2019年4月5日

花組「CASANOVA」感想

※以前ぷらいべったーに掲載した文章の再掲です

2019年4月2日ソワレ、イープラス貸切公演を観劇。
友人の連れが行けなくなってしまったとのことでお声かけ頂き、急遽ヴェネツィアin日比谷に行って参りました。

初日映像とかで感じた通りの、めっちゃくちゃ華やかなハッピーミュージカルでしたね!!
稀代のプレイボーイが主人公ということで、とにかく娘役さんたちと絡みまくる!!
その娘役さんたちがみ~んな可愛くて綺麗で華やか!!!
で、その娘たちが「きゃ~カサノヴァ~///」と皆目をハートにしてカサノヴァを追いかけたり、官警たちの邪魔をしたり…あれだけ沢山の娘役さんが、前へ前へ出ようとするお芝居をする作品って新鮮で楽しかったです。

ストーリー自体は大したことないんだけど、前回の「MESSIAH」が結構重い話だったのでたまにはこれくらい軽い話もいいかな。誰も死なないし…(笑)
話の構成をもうちょっと練って欲しいとか、人物をもう少し書き込んで欲しい(特にコンデュルメル夫妻)とか、まぁ欲を言えば尽きませんが…(正直音楽の話題性に助けられてたよなぁとは思う)(思えば「ひかりふる路」もワイルドホーン作曲だったし恵まれてるよな生田先生…)(なので次はもう少し頑張って頂けると…先生の萌えツボは好きなんですよ私)

それはともかく、今回、生田先生の一本ものデビュー作がプレイボーイ主人公って部分が気になってたんですよね。
だってどうしたって雪組の「ドン・ジュアン」を思い出してしまうから~!!!!!
「ドン・ジュアン」は元々海外ミュージカルで生田先生のオリジナル作品ではないですけど、ドン・ジュアンが闇のプレイボーイならカサノヴァは光のプレイボーイ(笑)
同じプレイボーイでもこうも違うか~!って感じで、その対比も面白いなと(どちらも実力派89期スターの主演作ってのもまた)
そんなことを考えながら「CASANOVA」を観ていたら、2幕であかくん(綺城ひか理)演じるモーツァルトが「カサノヴァをモデルにオペラを書く!」とか言い始めたからさ…(え、それってもしかして?)てなるじゃん?
で、「できました!ドン・ジョバンニです!!」とか言われたら吹き出しそうになるじゃん!?www
配役発表の時に「何でモーツァルトが出てくるのかなぁ?」と思ってましたが、このオペラを作品内に組み込むためだったのか…にしても生田先生これ絶対狙ってるでしょ!?って思っちゃいますよこんなんw
それぞれ全くの別作品ってことは百も承知ですが「みりお(明日海りお)カサノヴァをモデルにノリノリで作品を作ったら、何故かだいもん(望海風斗)ドン・ジュアンが出来上がったあかくん」と思ったらも~おっかしくてしょうがなかったwww
ついでに、カサノヴァに心を奪われた女性たちが真っ赤なバラを手にしてたのもドン・ジュアンを思い出す演出でした。

それともう一点、すごくタイムリーに面白かったのは謎の老紳士はっちさん(夏美よう)から「悔い改めよ!」て台詞が出てきたところ。吹き出すかと思った!
聞いた瞬間に頭が雪組の「20世紀号に乗って」に吹っ飛んだし、京三紗さんの「♪くい~あらた~めよ~!!」が脳内で響きわたりましたね、ええ(ちょうど観劇時期が被っていたのでした)
まさか「CASANOVA」でもこのセリフを聞くなんて思ってなかった…いや、「CASANOVA」の方が先なんだけどね!
そんなこんなで個人的にツボだった部分も含め、とても楽しい観劇でございました♪
貸切公演だったので終演後にみりおさんのご挨拶もあり、カミッカミだったのが微笑ましかったのですが最後に何と投げキッスを。してくださいまして、ええ。
劇場のどよめき凄かったです…こ、これがカサノヴァ様のテンプテーション…ばたっ!

以下ふんわりしたキャスト別感想

☆カサノヴァ@明日海りお

眩しい!!美しすぎて眩しい…!!発光されているとしか思えないほどに眩しい…!!
元々お美しい方ではあらせられますが、役によってはそこまで「美」を際立たせなくてもよかったりするじゃないですか…?(たとえば「MESSIAH」の天草四郎とかは美よりもカリスマ性が必要とされる役だったと思う)
それがまー!稀代のプレイボーイともなれば!!アクセル全開ドゥルンドゥルン全速力で美を駆け抜けるぜ!!!!と言わんばかりの美丈夫でございますよ…360度どこから見てもお美しい。こりゃー女たちも一目で虜になっちまうよ…圧倒的美による説得力がすごい。
そして勿論ただ美しいだけでなく、気障な仕草やしゃべり方がどれも様になっててかっこいい!愛されキャラのモテ男ってともすればチャラい三枚目キャラになってしまいそうなのに、コミカルな場面でもずーっとかっこいいままなのは「硬くなりすぎず、かといって崩しすぎず」の絶妙なバランスを保たれているからかと。歌もますます上手くなられたように感じて、本当にこの方はどこまで進化されるんですかね…とってもとっても魅力的なカサノヴァであらせられました!ヒュー!!


☆ベアトリーチェ@仙名彩世

元気100%の猪突猛進型、でありながら思慮深さや己の役割への責任感も持ち合わせた愛されヒロインでしたね!!最近のディズニープリンセスっぽい雰囲気(CASANOVAのストーリーもディズニーっぽかったしね)
ゆきちゃん(仙名彩世)が最初から最後までずっと楽しそうに、元気いっぱいにベアトリーチェとして生きていて、とっても眩しかったです。退団公演が素敵なお役で本当に良かったなぁと、寂しいけれど幸せな気持ちになりました!
お衣装も華やかで綺麗だったな〜!(自室で着てる服は謎だけど…)特にポスターにも使われている水色のドレスが本当〜に綺麗!!でもめっちゃ動きづらそうなドレスだとも思ったので、あのドレスでスッとゴンドラ乗って降りてをするゆきちゃんすげーなと…ベアトリーチェちゃんっょぃ。
ラストシーンでカサノヴァと旅に出ずに待ちます!と言ったところは自立型ヒロインであるベアトリーチェらしさがよく表れていたし、カサノヴァが「必ず戻る」と約束したのも「邪馬台国の風」の補完のようで良かったと思います。旅立ちの前に2人でデートしようとヴェネツィアの街に消えていくって終わり方もいいなと。何だかニヤニヤしちゃうハッピーエンドでした!


☆コンデュルメル@柚香光

こ、小悪党〜!!!愛すべき小悪党〜!!!
一応敵役ではあるけど、薬で嘘泣きして人気を得ようとしたり、部下2人とマリオジャンプ?してみたり、「カサノヴァをギッタンギッタンにしてやる!!」と叫んでみたり、完全に3枚目キャラwビジュアルが華やかな分ギャップがすごい!その上、夫婦関係のこじらせ方がハチャメチャ可愛いっていう…いやーなんか、生田先生っておたく心をくすぐるキャラ設定が上手いなって思います(ただこの夫婦はもっと丁寧に描いたら作品に深みが出たと思うのでちょっともったいない)
衣装はそこまで好みではなかったんですが、マントの翻し方に勢いがあって(最前列だと風を感じれそうw)キャラクターに合ってるなと思いました。奥さんと幸せになって欲しい。


☆コンデュルメル夫人@鳳月杏

麗しい~~~~!!!!!!もうちなつ様と呼ばせて頂きたい!!
他の方の感想で「1789」でいうアルトワ伯枠、というのをチラホラ観たのですがまさに美しく、麗しく、妖しいけどとってもチャーミングな夫人でした!
女役のちなつさん(鳳月杏)を多分初めて見たんですが、めちゃめちゃ美しかった…いや、男役の時もお美しいんですが。あのビジュアルで、小間使い的に黒猫耳の美少女たちを侍らせてるってだけでも凄いのに、実は旦那さん大好きなツンデレって属性多すぎない!?生田先生どんな性癖持ちなの!?好き!!!
コンデュルメル夫人の曲も滅茶苦茶好きだったので、二回歌ってくださったの嬉しかった〜!(男役としての歌も好きだけど女役で歌っても素敵ですね!!)本編終了後は旦那と末永くイチャラブして欲しい!!


☆コンスタンティーノ@瀬戸かずや

前半で「お、今回は悪役か〜」と思ってたら後半のはじけっぷりに腰抜かした(笑)この人も滅茶苦茶かわいかったですね!
個人的にはあきら(瀬戸かずや)はイケオジスタイル(ポーツネル男爵的な)の方がドチャクソ好みなので今回のビジュアルはそんなに響かないな…と思ってましたが、見慣れてくるとこれはこれでアリでした。途中酔っぱらって惚れ薬を飲んじゃってからの展開は古典ギャグ漫画みたいで良かったです。ゾルチ夫人の花野じゅりあさんともお似合いだなってにこにこ見ちゃったよ!
あと黒猫の音くり寿ちゃんとの絡みが滅茶苦茶可愛かったし、音くり寿ちゃんがとにかく可愛かった!!


☆ダニエラ@桜咲彩花

ヒロインの侍女役ってことで、衣装はちょっと地味目だけど品が良く、似合っていてとっても綺麗だなぁ~と思いました。べーちゃん(桜咲彩花)のお芝居と声がとても好きだったので退団は寂しいけど、最後が出番の多いお役でよかった…エーンでもやっぱり寂しい…!!
ゆきちゃんのベアトリーチェとは主従関係ではあるけど、何でも話せる親友でもあるって雰囲気が微笑ましかったです。娘役さんたちが仲良くきゃっきゃしてる姿って本当~に癒されますね…。
あ、あと馬車の場面でもじゃもじゃマイティー(水美舞斗)ともたれあいながら寝ている場面めっちゃ可愛かったです!


☆バルビ神父@水美舞斗

愛しきモジャモジャ(笑)
何気に大活躍(?)だったマイティー!いろんな場面で踏んだり蹴ったりな目に遭いつつも、カサノヴァに必死で付いていくのがとってもコミカルで可愛かったです!!マイティーの端正なお顔が好きな身としては、モジャモジャマイティーから綺麗なマイティー(笑)に変化していく様も楽しめました。
獄中生活をしていたのが聖職者なのに女に手を出したから(それも一気に3人w)って理由の割に、女の子にあまりデレデレしないんだなぁ…と不思議にも思いましたが、横にいるのがあんなに美しいカサノヴァ様だからしょうがないね!!と謎の納得をしました。本編終了後はダニエラとくっつくのもありなんじゃないかな~と思います(とか言ってたけど、本編中でダニエラとくっついていたと後から気付きました、スミマセン!)


☆アンリエット@城妃美伶

男装の麗人役ってことで密かにめっちゃくちゃ楽しみにしていました!
したらまー!本当に!素敵だった!!
男役とはまた違う、娘役のままの男装姿っていうのがまた耽美で良かったです。何で男装してるのか、とかをもう少し細かく描いてくれたらもっとな~良かったんだけど。カジノでカサノヴァ様とイチャイチャする「シニョールと…シニョール!?」な場面もとても良かったですね。観劇したお席が上手側だったのであまり見えなかったけど、人垣の隙間からイチャイチャしてるのが見えるのもまたオツなもんでしたわオホホ!


☆黒猫ちゃんたち

も~~~~~~~ひったすらに可愛い…!!コンデュルメル夫人のご趣味最高じゃないですか!?
髪色がすっごくカラフルでアニメっぽいのがまた可愛かったです(反射的にオレンジ以外はキセキカラー…って思っちゃったけどね!)
ちょっと天然?なベネラ@音くり寿ちゃんがも~可愛くて可愛くて、あのままおうちに連れて帰りたくなる勢いでした…ご飯一杯食べさせてあげたい…。あ、あと音くりちゃんはエトワールも素敵でしたね!!

他にも何気に目立ちまくってたモモロびっく(羽立光来)とか、カツラからカツラが飛び出てる(笑)のが可愛いへたれモーツァルトあかくんとか、脇も結構キャラが立ってて良かったですね。
もう1回観に行く予定なので楽しみだよ~カサァノヴァァ~♪

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