%マジ冴子様でいらっしゃいました。
スリットの入ったタイトスカートの下にナイフを仕込んだガーターベルトを付けているところも最高…そう、冴子といえばナイフだもんねー!!
獠ちゃんに色仕掛で迫って無理難題を押し付ける時も、色気はあっても下品な感じはしなくて凄く良かったなぁ~!

そしてさきちゃんとのデュエットナンバーがあったのも凄~く嬉しかった…曲も振付も可愛くて、最後はみちるちゃんの方がさきちゃんをリードしているようなポージングになるのもキュンとしたよ~!!
獠と冴子の関係性もよく伝わって来たし、組替えを控えているみちるちゃんが、お芝居でさきちゃんとしっかり絡む役どころだったのも改めて嬉しくて…うっ、寂しいけど、良かったなぁ…。

子役から大人っぽい女性までしっかり演じ分けられる、芝居上手なみちるちゃんがいなくなってしまうのはすごく寂しいし痛手だなぁ…と思うけど、月組さんでもきっと素敵に輝いている姿を見られると信じているので!月組に行っても応援するからね…!!
でもそれまでは、みちるちゃんの犬…じゃない、冴子たんの犬になるさき獠ちゃんの姿にニヤニヤさせてもらおうと思います!!(笑)


☆アルマ・ダヤン@夢白あや

ぷ、プリンセーーースッ!!!!!!!!好きです!!!!!!!!

はぁ、はぁ、ちょっと興奮しすぎた…夢白ちゃんのアルマ王女、どストライクで好みでした!超~可愛かった!!
配役が出た時に、原作通りの設定で考えていたので役の比重的に…どうなん??とちょっと疑問だったんですが、その辺はまるっと設定が変更されていたのね…なるほどですね…。
サリナの設定変更はモヤッとするというかもう気の毒なんですけど…アルマ王女の方は良かったと思います。だってときめいちゃったんだもん(笑)
まぁ、アルマ王女をサブヒロインにするために、サリナもああいう役どころになっちゃったんだろうけどねぇ…ホント、だったら最初から名前を変えて別キャラクターとして出せばよかったのに、ブツブツ…(笑)

幼い頃に獠から貰ったペンダントを大切にしている、という設定も良かったんだけど、私がズキュンッ!!と来たのは、誘拐されたと偽って二人でデートした「ローマの休日」みたいな場面。
獠と夢を語り合うアルマ王女が、「目を閉じてください」とお願いして獠に不意打ちのキスをするところのね、背伸びしてる足元!あれ!!最高だった!!!あれこそがキュン♡の神髄ですよ!!!!お姫様が精一杯の勇気で背伸びしている、あの感じ!!!!!
っかーーーーたまらん…最高だ…私はああいうのがたまらなく好きなんだ…本当にあの場面をありがとうヨシマサ…そこだけは本当にお礼が言いたい…そこだけは…(笑)

あと、さきちゃんとのデュエットがすごく綺麗なハーモニーだったのも新発見で、びっくりしました。
夢白ちゃんは歌声も綺麗なのは知っていたけれど、さきちゃんと声質が合うのかな?とっても素敵なデュエットだったので、またいつかさきちゃんと一緒に歌って欲しいなぁ…。
夢白ちゃんの今後のご活躍をますます楽しみにしております!!


と、ここまで書いて大分疲れたので(笑)以下箇条書きでざっくりと~。

●はっちさんの海原、途中からのキャスト変更とは思えないくらいハマっていたし渋カッコ良かった~!!じゅんこさんの海原も楽しみだったのでキャスト変更は残念だったんだけど、後任がはっちさんで本当に良かったです。さきちゃんとの銀橋でのお芝居や歌もすごく迫力があって、もうさすがでございました…本当にありがとうございました!!

●まなはるのジェネラル、銀髪でいかにも悪役!!って感じなんですけど。全員でダンスを踊るオープニングナンバーで、マシンガンが見えてしまわないようにマントの裾を持ちながらターンする姿にキュンとしました。ネタバレ回避のためにちょっとおしとやかに踊るジェネラル、とっても素敵です。

●オリキャラの政を演じているしゅわっちがもう、可愛くて愛おしくて…!!!!あのチンピラファッションも、ひまりちゃんの葉子に振り回されているというか一人で空回りしているところも可愛くて…!!キャッツ・アイであがちん海坊主と一緒にお客さんに絡む…いや、接客するところも大好き!!葉子ちゃんと幸せになってねー!!

●北尾役のはいちゃん。北尾がキャラ変されてたことはショックだったけど、悪役のはいちゃんは超素敵だったよ~!!周りの人間全部虫けらとしか思ってないんだろうな!って感じが最高でした!(誉めてます!)でもタカニュのMCで「キティちゃんの眼鏡ケース可愛い~!北尾の眼鏡を入れようかな」と話してたのを思い出す度にちょっとほっこりしてます。あんなことしてるけど、眼鏡ケースはキティちゃんかもと思うと…wwwww可愛いwwwww

●「何で(踊る大捜査線の)織田裕二がいるんだ?」と思ってよく見たらかりあんだったし、役名まで織田隆治だった。え、そこ狙っちゃうのヨシマサ!?というか、「ほんものの魔法使」で「何でトート閣下がいるんだと思ってよく見たらかりあんだった」というのをつい最近経験したばかりだったのでますますツボでしたwww格好こそ織田裕二のパロディ風だったけど、冴子の部下役としてすごく良い味出してたし、可愛かったな~!!

●声だけ聞こえる総理役は誰なんだろ~、とプログラムを見たらしゃんたんだったのでちょっとびっくり!良い声だったよ~!!…でもアレ、ネタとしてはどうなのかなぁってちょっと気になりました。台詞の内容から現実の総理を皮肉ってるのはすぐ分かるから、笑ってる観客も多かったけど…あの台詞で一瞬頭が現実に引き戻されるし、ちょっと嫌な気分にもなっちゃって個人的には微妙な演出でした。

●あ、あと忘れちゃいけねぇ、新宿の勇梨こと叶ゆうり氏!!!(笑)出てきた瞬間「知ってた!こういう感じになるって、知ってた!!」と爆笑でしたwwwただ、「ルパン三世」の時にせしこさんが着ていたあのセクシーワンピースを、ゆうり氏が着る日が来るとは思ってなかったですね…(笑)元々女性なのにちゃんとオカマに見えるところも、さすがでしたわぁ…。


ざっくりと言いながらめっちゃ長い…(笑)最後まで読んで下さった方、どうもありがとうございました!!

雪組「CITY HUNTER」全体感想

2021年8月7日~8月9日までの5公演、雪組「CITY HUNTER」を宝塚大劇場にて観劇して参りました!!
脚本に納得できなさすぎて、先に文句を色々書いちゃったんですけど(詳しくは前の記事を見てね!)…全体的には面白かったし、さきちゃん(彩風咲奈)&雪組ファンとしてはとても楽しめました!!

原作の魅力でもあるコミカルさ、かっこいいアクションシーン、そして作品の根底にある人間ドラマ。そこに宝塚らしい要素も加えつつ、賑やかで明るいけれど時にダークでシリアス、そして遊び心満載の作品に仕上がっていましたね。
いや~本当にね…上演が決まった時は色んな意味でどうなることかと思いましたけども…(笑)
ふたを開ければちゃんとシティーハンターだったし、ちゃんと宝塚だったし、さきちゃんは冴羽獠でした!!凄かった~!!!

ただね、ちょっと…いやだいぶ内容を詰め込みすぎだったなぁとは思う。配役が出た時点で「キャラ多すぎない!?尺は足りるの!?」と心配だったけど…やっぱり全然、足りてなかったと思うよ!!!(笑)
有名キャラだけではなく、ちょっとマイナーなキャラも登場するので原作ファンはニヤッとできるんですが。逆に、原作を知らない方が見るとキャラが多すぎて混乱しちゃうんじゃないかな。新しいキャラが登場しても、一体誰なのか説明が全然無いまま話がどんどん進んでいってしまうので、置いてけぼりにされてしまう方も多いのでは??
実際、一緒に観劇した身内(シティーハンターを全く知らない&宝塚もそれほど詳しくない70代女性)は、「ごちゃごちゃしていて話が全然分からなかった」と言っていたので…でしょうね、ははは…。
歌劇8月号の座談会でヨシマサ先生が「(獠の父である)海原の出てくる話が見てみたいと原作サイドの方がおっしゃって、そこから始まっていったところもある」とコメントしてましたけども、それなら獠VS海原をクライマックスに据えて、アルマ王女メインの話でまとめた方が良かったと思うなあ。一本物ならまだしも、2本立てのお芝居であの内容はどう考えても詰め込みすぎ。女優と息子のエピソードは削ってもらって、獠、香、槇村、そして海原という物語の核となるキャラクターたちの人物造形や関係性をもっと丁寧に描いて欲しかったです。
エンジェル・ダストも凄く重要なアイテムなのに、滅茶苦茶軽い扱いだったし…あれじゃどれだけヤバい代物なのか、獠がどれだけあの麻薬に苦しめられてきたのかが全然伝わらないよ~勿体ない…。

じゃあキャラクターが多い分、原作ファンなら手放しで喜べる内容だったかといえば…それもまた微妙で。
私は元々漫画やアニメが大好きな二次元オタクなんですが、漫画を実写化する時にキャラクター設定を変えられてしまうことに抵抗がある派なんですよ。いや抵抗があるというか、正直地雷です。原作を改変しないと舞台化できないのならば、そもそも舞台化しようとしないで!!と正直思う。
もちろん、理にかなった改変なら話は別です。今回でいうと、原作の「もっこり」が「ハッスル」に変わったのは「なるほど、すみれコード対策よく頑張った!!」と膝を打ちました(笑)「ハッスル」でもニュアンスは伝わるもんね。
ただ、原作のキャラクター設定を大幅に変えてしまうのであれば、もうオリジナルキャラクターにしてほしいんですよね…。
眞ノ宮るい君が演じた北尾警視正や、妃華ゆきのちゃんのサリナ、夢白あやちゃんのアルマはどれも原作にも登場するキャラクターだけど、性格も外見もまるっきり別人でした。
ネタバレになっちゃうけど、正義感に溢れた善良なキャラクターを、同じ名前と職業のまま悪役に変えてしまうって酷くない!?もうそのキャラである必要がないじゃん!!原作のキャラをモデルにした創作キャラなら、せめて名前を変えて別人にしてくれー!!
こんなん、もしも自分の推しキャラでされたら一生宝塚を恨むレベルだかんね!?推しへの愛を舐めるなよ!?たとえ原作者が変更を許したとしても、ファンは絶対許さんからな!!??

そして前回の記事の繰り返しになってしまうけど、「このキャラはこんなことしないぞ!?」という解釈違いがメインキャラで散見したのが残念だったなぁ…。
ヨシマサ先生には、小手先の芸(小ネタ)に走る前にストーリーの骨組をしっかり作って頂きたい…。まず大本のストーリーをしっかり作ってもらった上で、小ネタで楽しませてもらいたいんですよ…!!小ネタはあくまでオマケなんだから、そこばっかりに力を入れられても困るんだよ~!!

あ、でも獠とアルマ王女の淡いロマンスはとても素敵でした!というか、個人的にはあの二人(というかアルマ王女)にこの舞台でのほぼ全てのときめきが詰まってました(笑)
もう滅茶苦茶性癖に刺さったわ…「カリオストロの城」みたいな、お姫様と騎士って関係にわたしゃ弱いんだ…。二人で新宿の夜景を眺める場面はすごくロマンチックだったし、最後の別れの場面も獠の優しさや温かさが溢れていてキュンキュンしました!

あと、脇を固める準レギュラーキャラの冴子や、海坊主&美樹さんは凄く良かったです!!
冴子のナイフや海坊主のバズーカーの再現度も素晴らしかったし、キャラの再現度も素晴らしくて!海坊主なんて普通の舞台でも再現が難しいだろうに、宝塚でどうやって出すのさ!?と誰しも思っただろうに、めっちゃ海坊主でしたわ…いかついけれど、中身はめっちゃ優しくてピュアで可愛い海ちゃんそのものでした。感動した。

そして今回、小道具・大道具さんの芸の細かさやネタの仕込み方は本当に素晴らしかったですね!!スカステの「ステージ・ドア」で是非特集して欲しかった~!!
香のハンマーも場面によって張り紙で文字を変えていたり、新宿の街頭で配るチラシにはちゃんと原作のイラスト(冴羽商事のチラシには獠の顔、RN探偵社のチラシには麗香の顔)が描かれていたり、獠が冴子に貸しを作ってるツケチケットには全て「ハッスル♥︎」と書かれていたり(前方席の時にオペラで真剣に確認してしまったw)。あと香が獠に残す書き置きに、原作でお馴染みのカラスの絵が描かれていたって話も聞いたので、細かい部分で本当に色々ありそう(笑)
ちょっと嬉しかったのは獠の愛車である、赤のミニ・クーパーが登場したこと!しかもナンバーが獠ちゃんの誕生日である「03-26」になってるのがまた!ニクイ!!(獠の誕生日については胸キュンエピソードが満載なので、原作未読の方は是非読んでくれ~!!)

映像演出も上手いな〜と感心しきりでした。新宿の場面ではアルタの大型ビジョンのイメージだったのかな?「MY CITY(平成元年当時、新宿駅東口にあったファッションビル。現在のルミネエスト新宿)」ならぬ「YOUR CITY」のセール広告や、「平成ベルばら」や「ジタン・デ・ジタン」といった当時の宝塚歌劇の広告が映るのも面白かったなぁ。あと北条司先生(らしき人w)が32年後の舞台化を宣伝してたり!
そして大事な伝言板!場面によって書かれている内容が違っていたんですが、「9/13と11/14は千秋楽!!」と普通に宣伝(?)が書いてあったりもして。これは日替わりネタとかもそのうち生まれそうだなと思いました(笑)

色々書いちゃったけど、雪組の皆さんが活き活きと舞台の上で生きているのが伝わってくる舞台で、組ファンとしてはとっても嬉しかったです!!やっぱり組子全員が出演してるって嬉しいし、ありがたいなぁ…。
ただ、ストーリーやキャラ変でモヤモヤする部分が沢山あったのは残念だなぁという話で。東京公演で演出変更があると嬉しいんだけどなぁ…でも少し変えるくらいではどうにもならないから難しいかな…グスン。
とりあえず今は、宝塚での公演がつつがなく千穐楽を迎えられるよう祈ります。なんたって大劇場トップお披露目公演なんだもの。
もーホント、世の中早く落ち着いてくれー!!

キャスト別感想もちょこっと書きたいんですが、ここまでで大分長くなったのでまた改めて〜!

2021年8月10日

雪組「CITY HUNTER」の終盤の展開に納得できなかったので書いた文(ネタバレ有)

 宝塚版「CITY HUNTER」を観劇しまして、終盤の展開(脚本・演出)にど~~~しても納得できなかったモヤモヤを消化したくて書きました。


ちなみに、私自身は子供の頃から「CITY HUNTER」が好きで、原作、アニメ、仏実写版映画はどれも好きだし、「新宿プライベート・アイズ」劇場公開時には新宿の映画館まで観に行ったくらいにはファンです
そして宝塚の方も大好きと言いますか、もうズブズブに沼ってるというか、宝塚版で冴羽獠を演じた彩風咲奈さんの大ファンでございます…ハイ…。

なので今回の舞台化は、楽しみと不安が入り混じりまくったまま初日を迎えました。
実際に見てみると原作からの変更点は色々とあったものの、全体的にはコミカル&アクションシーンも満載で面白く、宝塚版として楽しめるエンタメ作品になっていたと思います。

…でもね!どうしても受け入れられない展開だって!あるんだよ!!人間だもの!!!(みつを)

というわけで、以下は舞台&原作のネタバレてんこ盛りの感想というかダメ出し文ですので、これからご覧になる方やネガティブな感想は見たくないって方はご注意くださいませ。



多分、もう舞台をご覧になった方ならお分かり頂けると思うんですが…納得できないのは、物語の終盤で香が兄の仇と対峙する場面。
舞台版では、香の兄・槇村秀幸を殺害したのはユニオン・テオーペの幹部・ジェネラルということになっているのですが、クライマックスで香がジェネラルに銃を向けるんですね。「アニキの仇!」と言いながら。
まぁ、そこまでは百歩譲っていいんですけど…問題は、香が本当にジェネラルを撃ってしまうこと。
この展開、原作を知ってる人は少なからず「か、解釈違いなんですけどー!!??」と心の中で叫んだんじゃないかと思います。
私はしばらくポカーンとしてしまって、「いやいやそんな、これは後で絶対何かしらのフォローが入るはず………って最後まで入らないんかーい!!」と心の中でちゃぶ台ひっくり返してました。
ええそりゃもう、勢いよく。



※以下、香の銃に関する原作エピソードについてザックリ解説してます。
 これから原作を読もうって方はご注意くださいね!

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舞台冒頭、香が銃を撃つけど全然的に当たらない、という描写が入ります。
これは原作でも有名なエピソードで、香の銃はどれだけ正確に狙っても絶対に的には当たらないんです。何故なら、わざと違う方向に弾が飛んでいくように獠が調整しているから。
そしてこれは、冴羽獠という男の不器用な優しさと愛の深さを示す物凄く重要な設定なのです。

舞台本編でも触れられていましたが、元々獠は香の兄である槇村秀幸(以降槇村)とコンビを組み、シティーハンターとして仕事をしていました。
しかし、槇村はユニオン・テオーペという麻薬密売組織からの勧誘を断ったことで、彼らに殺害されてしまいます。獠はすぐさま槇村殺害を指示したユニオンの幹部を仕留めると香の元へ向かい、兄が殺されたことを告げます。そして香もまた組織から狙われるだろうことを示唆し、槇村が香の誕生日に渡そうとしていた指輪を彼女に渡すと、遠くへ逃げるように諭すのです。しかし香は、気丈にも「あたしがあんたの新しい相棒になる」と宣言。ここから獠と香の物語は始まっていく…というのが原作のざっくりした流れ。

ただ獠は、香とコンビを組んでからずっと、彼女を闇の世界の仕事に関わらせていていいものか悩んでいました。香の幸せを思えば、危険な仕事からは足を洗って表の世界に返してやるのが一番だと頭では分かっている。それでも香とコンビを組んで仕事をしていくうちに、彼女がかけがえのない存在になっていくことにも気づいていた。
香を表の世界に返したい気持ちと、ずっと一緒にいたい気持ちの間で揺れていた獠。
そんな彼が、「香がいつか表の世界に戻る日がきても、人を殺していない綺麗な体でいられるように」という思いで持たせていたのが「最初から照準が狂っていて絶対に当たらない銃」なんですよ。そして獠はこのことを香本人にも、友人知人たちにも長い間ずっと黙っていました。
しかしある時、香はそれを知ってしまい「自分は獠に本当のパートナーとして認められていないのだ」と激しいショックを受けます。思い悩んだ香がすったもんだの無茶をしたことで(詳しくは原作コミックを読んでね!)、獠はようやく本心を打ち明けました。香を自分のそばにおいていていいのか、ずっと悩んでいたことを。
そして、「おまえがずっと俺のもとにいたいと思うなら、パートナーとして受け取って欲しい」と照準を直した銃を差し出すんですね。香も獠が自分を想って悩んでくれていたことを知り、涙を流しながら銃を受け取る…そんな香に獠は「もうお前に無謀なことはさせない。この銃で人を殺させるようなこともさせない!!」とこれからもずっと彼女を守り抜くことを誓う、というまぁ何とも心震えるエピソードなんですよ。
くぅ~~~~っ、獠ちゃんかっこいい!!!!!
(ちなみにこの香の銃は、元々兄の槇村が愛用していた銃っていうのもエモエモのエモポイントね…)


*****************************************************解説ここまで!



まぁそういうわけで、

・香が(舞台版での)兄の仇とはいえ、銃で人を殺してしまったこと
・獠がその場にいながら香を止めなかったこと(原作だったら確実に獠が先にジェネラルを撃って仕留めていると思う)
・槇村(亡霊)が現れて香が銃を撃つアシスト的役割をすること

の全てが解釈違いすぎて本当~~~~にしんどい。
原作も宝塚もどちらも大好きだからこそしんどい、しんどいだよぉぉぉぉ…!!!!!

最初に観た時は、「え、いやいやそんなまさか…香の弾はジェネラルに当たってないでしょ??」って思ったんです。当たったとしても急所は外しているとか、そんな感じだろうと。
そしたら展開的にどう見ても香の銃弾でジェネラル死んじゃってるっていう……。
う、嘘だろ!?嘘って言ってくれよ!!原作の獠ちゃんが約6年(原作で香がパートナーになってから、上述のエピソードが登場するまでの年月のこと)もの間、守り通した香の手を!銃を渡してもなお「汚させはしない」と誓った香の手を!!そんな簡単に汚させちゃうの~!!??
ショックがバカでかすぎる…とても受け入れられない…しかも槇村が銃を撃つ手助けとかありえないでしょ…自分を殺した相手への復讐を香に望むような男じゃないぞ、槇村はー!!??
香もさ、原作でユニオン・テオーペと決着をつけようって時に「兄の敵討ちがしたいのか」と獠に聞かれて、「敵討ちだなんて思ってもなかった…そんなことをしても生き返るわけでもないもの」って答えてるんですよ…香はそういう女でしょおぉぉぉぉ…!!??うわああああああん!!!!!

この場面における獠・香・槇村の描き方は、原作改変というより改悪だと思ってます。
それ以外はなぁ…原作の面白さと宝塚独特の世界観を中々上手く融合させていたと思うだけに、大事なクライマックスでこんな展開にされちゃったのが本当に残念だし悔しいし悲しい…。

ちなみにわたくし、8/7、8/8、8/9とぶっ通しで5公演観たんですが…(笑)
香が銃を構えている時、ミックもまた銃を撃とうと構えているように見えたので、実は香ではなくミックが撃ったのか?とも思いました。
なのでミックの指元もじっとオペラグラスで見ていたんですけど、どうも彼が先に撃ったようには見えなかったし、仮にミックが撃ったのだとしても、香が自分で撃ったと思っているままなら結果は何も変わらないと思います。
ミックが撃ったのであれば、獠がそれに気付かないわけないので「お前は槇村の仇を取ったんだ(=お前がジェネラルを殺した)」なんて言わないでしょう。なのであの台詞は、初めて人を殺してしまった香をフォローするための台詞だったんだろう…とは思う。だとしても獠だったらあんな状態の香りに「仇を取った」なんて言わずに、「もう何も言うな…」と黙って香を抱きしめるんじゃないかなって私は思うんですけどね。はっきりと言葉にしてしまうことで、罪の意識と言うのはより重くなるものなので。
しかもあの流れだと香が明確な殺意を持って人を殺してしまっているわけで本当に救いが無い…撃つにしても、せめて正当防衛的な流れにしてほしかったよぉ…。

で、その後の話の流れとして人を撃ってしまったことにショックを受けている香をミックが慰めるっていうのもさ~モヤモヤする~!!
獠ちゃんが何でフォローしてあげないのさ!?
なのでもしかして、ジェネラル殺害の一連の流れは全て獠が「スイーパーなんかやってる自分と一緒では、彼女は幸せにはなれないから」と香をミックの元へ送り出すための作戦的な何かなのか?とも考えました。獠とミックが交わしていた契約の中に、そういうやり取りが含まれていたのか、とか色々ね、考えましたわよ、ええ。
でも仮にそうだったとしてもさ、ミックは自分と同じ闇のスイーパーじゃん。で、ミックと一緒にいたら香はますます闇の世界の深みにハマるわけで(何しろ手も汚してしまったし)、獠と離れても何も状況は変わらないというかむしろ悪化してるじゃん!?何も意味ないじゃん!!??
というわけでこの案もどうかと思う。

そういえばユニオン・テオーペとの戦いが終わった後、獠がミックに「アドリブがすぎるぞ」という台詞があって、これが何を指していたのかがハッキリ分からないんですけど。
ふと、本当はミックがジェネラルを仕留めると事前に取り決めていたけど(だから獠はあの場面で銃を構えていなかった)、ミックが「自分のパートナーとして迎えるのであれば、香にもスイーパーとしての自覚を持ってほしい。そのためにも自分の手で兄の仇を取って欲しい」と考えて香に撃たせてしまった…とかだったらどうしようって考えちゃって…で、それを咎める獠の台詞が「アドリブがすぎるぞ」だったなら話の流れもつながる?とか思ってしまって。
いやでももしそんな流れだったら、獠はミックを絶対に許さないだろうから、さすがに無いと思うんだけど~思うんだけど~…!!
あ~~~モヤモヤする~~~!!!!!!

そんなモヤモヤが収まらないので、ラストの展開もハッピーエンドとして素直に受け止められなくて…いや、ハッピーエンドなんていらないって香が言ってたけど、そういう意味ではなく(笑)
香は人を撃ってしまったことにショックを受けて、それを慰めてくれたミックにちょっとほだされそうになったっていうのはまぁ、分かんないけど、分かる。でも何で獠の元に戻ることにしたのかとか、その辺がさっぱり描かれないのは何で??
空港で香は獠から「槇村からの預かり物」である指輪を受け取るけど、あれも唐突だったしなぁ…香が自分の元を離れるなら、その前に渡しておかなきゃって思ったのかしら?いやもっと早く渡しておきなさいよ!って話なんだけど。そもそもあれ、「指輪」って単語は多分出てきてないので、原作を知らない人はアレが何なのかも分からない気がする(舞台の冒頭で槇村が「これを香に…!」って掲げ持っているけど、指輪のケースなんて小さいから遠くの席からじゃ見えないし、初見でそのエピソードを最後まで覚えていられる人ってそんなに多くない気がする)
香が獠の元に戻ろうと決意するきっかけになるとしたら、タイミング的にあの指輪だったんだろうなーと思うんですが、指輪に関する説明もエピソードも全然無いから本当にわけが分からないんだよ。
いや、原作ファンからしたら香が獠の元に戻ってくることに理屈はいらないんですけどね(笑)
ただ舞台の内容だけで考えると、ラストで獠と香がまたパートナーを組む流れが腑に落ちなくて…香が人を殺してしまった重荷と今後どう向き合っていくのか、どんな覚悟を持って獠のパートナーを続けていくのか、せめてその辺をちゃんと語らせてほしかったな。
そういう描写も無く、原作にあるホトトギスの花のエピソードだけはあんな風に使って「これにて一件落着!」みたいに終わるのがホント…解せぬ……。原作の美味しいとこだけ都合良く使ってんじゃねーぞ…って、つい本音が出ちまった、いけねぇいけねぇ!!

そもそもなぁ…宝塚版では獠と香がコンビを組んだ経緯も曖昧だし、ミックが何故香に惚れているのかも説明が無いし、獠と香が本当は深い絆で結ばれた相棒であることを示すエピソードも少ない…というかほぼ無い気がする…。
終盤で獠がミック越しに海原を撃つ場面があったけど、互いの信頼関係があるからこそ成り立つああいうコンビネーションは獠と香でこそ描くべきだったと思うよ(中の人たちファンとしては滅茶苦茶美味しかったですけど…)(笑)


というわけで、以下はこんな展開だったら個人的には嬉しかったという妄想です!(笑)

まず、どこかのタイミングで香に「ユニオン・テオーペ…アニキの命を奪った奴らだ」みたいな感じの台詞を言わせて、ユニオン・テオーペとジェネラルに恨みがあることを印象付けしておく(この一言があるだけでも、獠・香・槇村の関係性が整理されて話が分かりやすくなると思う)

獠にパートナー失格と言われて落ち込んでいる香に、ミックが「それなら俺のパートナーになって欲しい」と誘う。香は自分を求めてくれるミックに惹かれかけるが、ミックに「だが俺のパートナーとなるのであれば…香もスイーパーとして生きる覚悟が必要だ」と言われて、人を撃ったことのない香は躊躇する。だが、獠を見返したい気持ちもあって、迷いながらもミックとユニオン・テオーペ襲撃へ向かう。

終盤で香はジェネラルを追い詰めて撃とうとするが、いざ照準を定めると怖くなって中々引き金が引けない。そこへミックが現れ、「香、兄の仇を討つんだ。君自身の手で!」と促す。香が震える手で何とか引き金を引こうとした瞬間…一発の銃声。獠が現れて、ジェネラルにとどめを刺す。香が何か言いかけると、獠は「…俺もこいつには恨みがあってね」とだけ言って事件は終幕。

ユニオン・テオーペは壊滅したものの、自分の手で兄の仇を討てなかったこと、獠に助けられてばかりの自分を不甲斐なく思った香は獠から離れる決心をする。すると槇村の亡霊が現れ、香に「本当にそれでいいのか?」と問いかける。香が「でもあたしは、アニキの仇も討てなくて…」とうつむくと、槇村は「仇なら取ってくれたじゃないか」と話す。香が驚くと、「獠と香。お前たち二人でシティーハンターなんだから」と槇村は微笑む。
それを聞いた香は、獠の元へ帰っていきそのまま舞台のラストシーンに繫がっていく…という流れ。


以上、妄想終わり!こんなん出ましたけど、どうでしょー!?(笑)
うーん…東京公演で多少でも演出を変えてもらえないかな…でも円盤で残るのは大劇場公演の方だろうし、東京で変更があったとしても遅いわけで~しんど~~い!!

と、脚本に納得できなさすぎて長々と書いてしまいましたが、ここに書いたのはあくまで個人の感想ですし、受け止め方は人それぞれだと思います。
主演の彩風さん筆頭に、出演者の皆さんは物凄く真剣に原作やアニメを研究してお芝居を日々深めてらっしゃるので、ご興味のある方は是非劇場で実際にご覧頂けたら嬉しいです。千穐楽(9/13)はライブビューイングやライブ配信もありますので!是非!!よろしく!!!

そして末筆ながら、さきちゃん大劇場トップお披露目本当に本当におめでとうございます!!!!!!!!!
こんな長文を最後まで読んで下さった方、どうもありがとうございました~!!