2019年4月6日

雪組「20世紀号に乗って」 キャスト別萌え語り

※以前ぷらいべったーに掲載した文章の再掲です
※作品全体の感想は文章にまとめきれませんでした…円盤に残らないと知って必死に描いたレポ?はツイッターに掲載しています(https://twitter.com/cane_zuka/status/1117057662120673280

☆オスカー@望海風斗

最っっっ高にかっこよくて頭のおかしい(誉めてます)イケオジ!!!ダブルのスーツが今日本で一番似合う人なのでは!?ってくらいだいもん(望海風斗)のスーツ姿が本当に本当にかっこよかったし、ヒゲも似合ってた~!!ビジュアル100点満点、歌とお芝居は200万点!!って感じでしたね!!
観る前は「ご本人がやりたがってたのは知ってるけど、あの『ファントム』の後にコメディって付いていけるかな…(自分が)」と若干心配したりもしてましたが、まったくの!杞憂でした!!最高に楽しませて頂きました!!!
まず登場シーンから様子がおかしいわけですが(列車にへばりついて登場するトップスターなんて初めて見たし、この先も二度と見ないのではないかって気がします)、その後もず~っと様子がおかしい(笑)
泳いでいないと死んでしまうというマグロ並みにず~っと動き回ってるし、借金まみれであとがないって状況なのにやたら元気だし、常にアドレナリン出まくってんだろうな…ていう生命力の塊みたいな人でした。オスカー本人も「オレは何度でも不死鳥のようによみがえる!!」て豪語してたけど、多分殺しても死なないだろうなって…。でもあんなに元気いっぱいのだいもんを見たのはいつぶりかしら!?(というか初めてかも…!?)と嬉しくもあったので、活き活きオスカーを演じている姿を見られて本当に良かったです!!
ブロードウェイ版ではリリーが主役だというし、きいちゃん(真彩希帆)のリリーがまたとんでもなくハイレベルだったので、オスカーがだいもんでなければこの舞台は成立していなかっただろうなぁ…(こう言ったら何だけど、下手な人ならリリーきいちゃんに食われちゃってたと思う)

妄想癖が激しいし、すぐに怒るし、やることなすことぶっ飛んでるけど、リリーの手綱を握れるのはオスカーだけなんだろうし、全力のきいちゃんを受け止めてそれ以上のものを返せるのもだいもんだけなのでは。リリーが暴走しても、どれだけ見事なパフォーマンスをしても、「それでも君はオレのリリー・ガーランドだ」とどこか余裕を感じさせるというか…どれだけ売れっ子になっても、リリーがオスカーの手のひらの上にいる感じがするというか…うまく言えないんだけど、オスカーの方が一枚上手だなと感じさせてくれるんですよ。だからこそ、リリー主演ではなくオスカー主演の宝塚版として成立した舞台なのだと思います。
ちなみにラストシーンでの死んだふり作戦→リリーとの喧嘩→名前を呼んで結ばれるという流れ、最初に観た時はちょっと分かりにくいな…と思ったのですが、以前「名前を呼ぶのは最高の愛情表現」みたいな話を聞いたなって思いだしまして。それからは最後の「リリー・ガーランド…」という切ない呼び声が「I love you」に聞こえるようになったし、実際その想いがこもってるんだろうなと思ってます。
リリーとは似たもの同士の喧嘩ップルとして末永く幸せに暮らして頂きたい~!

あ、あとさ、もう何か当たり前のように観てしまっているけれど、とんでもなく早口でまくし立てるセリフが多いのに、決して噛まず、どんなセリフもクリアに聞き取れるって本当に凄いことですよね…つけヒゲでしゃべりにくいだろうに、それを全く感じさせませんもんね…。


☆リリー@真彩希帆

「何もかもグレイト!!最高なの!!」とはリリーきいちゃんのためにある言葉では~!?(リリーちゃんのこの曲大好き♪)
最初から最後まで圧巻のパフォーマンスで魅せてくれたきいちゃん、ブラーヴァ!!最高でした!!!
登場シーンは一瞬誰だか分からなかったんですが、歌い始めたら一発で分かるあの魅惑の歌声…本っっ当に美しい!娘役さんて高音を歌う時にキンキン声になってしまうことがありますが、きいちゃんの高音は全くそんなことがなくてどんな音も聞いていて心地よい…素晴らしい声を天から授かった方だなぁと思いますし、彼女がトップ娘役として活躍されている姿を拝めることにただただ感謝。
いやだってあれだけのパフォーマンスができるミュージカル女優ってそうそういないのでは???外部ミュージカル詳しくないから知らんけど!!
そして歌だけでなくお芝居もとっても良かった!!コメディエンヌとしても素晴らしい方ですね。
台詞回しや間の取り方、妄想芝居と現実芝居の切り替えの早さ…オーバー気味のお芝居がリリーというキャラクターにぴったりハマっていたし、いかにもアメリカンコメディって雰囲気が出ていました。
髪形やファッションもとっても良かった~!!いかにも大女優!!って雰囲気で最高~!!
そして合間合間に見せる、オスカーにときめく姿がとってもキュート!特に印象的だったのは、部屋にやってきたオスカーを追い出したいと言いながらも何だかんだソファに並んで座り、喧嘩しながらキャビアをつまむ場面。同時にキャビアに手を伸ばして、意図せずリリーの手を握ってしまったオスカーに、「…離してちょうだい」と震えたような声でつぶやくリリー。オスカーが「…失礼」と手を離した後、握られた手を頬に当てたリリーがとっても嬉しそうな顔をするんですよね。もうその時の恋する乙女顔が本当~に可愛くて!でも一瞬で我に返って、またオスカーを追いだそうとするこじらせぶり(笑)
揺れる乙女心なんて可愛いレベルの揺れ方ではなく、グワングワン勢いよく揺れるリリーの心の動きがおかしくもあり、愛おしくもあり…本当に魅力的なミルドレッド・プロトカ…じゃない、リリー・ガーランドでした!


☆ブルース@彩風咲奈

超絶可愛い脳筋3歳児(誉めてます)
いや~~~もう何、可愛い以外の言葉が死にますね!とにかく可愛い!おバカすぎて可愛い可愛い&可愛い!!
見た目はイケメン(アメリカ版だとイケマッチョなんだろうなと想像がつくw)だけど、頭が残念すぎるブルースちゃん。アメリカのコメディにいるよね~こういう人!ってある意味お約束的なキャラなんですが、さきちゃん(彩風咲奈)があんなに魅力的に脳筋馬鹿を演じて下さる日が来るとは…生きてて良かった…(中身が残念なイケメン大好きなんです…)
とにかく常に動き回ってる上にオーバーアクションなのでウザさがすごい!!(誉めてます)
恐ろしいほど長い足と鍛えられた体幹とバランス能力をあらゆる動きで魅せてくださるのですが、なんだろう…この無駄遣い感…(笑)暇さえあれば鏡を見てポーズキメてるか筋トレしているし、正直一日中見ていても飽きません…ブルースちゃんの一日を舞台化してくれ頼む…!!(多分筋トレと鏡を見る以外何もしていないだろうけど!!)
歌もさ~…もうクセが強いナンバーばかりで思い出すだけで笑っちゃうんですけどwwwオスカーと歌うナルシストソングも滅茶苦茶面白いし(腕立て伏せしながら歌う二番手なんて初めて見たし多分今後も見ない)、なんといっても「サインリリー!」の場面が本当に面白くて!!壁に激突したり、レティシアに蹴り上げられたり、ドアに何度もはさまれたり…どんなに(物理的に)痛い目に遭っても、けしてめげずにリリーを説得しようとするブルースちゃん本当にお馬鹿で一生懸命で可愛い…。

あと結構好きなのが、オスカーを馬鹿にされて怒ったリリーがマックスの頬を叩くシーンで、叩かれてないのに自分の頬を押さえるブルースちゃん。リリーが「オスカーには他の人が持っていないものを持っているわ!!」と啖呵を切るので「それってどういうこと…?」とお伺いにいくも、「あんたは黙ってて!!」と怒られると「はい!」とおとなしく元の位置に戻ってまた頬を押さえるのがさ~ホント可愛くて。もう何回可愛いって言うんだって感じだけど、可愛い以外の言葉がないんですよ!!語彙力の死!!!
ビジュアルもさ、真ん中分けの外ハネヘアーってのがまた馬鹿っぽくて可愛いし、淡いピンクのスーツ姿もあほっぽくて可愛いしで最高でしたね…ハァ。
あ、でもフィナーレの黒×ゴールドなお衣装の時だけはキラキラスタイリッシュイケメンなさきちゃんが見られるのでそれもありがたかったです!でもそのすぐ後には両足ジャンプでご挨拶するブルースちゃんにまた「可愛い~!!!」てなるんですけどね!!

しかしリリーの恋人役ってことで、うわ~だいきほさきでとうとう三角関係が来たぞ!?と楽しみなような怖いような気持ちでいましたが、全くドロドロしていないどころか見ていて清々しいくらい皆好き勝手やってたな…(笑)


☆フラナガン@彩凪翔

こんなに見目麗しい車掌存在します???てくらいカッコいい車掌さんでした!!帽子のつばでお顔が見えにくいのがもったいない~!!(けど帽子もとってもお似合い~!!!)
曲者だらけの登場人物たちの中、一番まともそうに見えたフラナガンが割と序盤で「あ、この人もやっぱりおかしいわ」となるのが面白かったwww真面目で実直そうな雰囲気なのに、突然「♪お読みくださ~い」て自作の台本をオスカーのところに持ってくる場面、とても可愛かったな~!!
一方で、二幕最初のポーターズたちとのタップダンスではとてもかっこよかったし、ラストシーンの真っ白な車掌コートを着たお姿は眩しすぎて目がつぶれるかと思いました。良きものを…見ました…ばたん!


☆オリバー@真那春人&オーエン@朝美絢

別々に書こうと思ったけど、この二人は助さん格さんのようなニコイチ感がとっても可愛かったので…!!
オスカーと一緒に色んなナンバーを歌っていたけど、二人とも上手いし、どの振付もすっごく可愛かったので見ていてとっても楽しかった…!!オスカー登場シーンの歌で、オスカーが大きく腕を広げる度にどっかしらぶつけてイタタ…!てなってた2人が、最終的にどっちも上手く避けられて「やったぜ!」て顔していたり。「ファイブゼロ」の歌では、両手でОの字を作ってみたり。あ、あと「ヴェロニク」の回想が終わった後、二人で上着の裾を持ってフレンチカンカンごっこをしてたりwww(オーエンは足上げまでやってたw)
常に暴走気味なオスカーを二人で一生懸命(時には体をはりまくりながら)フォローしているのが終始面白かったし、何だかんだ信頼関係で結ばれてるんだなぁとほっこりもしました。
でもオスカーが銃を持ち出して撃たれたなんだと大騒ぎしてる時、自分(とオリバーも)が鼻をかんだハンカチでオスカーの顔の汗をぬぐうオーエン何気にひどいよな…そもそもそのハンカチもオスカーのものだったのにな(笑)
オリバーもあのメンバーの中ではまだまともな方に見えて、ドアに頭ぶつけて痛がるブルースちゃんに「後頭部は大事にしろよ、君にはそれしかないんだから」とかさらっと言っちゃうしw
あ、あと!サインリリーが始まる前、椅子が2つしかないのに片方にレティシア夫人が座っているからと半ケツで椅子をシェアしていた二人が滅茶苦茶可愛かったです!!


☆ジョンソン先生@久城あす

まさかのオチ担当www
オスカーが瀕死のふりをする場面で、一人だけものすごく真面目に演技のレッスンを受けているつもりでいるところが本当に本当に面白い!!
「視線を感じたら首を左右に振って下さい」と言われているから、「誰か見てないかな!?」てキョロキョロしてたり。オリバーとオーエンに(泣いて!!)とジェスチャーで指示されると指を舐め、つばで涙を装ってみたり。後ろでガチ泣きしてるブルースに気付いてドン引きしてみたり。細かいお芝居で滅茶苦茶笑わせて頂きました!ありがとう先生!!


☆レティシア@京三紗

超~~~かわいいおばあちゃんでした!!この作品の第二のヒロインですよね。
騒動の原因を作るトラブルメイカーではあるんだけど、とにかくチャーミングなので憎めない。「悔い改めよ」の歌も良かったし、「婦人はどこだ!?」の場面でポーターたちが引っ張るミニ20世紀号に乗ってる姿が最高に可愛い!!そしていかにも上品な老婦人、という雰囲気なのに「サインリリー」の場面では容赦なくブルースさきちゃんを蹴り上げるところが大好きですwww


あとマックスの時は何かうさんくさいのにフィナーレではどちゃくそかっこいい縣千くんとか、全力で音痴に歌うあゆみさん(沙月愛奈)のイメルだとか、バーコード禿頭で度肝を抜いて下さった(笑)りーしゃさん(透真かずき)とか、至る場面で舞台を盛り上げてくれたポーターズたちとか、ホント見どころ満載で最高に楽しい舞台でした!素晴らしいエンタメ作品をありがとう~!!
(でもやっぱり円盤が欲しいよ~!!!!)

2019年4月5日

花組「CASANOVA」感想

※以前ぷらいべったーに掲載した文章の再掲です

2019年4月2日ソワレ、イープラス貸切公演を観劇。
友人の連れが行けなくなってしまったとのことでお声かけ頂き、急遽ヴェネツィアin日比谷に行って参りました。

初日映像とかで感じた通りの、めっちゃくちゃ華やかなハッピーミュージカルでしたね!!
稀代のプレイボーイが主人公ということで、とにかく娘役さんたちと絡みまくる!!
その娘役さんたちがみ~んな可愛くて綺麗で華やか!!!
で、その娘たちが「きゃ~カサノヴァ~///」と皆目をハートにしてカサノヴァを追いかけたり、官警たちの邪魔をしたり…あれだけ沢山の娘役さんが、前へ前へ出ようとするお芝居をする作品って新鮮で楽しかったです。

ストーリー自体は大したことないんだけど、前回の「MESSIAH」が結構重い話だったのでたまにはこれくらい軽い話もいいかな。誰も死なないし…(笑)
話の構成をもうちょっと練って欲しいとか、人物をもう少し書き込んで欲しい(特にコンデュルメル夫妻)とか、まぁ欲を言えば尽きませんが…(正直音楽の話題性に助けられてたよなぁとは思う)(思えば「ひかりふる路」もワイルドホーン作曲だったし恵まれてるよな生田先生…)(なので次はもう少し頑張って頂けると…先生の萌えツボは好きなんですよ私)

それはともかく、今回、生田先生の一本ものデビュー作がプレイボーイ主人公って部分が気になってたんですよね。
だってどうしたって雪組の「ドン・ジュアン」を思い出してしまうから~!!!!!
「ドン・ジュアン」は元々海外ミュージカルで生田先生のオリジナル作品ではないですけど、ドン・ジュアンが闇のプレイボーイならカサノヴァは光のプレイボーイ(笑)
同じプレイボーイでもこうも違うか~!って感じで、その対比も面白いなと(どちらも実力派89期スターの主演作ってのもまた)
そんなことを考えながら「CASANOVA」を観ていたら、2幕であかくん(綺城ひか理)演じるモーツァルトが「カサノヴァをモデルにオペラを書く!」とか言い始めたからさ…(え、それってもしかして?)てなるじゃん?
で、「できました!ドン・ジョバンニです!!」とか言われたら吹き出しそうになるじゃん!?www
配役発表の時に「何でモーツァルトが出てくるのかなぁ?」と思ってましたが、このオペラを作品内に組み込むためだったのか…にしても生田先生これ絶対狙ってるでしょ!?って思っちゃいますよこんなんw
それぞれ全くの別作品ってことは百も承知ですが「みりお(明日海りお)カサノヴァをモデルにノリノリで作品を作ったら、何故かだいもん(望海風斗)ドン・ジュアンが出来上がったあかくん」と思ったらも~おっかしくてしょうがなかったwww
ついでに、カサノヴァに心を奪われた女性たちが真っ赤なバラを手にしてたのもドン・ジュアンを思い出す演出でした。

それともう一点、すごくタイムリーに面白かったのは謎の老紳士はっちさん(夏美よう)から「悔い改めよ!」て台詞が出てきたところ。吹き出すかと思った!
聞いた瞬間に頭が雪組の「20世紀号に乗って」に吹っ飛んだし、京三紗さんの「♪くい~あらた~めよ~!!」が脳内で響きわたりましたね、ええ(ちょうど観劇時期が被っていたのでした)
まさか「CASANOVA」でもこのセリフを聞くなんて思ってなかった…いや、「CASANOVA」の方が先なんだけどね!
そんなこんなで個人的にツボだった部分も含め、とても楽しい観劇でございました♪
貸切公演だったので終演後にみりおさんのご挨拶もあり、カミッカミだったのが微笑ましかったのですが最後に何と投げキッスを。してくださいまして、ええ。
劇場のどよめき凄かったです…こ、これがカサノヴァ様のテンプテーション…ばたっ!

以下ふんわりしたキャスト別感想

☆カサノヴァ@明日海りお

眩しい!!美しすぎて眩しい…!!発光されているとしか思えないほどに眩しい…!!
元々お美しい方ではあらせられますが、役によってはそこまで「美」を際立たせなくてもよかったりするじゃないですか…?(たとえば「MESSIAH」の天草四郎とかは美よりもカリスマ性が必要とされる役だったと思う)
それがまー!稀代のプレイボーイともなれば!!アクセル全開ドゥルンドゥルン全速力で美を駆け抜けるぜ!!!!と言わんばかりの美丈夫でございますよ…360度どこから見てもお美しい。こりゃー女たちも一目で虜になっちまうよ…圧倒的美による説得力がすごい。
そして勿論ただ美しいだけでなく、気障な仕草やしゃべり方がどれも様になっててかっこいい!愛されキャラのモテ男ってともすればチャラい三枚目キャラになってしまいそうなのに、コミカルな場面でもずーっとかっこいいままなのは「硬くなりすぎず、かといって崩しすぎず」の絶妙なバランスを保たれているからかと。歌もますます上手くなられたように感じて、本当にこの方はどこまで進化されるんですかね…とってもとっても魅力的なカサノヴァであらせられました!ヒュー!!


☆ベアトリーチェ@仙名彩世

元気100%の猪突猛進型、でありながら思慮深さや己の役割への責任感も持ち合わせた愛されヒロインでしたね!!最近のディズニープリンセスっぽい雰囲気(CASANOVAのストーリーもディズニーっぽかったしね)
ゆきちゃん(仙名彩世)が最初から最後までずっと楽しそうに、元気いっぱいにベアトリーチェとして生きていて、とっても眩しかったです。退団公演が素敵なお役で本当に良かったなぁと、寂しいけれど幸せな気持ちになりました!
お衣装も華やかで綺麗だったな〜!(自室で着てる服は謎だけど…)特にポスターにも使われている水色のドレスが本当〜に綺麗!!でもめっちゃ動きづらそうなドレスだとも思ったので、あのドレスでスッとゴンドラ乗って降りてをするゆきちゃんすげーなと…ベアトリーチェちゃんっょぃ。
ラストシーンでカサノヴァと旅に出ずに待ちます!と言ったところは自立型ヒロインであるベアトリーチェらしさがよく表れていたし、カサノヴァが「必ず戻る」と約束したのも「邪馬台国の風」の補完のようで良かったと思います。旅立ちの前に2人でデートしようとヴェネツィアの街に消えていくって終わり方もいいなと。何だかニヤニヤしちゃうハッピーエンドでした!


☆コンデュルメル@柚香光

こ、小悪党〜!!!愛すべき小悪党〜!!!
一応敵役ではあるけど、薬で嘘泣きして人気を得ようとしたり、部下2人とマリオジャンプ?してみたり、「カサノヴァをギッタンギッタンにしてやる!!」と叫んでみたり、完全に3枚目キャラwビジュアルが華やかな分ギャップがすごい!その上、夫婦関係のこじらせ方がハチャメチャ可愛いっていう…いやーなんか、生田先生っておたく心をくすぐるキャラ設定が上手いなって思います(ただこの夫婦はもっと丁寧に描いたら作品に深みが出たと思うのでちょっともったいない)
衣装はそこまで好みではなかったんですが、マントの翻し方に勢いがあって(最前列だと風を感じれそうw)キャラクターに合ってるなと思いました。奥さんと幸せになって欲しい。


☆コンデュルメル夫人@鳳月杏

麗しい~~~~!!!!!!もうちなつ様と呼ばせて頂きたい!!
他の方の感想で「1789」でいうアルトワ伯枠、というのをチラホラ観たのですがまさに美しく、麗しく、妖しいけどとってもチャーミングな夫人でした!
女役のちなつさん(鳳月杏)を多分初めて見たんですが、めちゃめちゃ美しかった…いや、男役の時もお美しいんですが。あのビジュアルで、小間使い的に黒猫耳の美少女たちを侍らせてるってだけでも凄いのに、実は旦那さん大好きなツンデレって属性多すぎない!?生田先生どんな性癖持ちなの!?好き!!!
コンデュルメル夫人の曲も滅茶苦茶好きだったので、二回歌ってくださったの嬉しかった〜!(男役としての歌も好きだけど女役で歌っても素敵ですね!!)本編終了後は旦那と末永くイチャラブして欲しい!!


☆コンスタンティーノ@瀬戸かずや

前半で「お、今回は悪役か〜」と思ってたら後半のはじけっぷりに腰抜かした(笑)この人も滅茶苦茶かわいかったですね!
個人的にはあきら(瀬戸かずや)はイケオジスタイル(ポーツネル男爵的な)の方がドチャクソ好みなので今回のビジュアルはそんなに響かないな…と思ってましたが、見慣れてくるとこれはこれでアリでした。途中酔っぱらって惚れ薬を飲んじゃってからの展開は古典ギャグ漫画みたいで良かったです。ゾルチ夫人の花野じゅりあさんともお似合いだなってにこにこ見ちゃったよ!
あと黒猫の音くり寿ちゃんとの絡みが滅茶苦茶可愛かったし、音くり寿ちゃんがとにかく可愛かった!!


☆ダニエラ@桜咲彩花

ヒロインの侍女役ってことで、衣装はちょっと地味目だけど品が良く、似合っていてとっても綺麗だなぁ~と思いました。べーちゃん(桜咲彩花)のお芝居と声がとても好きだったので退団は寂しいけど、最後が出番の多いお役でよかった…エーンでもやっぱり寂しい…!!
ゆきちゃんのベアトリーチェとは主従関係ではあるけど、何でも話せる親友でもあるって雰囲気が微笑ましかったです。娘役さんたちが仲良くきゃっきゃしてる姿って本当~に癒されますね…。
あ、あと馬車の場面でもじゃもじゃマイティー(水美舞斗)ともたれあいながら寝ている場面めっちゃ可愛かったです!


☆バルビ神父@水美舞斗

愛しきモジャモジャ(笑)
何気に大活躍(?)だったマイティー!いろんな場面で踏んだり蹴ったりな目に遭いつつも、カサノヴァに必死で付いていくのがとってもコミカルで可愛かったです!!マイティーの端正なお顔が好きな身としては、モジャモジャマイティーから綺麗なマイティー(笑)に変化していく様も楽しめました。
獄中生活をしていたのが聖職者なのに女に手を出したから(それも一気に3人w)って理由の割に、女の子にあまりデレデレしないんだなぁ…と不思議にも思いましたが、横にいるのがあんなに美しいカサノヴァ様だからしょうがないね!!と謎の納得をしました。本編終了後はダニエラとくっつくのもありなんじゃないかな~と思います(とか言ってたけど、本編中でダニエラとくっついていたと後から気付きました、スミマセン!)


☆アンリエット@城妃美伶

男装の麗人役ってことで密かにめっちゃくちゃ楽しみにしていました!
したらまー!本当に!素敵だった!!
男役とはまた違う、娘役のままの男装姿っていうのがまた耽美で良かったです。何で男装してるのか、とかをもう少し細かく描いてくれたらもっとな~良かったんだけど。カジノでカサノヴァ様とイチャイチャする「シニョールと…シニョール!?」な場面もとても良かったですね。観劇したお席が上手側だったのであまり見えなかったけど、人垣の隙間からイチャイチャしてるのが見えるのもまたオツなもんでしたわオホホ!


☆黒猫ちゃんたち

も~~~~~~~ひったすらに可愛い…!!コンデュルメル夫人のご趣味最高じゃないですか!?
髪色がすっごくカラフルでアニメっぽいのがまた可愛かったです(反射的にオレンジ以外はキセキカラー…って思っちゃったけどね!)
ちょっと天然?なベネラ@音くり寿ちゃんがも~可愛くて可愛くて、あのままおうちに連れて帰りたくなる勢いでした…ご飯一杯食べさせてあげたい…。あ、あと音くりちゃんはエトワールも素敵でしたね!!

他にも何気に目立ちまくってたモモロびっく(羽立光来)とか、カツラからカツラが飛び出てる(笑)のが可愛いへたれモーツァルトあかくんとか、脇も結構キャラが立ってて良かったですね。
もう1回観に行く予定なので楽しみだよ~カサァノヴァァ~♪

2019年2月6日

エリックの手紙とキャリエールの話

※以前ぷらいべったーに掲載した文章の再掲です

ふと思ったんですけど、エリックって何で「ファントム(怪人)」として手紙を書くようになったんですかね?

原作小説は未読なので分かりませんが、ARW版「オペラ座の怪人」だと怪人は自分の思い通りにオペラ座を動かすため、脅迫めいた手紙を支配人に送り付けてました。「5番ボックスは私の席だから空けておけ」とか「私に給料を払え」とか。
で、その要求に従わないと何かしらの不幸やトラブルが起こるので、オペラ座支配人は要求に従ってた様子(改めて文章にすると完全に恐喝だねコリャ)
「ファントム」でも手紙が届くシーンは登場するけど、「オペラ座~」とは支配人と怪人の関係が全く違うのでそもそも手紙を送る意味ってある?と疑問に思ったわけです。
だって何か要求があればキャリエールに直接頼めばいい話じゃないですか。
実際、「ファントム」では給料を要求する描写は出てこないですよね。ということは、エリックと従者たちの衣食住をまかなう資金(給料)はキャリエールが直接エリックに渡している=手紙で要求する必要はない、と考えられる。

あと怪人からの要求といえば、オペラ座で上演する演目や配役について口出しするってのがあります。
「ファントム」でも支配人が変わってからは、カルロッタへのクレームが新支配人ショレ宛に手紙で届くようになった描写がありますね。
これはまぁ、キャリエールの時みたいに直接話せないから手紙を使ったんだなって分かるんですけど…問題は、キャリエール支配人時代に何でわざわざ手紙を書き、天井から落として届けるようなことをしてたのかってことです。
ここでポイントになるのは、手紙を届ける際にあえて自分の存在をアピールする方法をとっていることだと思います。

「宝塚GRAPH(2019年2月号)」に掲載されていた望海さん・彩風さん対談で、「エリックとキャリエールはオペラ座の上演演目やキャスティングも話し合っていたのでは」というようなお話がありました。
これはあくまでお二人の解釈の話であるとは思うのですが、仮にそうだったとするとエリックが手紙を送り始めたきっかけはキャリエールへの反抗心だったのかも?と思いまして。
たとえばですが、上演演目の話し合いでエリックとキャリエールの意見が対立したとする。最終的な決定権はもちろんキャリエールにあるので、エリックの意見は通らない。それにどうしても納得できないエリックが、「ファントム」として上演演目についての要望を手紙を書き、団員たちが集まっている場に届ける…とか。
元々「オペラ座には幽霊がいる」という噂があったところに、幽霊を名乗る人物から手紙が届いたら不気味だし、予定してた演目を不吉に思う団員もいるかもしれない。
一方のキャリエールも、まさか自分の息子のいたずらですと言うわけにもいかないし。怯える団員たちを落ち着かせるためにも、まったく困った子だなぁと思いつつもエリックの意見に従った…なんてことがあったのでは~!?

つまりエリックは、自分の意見や要求を通すのに団員たちを味方につけようと手紙を送っていたのでは?という妄想です(笑)
いやなんか、そうだったら可愛いなって…だってこれ、お父さんと喧嘩した息子が母親を味方につけようとしてるような構図ですよ。
本気で怖がってた団員たちにしてみたら人騒がせなことこの上ないけれども、根っこがただの親子喧嘩だったのではと思うと微笑ましいというか、はちゃめちゃ萌える(笑)

これでもしキャリエールが悪人だったら、ファントムをスケープゴートに仕立てて自分の思惑通りにオペラ座を動かしていた…なんて可能性も考えられるけど、そんな策略ができるほど器用な人でもないし。そもそもキャリエールからしてみたら、エリックの存在自体あまり人に知られたくないわけですよね。エリックを守るためにも、オペラ座の地下深くに住まわせてたんだろうし。
だとすれば、やはり手紙はエリックが自主的に書いて届け始めたものではないかと思うわけです。
キャリエールの悩みの種は増えたかもしれないけど、エリックとしては自分の意思を示す方法が増えて、多少生きやすくなったのではないかな…そうだったらいいな。あえて手紙でワガママを言ってくる息子に困りつつも、しょうがないなぁと要求を飲んでしまうパパも親馬鹿で可愛くないですか…はぁ。

あと細かすぎる萌えとしては、エリックに文字や文章の書き方を教えたのはキャリエールだったんだろうなぁということ。
自分が教えたことがこんな風に使われるとは…と頭を抱えるパパにも萌えます。
はー、「ファントム」の父子はホンッッット良いものですね!!夢広がる!!

2019年1月24日

エリックとクリスティーヌ(と少しキャリエール)の雑感

※以前ぷらいべったーに掲載した文章の再掲です

「ファントム」におけるエリックの顔の「痣」は「自分がコンプレックスを感じている部分」の象徴なのかな~なんてことをぼんやり考えていたんですけども。

カルロッタ様みたいに「自分大好き!!」な人はまたちょっと別かもしれないけど、人間って大なり小なりコンプレックスを抱えながら生きていて、でもそういう部分って人に見せないよう、分からないように振舞っている人が殆どなのではないかと思います。自分が劣っている(と思っている)ことを他人に面と向かって指摘されたら自尊心がめっためたに傷つくもんね。
エリックの場合、それが顔の痣という誰にでもすぐ分かってしまう形で生まれてきてしまったのが悲劇の始まりなんだろうなぁ。
これが物の美醜にこだわりがない人ならまだ良かったのかもしれないけど、エリックは父親に似たのか大の美フェチだし…美を心から愛しているのに、自分は生まれつき美に愛されなかったと突きつけられ続けられるのはさぞしんどいだろうと思う(小さい頃はお母さんが側にいたし、自分の顔のことも気づいていなかったっぽいから、「自分の顔を見て、海のお化けだと思った」という思い出がまた辛い)

で、そんな自分のコンプレックスに気付いて深く傷ついたエリックに、見られたくない部分は隠してもいいんだと教えて仮面を与えたのがキャリエール。
この仮面も最初は質素というか実用的でしかなかったものが、段々美しく芸術的なものになっていったのだろうな~と思ったり。エリックが嫌う自分の醜い部分を、彼が愛する美で覆ってあげようというのもキャリエールの親心だったんじゃないかと思います。スタイルに自信のない人がファッションで上手くカバーしようとするのと同じ心理ではないかと。
エリックが素顔を見られるのを極端に恐れるのも、自分自身がその醜い部分を受け入れられていないからだと思うのです。「どんな姿かたちでも私は私」という意識があれば、あそこまで恐れることもないかなぁ…なんて(見た人が恐がるからと仮面はつけるかもしれないけど、もうちょっと冷静でいられるかなと)
自分でも自分の欠点を愛せていないのに、一体誰がありのままの自分を愛してくれるのか。エリックの嘆きや苦しみって、とても人間らしい悩みですよね。まぁ、時代的に異質な外見をしているだけで人間扱いされない(=見世物にされる)可能性が高いから、現代以上に深刻さは感じますが。

でも一人だけ、ありのままの自分を愛してくれた人がいる。それが天使の歌声を持つお母さん、ベラドーヴァ。
あまり人との接触をしないまま成長したエリックなので、「天使の歌声を持つ女性=自分を愛してくれる(またはその可能性がある)人」という期待と願望をずっと持っていたのかもしれない。そうして「いつかきっと」と淡い期待を持ち続けて大人になり…出会ったのがクリスティーヌだった。
ようやく見つけた「天使の歌声」の持ち主であるクリスティーヌに急速に惹かれていくエリック。彼女に歌のレッスンをして、ドレスもプレゼントして、自分にできることは何だってしてあげようという献身的な愛を示します。ビストロで大成功したクリスティーヌに求愛するシャンドン伯爵にショックは受けるものの、「クリスティーヌを渡すものか!」と邪魔者の彼を遠ざけようとかクリスティーヌを攫って自分のものにしてしまおうとか、そういうことはしないんですよね。ただ彼女の隣に立てないことを寂しく思っているだけで。
その後、カルロッタ毒盛り事件でクリスティーヌを地下へ攫うけれども、それも彼女を危険から守りたかったから。カルロッタを殺害したのも、「この女がいる限りクリスティーヌは安心して舞台に立てない」と考えたから(「オペラ座から去るなら命は助ける」というのも本心だったのではと思ってます)
で、結局カルロッタを殺害して地下に戻り、上着を脱いで(返り血がついていたのかもね…)クリスティーヌに話しかけるエリック。ここでもし「君を傷つけたカルロッタはボクが退治したよ!」と嬉しそうに報告でもしようもんなら「サイコパスじゃねーか!!」となるところですが、エリックはただクリスティーヌを自分のお気に入りの場所に誘うだけ。
たとえ悪人でも、人を殺すことは悪であるということをエリックはきちんと理解していたのではないかと思います。そしてカルロッタを殺したと言えば、クリスティーヌがショックを受けるだろうことも。人を殺した直後に、何事もなかったように「森へピクニックに行こう」と誘う姿って恐ろしさも感じるけど、全てはクリスティーヌのためなんですよね~…。

ことここに至るまで、エリックってクリスティーヌに見返りを求めていないように感じます。
それをただの自己満足と押し付けに過ぎないととらえることもできるけど、ただ母親が自分を愛してくれたように無償の愛を彼女に捧げていたのかな、とも。
それ以外の愛し方を知らないものね、エリックは。
彼が願ったのはただ自分のために歌ってほしいということだけ(「君が望むことなら僕はしてあげる」という言葉はホントにその通りすぎるんだよな)
そしてクリスティーヌが望んだのは「お顔を見せて下さい」ということ。
ここは本当に辛い…彼女が望むものならなんだってあげたいけど、それが仮面で必死に守ってきた自尊心だなんて。
一方のクリスティーヌも興味本位からの発言ではないのがまた…彼女はただありのままのエリックを受け止めたい、愛したいと願っただけだと思うんです(これはキャリエールの助言の影響もあるよね…「彼の本当の姿は仮面の下の素顔を見なければ分からない」みたいなこと言うから~…)

真彩希帆さんが何かで「エリックの素顔を見て逃げ出す場面は、彼の顔が怖かったからではなくて、エリックの母のようには彼を愛せないと思ったから」というようなコメントをされてたと思うのだけど(うろ覚え)この解釈はすごく腑に落ちるなと思いました。
好きな人なら欠点も愛せる!と信じていたけど、それが想像以上に重いことだと知った時に「怖い」と思うことはあるのでは?
だってどう考えても重いでしょ~…20数年?地下で引きこもってきた男のコンプレックスの塊ですよ。田舎で純朴に育ってきて、人の悪意や醜さに脅かされず生きてきたであろう年若いお嬢さんには重すぎだよ。
結果、エリックは自分がひた隠しにしていたコンプレックス(とても傷つきやすくデリケートな部分)をクリスティーヌの前にさらけ出し、その重さに驚いたクリスティーヌが咄嗟に逃げ出したことで物語は悲劇の結末へ…ああ辛い。
「ファントム」を見て「クリスティーヌ許せん!!」と憤る方ってこの手酷い裏切りシーンがあるからだと思うんですけど(まぁ「My True Love」歌った直後にアレじゃあね!なんだこの女!?ってなりますよね!分かる!)
でもクリスティーヌがしたことって、人間誰しもやらかしてしまう可能性がある失敗だとも思うわけで。悪気はなくても、失礼な態度で他人を怒らせたり傷つけたりしてしまった経験って誰しもあるのではないかな…。少なくとも自分は、そこまでクリスティーヌを責められないなぁと思ってしまうわけです。人の振り見て我が振り直せ、みたいな。
彼女は手ひどくエリックを傷つけてしまったけど、冷静さを取り戻した時に「彼に謝らなくては」と反省できる人でもあります。ここで己の保身のために言い訳したりごまかしたりしない素直さはクリスティーヌの美点だと思うし、エリックは素敵な女性を好きになったねと思うんです。
そう、クリスティーヌは天使でもなんでもなく、ごく普通の人間なのだから間違えることだってあるんですよね。そして己の非を認めて反省し、謝罪しようと行動できる人間でもある。

エリックの「コンプレックスをさらけ出すのは怖い、でも素の自分を受け止めてくれると信じたい」思いと、クリスティーヌの「愛の力があれば彼の全てを受け止められるはずだし、自分の愛を信じている」という思い。二人の思いが純粋だからこそ、上手くいかなかったことがとても悲しい。でも同時に、とても人間らしい二人を愛しくも思います。
あとクリスティーヌだけでなく、エリックも彼女に謝りたいと言っているのがまた印象的ですよね。「彼女に悪気がなかったのは分かっている。怖がらせて悪かった」と。冒頭のジョセフ・ブケーもエリックの顔に驚いて怯えていたし、エリックは自分の顔が他人を怖がらせることを知っていたんだよね…。なんだかなー…もうちょっと段階踏んでたらこんな結末にはならなかったんじゃないかなってね。つい、たらればを考えてしまうな。

だからこそ、傷ついたエリックがキャリエールの告白によって自分がずっと愛されていたことを知れたことは良かったと思うし、最期にクリスティーヌが仮面の下の素顔にキスして、謝罪の気持ちと愛を伝えられたのも良かったなと思う。エリックの死はとてもつらく悲しかったけど、ありのままの自分を愛してくれる人がちゃんといることを示した終わり方には救いがあるなぁと思ったのでした(死んだら元も子もないって言ったらそれまでだけどさ)

エリックもクリスティーヌもキャリエールも、強いところもあれば弱いところもあり、時には間違えながらも一生懸命生きよう、大切な人を愛そう、と前を向いている。
「ファントム」はそんな人間ドラマがたまらなく愛おしい作品でした。