2020年5月26日

もしも雪組スターさんがピアニストだったら…妄想④ ~望海風斗さん編~

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雪組のスターさんたちが、もしもピアニストだったらこの作曲家の曲が似合いそう!弾いて頂きたい!!という妄想文その④です。
今回は満を持して(?)雪組トップスター・望海風斗さんに弾いて頂きたいピアノ曲妄想だよ~!ドンドンパフパフ~!!
あ、先にお断りしておきますと、作曲家についての語りがとても長いです!!でも「fff」の予習にもなるかもしれないから!よかったら読んであげてください!!(笑)


望海風斗さんに弾いてもらいたい!作曲家

●ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン

「『fff』で演じる予定だからかーいw」とはどうか突っ込まないでおくんなせぇ…随分前からだいもんにはベートーヴェンが似合う!と私は思ってたのよ!!(笑)
言わずと知れた大・大・大作曲家であるベートーヴェン様。その偉大さを称えて「楽聖」とも呼ばれています。
ベートーヴェンの音楽の魅力は何といっても重厚で腹にガツンとくるような音の響きと、切なくも情熱的で印象に残るメロディ。
皆さんご存知「運命 第1楽章」の「♪ジャジャジャジャーン!」という出だしなんて、「♪エーキサーイター!!」とか「♪スーパー!ボイジャー!!」とか、青木朝子先生のショー曲かってくらいのインパクトと覚えやすさがあるんじゃないかと思います。
ラーメンにたとえるなら濃厚でガツンとパンチのあるとんこつ醤油。の中でもずばり、横浜家系ラーメン!(笑)

そしてベートーヴェンといえば不屈の精神と、情熱と信念を持って音楽を作り続けた人。
難聴という音楽家にとって致命的な障害を抱えながらも、数多くの名曲を残したことは広く知られていますね。
さらに彼は「自己表現としての音楽」を広めた先駆者でもありました。
ベートーヴェン以前の音楽家(たとえばモーツァルト)は、王侯貴族のために曲を作る「雇われ人」に過ぎませんでした。そのため、作る音楽も貴族好みの「BGMにちょうどいい音楽」みたいな軽めな曲が多かったんですね。ほら、もしもお貴族様の優雅なティータイムのBGMに「運命」なんて演奏したらもうおしゃべりどころじゃないじゃん?

それに対して「俺は!自分の感情とか!思想とか!そういう魂ってやつを詰め込んだ、聞く人の心を揺さぶる音楽が!作りたいんだ、ぜ!!」というロックな精神(?)で音楽を作り始めたのがベートーヴェン。彼が作曲家デビューした1792年はちょうどフランス革命の動乱がヨーロッパ中を震撼させていた頃。革命の思想に共感していたベートーヴェンは、一部の貴族のためではなく、広く市民に音楽を届けたいという想いが強かったようです
そんな情熱が詰まった彼の音楽は見事に大衆の心を掴み、今もなお愛され続けています。作曲した交響曲(オーケストラ用の音楽)全てが現代でも演奏され続けている作曲家はベートーヴェンくらい、なんて話もあるくらい。

ついでに、「自分の思うままに曲を作り、聴きたい人に売る」という現代では当たり前のスタイルの確立は、後世の作曲家たちにも多大な影響を与えました。ピアニスト妄想①~③で紹介した作曲家たちが好きな音楽を書いて飯が食えたのも、ベートーヴェン様あってのこと…なのかもしれない(笑)

この「時代を超えて愛され続ける普遍的な魅力」、「情熱と信念」、そして何より「音楽で誰かを幸せにする力」。
そんなベートーヴェンの楽曲を弾いて頂きたい方と言えば、心に響きまくる歌声やお芝居、そしてホットでディープな宝塚愛でもって極上の舞台を見せて下さるだいもんしか考えられないわ!!!

…というのがまぁなるべく客観的に考えた理由なんですが、ぶっちゃけ大好きなベートーヴェンの曲を大好きなだいもんがカッコ良く弾いてくれたら超~~萌えるだろうな~~というのが一番大きな理由だったりもします。ハハッ!
さて、前置きが大分長くなりましたが!だいもんに弾いてもらいたいな!と妄想した4曲(+α)をご紹介します!



ベートーヴェン「ピアノソナタ第8番 『悲愴』第2楽章」

だいもん×ベートーヴェンならこれは外せないかな…ということでまずはこちら。「SUPER VOYAGER!」のデュエットダンスでだいきほが歌っていたので、皆さまご存じですよね。
散々「ベートーヴェンは情熱的!」と語っちゃいましたが(笑)こんな風に大きな優しさで包みこんでくれるような美しい~~曲も沢山残しています。どこまでも優しく心地良いだいもんの歌声のような調べに聞き惚れたい…とか妄想していたら、「宝塚GRAPH」2020年6月号で実際に練習されていると知って飛び跳ねました!WAO!!


…ただ私がいっっちばん好きなのは第3楽章なのでよかったらこっち↑も聴いてください(笑)
初めて聴いた時はまだ小学生でしたが、あまりの美しさ、切なさ、そして激しさに胸を打たれまくり、いつかこの曲を弾きたいと強く願った思い出の曲なのです(そして実際に弾いてみたら「むっずかし!!」と現実に殴られたw)



ベートーヴェン「ピアノソナタ第14番 『月光』第3楽章」

「月光」ってあのゆったりした、ちょっと眠くなる曲…?と思われた方は、黙って動画をご覧になっておくんなまし。私が大好きな、そしてだいもんに弾いて頂きたい「月光」はこちらです!!(笑)
激流のように激しく!熱く!ダイナミック!!…もうあまりのカッコ良さにただ痺れるしかない。は~最高!!だいもんには男役の色香を駄々洩れさせながら、眉間にシワを寄せて伏し目がちに弾いて頂きたいですね。妄想で失神しちゃう。
ちなみに「宝塚GRAPH」で語られていたきいちゃんが練習中の「月光」はこちらではなく、有名な第1楽章の方ではないかなと思います。そっちも貼っておきますね。


(↑5:18~からは第2楽章。順番逆になっちゃいましたが、本来は第1~第3楽章まで通して演奏されます)



ベートーヴェン「ピアノソナタ第23番 『熱情』第3楽章」

「熱情」はベートーヴェン本人が考えたのではなく後世の人が勝手につけたタイトルですが、これ以上ピッタリの題名ないでしょ!!ってくらい熱い曲。聞く人の心を揺さぶりたい!というベートーヴェンの熱すぎる想いがビシバシ伝わってくる名曲です。
最初から最後までずーっとかっこいいん曲なんだけど、特に終盤(7:13~あたり)は圧巻。だいもんにはドン・ジュアンのような黒い役を演じている時の悪い笑み(笑)を浮かべつつ、熱く熱く激しく弾ききって頂きたいです…(でも見事に弾き切って観客へお辞儀をする時は別人のようなにこにこ笑顔になってそうだな~w)



ベートーヴェン「ピアノソナタ第17番 『テンペスト』第3楽章」

私は深く傷ついた時のだいもんのお芝居(「ひかりふる路」のマクシムとか「ファントム」のエリックとか)が大っっっ好きなんですが、この曲を聴くとそんなだいもんの姿が思い浮かんで「グッ…萌える…!」と奥歯を噛みしめがちです。恋しい人の面影を求めて、ヨロヨロとあてどなく彷徨うだいもん…良い…(※妄想)
もしくは「ワンス~」でデボラに去られた後のヌードルス並みに哀愁を漂わせて弾いて頂くのも良いなぁ。シンプルなメロディながら何とも胸に迫ってくる美しい曲で、だいもんにとても似合うんじゃないかなと思います。

他にも特にタイトルが付いていないピアノソナタにも好きな曲が色々あるんですが、あまりマニアックになってもアレなのでこの辺で…(笑)
最後に、ピアノ曲ではありませんが多分「fff」にも深く関わるんじゃないかな?というこちらの曲をご紹介しておきます。


ベートーヴェン「交響曲第3番 『英雄』」

フランス革命の思想に共感していたベートーヴェンは、平民出身ながら華々しい戦果を挙げた英雄ナポレオン・ボナパルトを尊敬し、彼に捧げるためにこの曲を作ったと言われています。
しかし後にフランス皇帝の座についたナポレオンに「彼も俗物に過ぎなかったのか!」と幻滅し、「ボナパルト」というタイトルを消して「英雄」に書き直した…なんて話も有名ですが、これが真実かどうかは実は分からないんだとか。ナポレオンへの献呈を取りやめた理由には諸説あり、「彼は生涯ナポレオンを尊敬していた」という説もあるようです。
「fff」ではこの辺りがどういう解釈になるのか…う~ん楽しみですね!ではでは~!

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